みなさん!知ってますCAR?

2008年3 月15日 (土曜日)

愛車メンテのプラスアルファ情報

★バンパーの奥まったボルトを確実に取り外す!

3350ml120 いまどきのクルマは、≪見栄え≫をよくするため、エンジンルームや下回りを除いて、ボルトやナットを露骨に表面に出しているケースは、まったくといっていいほどない。バンパーの周辺も、まさに見栄え重視の部品取り付け手法である。ビス、クリップの数、ボルト&ナットの数が多い。しかもクルマによりその様子が異なるので、メカニックを悩ませるところでもある。
 なかでも奥まったところにあるナットを外すとき、緩めた拍子にナットがソケットから脱落。後処理にずいぶん時間がかかったというケースが出てくる。
 そんなときに、『これは重宝する!』という工具が登場したので紹介しよう。
 KO-KEN(http://www.koken-tool.co.jp/)のナットグリップ・エクストラ・ディープソケット(品番3350M)。長い商品名の通り、全長120ミリと長いので、奥まったと部位にあるナット(サイズは10ミリと12ミリ)を楽々緩め、しかも内壁に2つのスチールボールがあるので、ボルトやナットをしっかりつかみ、脱落を防ぐ。安心して確実な作業ができるのである。
 このソケット、やや凝ったつくりのため、1個3300円とやや高価。だが、一度有り難味を味わうと手放せないツールのひとつになりそうだ。

カーライフ大助かり知恵袋2

2011年からアルミ製ワイヤーハーネス登場!

245_4505 よく知られているようにアルミの比重は2.7で、鉄や銅の約1/3の重さ。エンジンフードやトランクリッド、なかにはルーフにアルミを使い車両を軽くしているクルマも登場している。
 1台のクルマに使われている電線(ワイヤーハーネス)は、約30kgもある。これをアルミに置き換えれば、30%の重量減となり、ざっくり20㎏も軽量化が図れ、燃費向上にも大いに貢献する。ただし、ネックはアルミの腐食性と剛性、それに端子との接続だった。
 滋賀県にあるワイヤーハーネスの大手メーカー古河ASに取材に出かけたところ、≪クルマの配線のアルミ化研究≫はすでに20数年前からスタートし、実用化のメドが立ち、3年後の2011年から量産車に採用される予定だという。
 アルミ電線を成立させたポイントは2つある。ひとつは、ごく少量の鉄、銅、珪素といった鼻薬を適正に混ぜることで、耐食性とフレキシブル性を向上させた点。二つ目は、従来の銅電線と強度に劣るアルミ電線を端子と接続するため、電気的安定と圧着強度の両立を図るため「2段圧着技術」を開発。この2段圧着技術というのは、電線の被覆部を確実にホールドして保持する部位と電気的導通性確保を目的とする部位の2つに分けて接続するという手法。
 日本人得意のモノづくりワールドが展開される世界である。
 (写真は上がアルミ電線で、下が従来の銅電線)

カーライフ大助かり知恵袋1

全員集合! ホンダの08年モータースポーツ

250_5066 「キャラが立っている!」という表現は褒め言葉の一つ。人物評だけでなく自動車メーカー評にもこの言葉が当てはまるケースがある。
 さしずめ、ホンダがそのひとつ。先日、都内でおこなわれた「2008年HONDAモータースポーツ活動」でのこと。つまり今年1年間のホンダがフルサポートするモータースポーツのお披露目と各選手が顔を揃える、実に晴れがましいイベントである。
 4輪レ-スではF1のホンダレーシングF1チームをはじめ、06年から唯一のエンジンサプライヤーになったIRLインディカー・シリーズでは、今年も100%エタノール燃料のホンダV8エンジンを全チームに供給。スーパーGTではホンダNSX-GTプロジェクトのもと5チーム5台体制で2年連続のチームとドライバーズのダブルタイトルを目指すという。
 2輪レースでは、ロードレース世界選手権最高峰のモトGPクラスにおけるライダー、コンストラクター、チームタイトルの3冠奪還。さらにはモトクロスとトライアルレースでの各シリーズチャンピオン獲得を目指す・・・という若い選手に混じって、福井ホンダ社長は常にない満面な笑顔を振りまいていたのが印象的だった。

TOP NEWS

フォレスターに採用のスバルのアクティブトルクスプリット式AWDとは?

I07pi62s いまどきの4WDシステムは、電子制御で複雑化、ということもあるが、構成部品が多いためひと言で了解しました! というわけにはいかないところが辛い。でも、できるだけやさしく説明してみると・・・
 たとえばスバルのフォレスターのAT車の4駆システム(AWD:オールホイールドライブ)は、「アクティブトルクスプリット方式」というタイプ。
 構造は、油圧の多板クラッチ方式の電子制御のLSD(リミティドスリップデフ)がトランスミッションの背後トランスファーと呼ばれるユニットに付いている。基本の前後トルク配分を車両の前後輪軸重に近い60:40に設定。4輪の駆動状況とエンジントルクをいつもモニタリングし、通常走行では駆動ロスの少ないようにコントロール。雪道やコーナーなどでの突然の路面変化に素早く対応して、路面状況に適した駆動配分をおこなうのである。
 前後輪をほぼ直結状態から、ほぼ前輪駆動状態のあいだまで、駆動配分をフレキシブルに変化させ、AWDの持つ高い走行安定性を最大限に発揮させる。
 少しややこしいのだが、こうしたメカを裏で支えているのが、VDC(ビークルダイナミック・コントロール)。VDCは、舵角センサー、ブレーキ圧センサー、ヨーレートセンサー、横Gセンサー、前後Gセンサー、車輪速度センサーといった信号とエンジン制御ユニット、トランスミッション電子制御ユニットから得た情報をもとに演算し、ブレーキ油圧制御信号、エンジン出力制御信号を発し、ABS(アンチロックブレーキシステム)TCS(トラクション制御システム)を統合制御するのである。簡単に言うと車両がスリップしそうになると、安全方向にシフトしてくれるシステムなのである。

2008年3 月 1日 (土曜日)

愛車メンテのプラスアルファ情報

★電源取り出しヒューズを自作する!

249_4929 先の42号で紹介した『ヒューズから電源を取り出す!』は市販品のパーツを使ったケースだった。
 実は、このヒューズから電源を取り出す手法は、自作できちゃうのである。
 作り方は意外と簡単だ。準備するのは、予備ヒューズと半田(ハンダ)ごて、ハンダ、それにコードである。半田ごては、ホームセンターに足を運べば、1000円前後で手に入る。ブレード型ヒューズは、カーショップまたは中古自動車部品店で、格安(場合によっては無料)でゲットできる。
 手順は・・・ブレード型ヒューズの樹脂製の肩口をニッパーで3ミリほどカットし、ヒューズの金属部を露出させる。このときいっきにカットしようとせずに徐々に切り開いていき、必要なところで止めること。
 この金属部分に、コードの銅線をハンダで接続するだけである。ハンダをてんこ盛りにするとヒューズホルダーに収まらなくなるので注意すること。
 コードの先端に端子を取り付ければ、完了。これでETC電源を取るときも、カーオーディオの電源を取り出すとき、はたまた照明灯などアクセサリーを付けるときにも重宝する。もちろん、規定のヒューズ容量を守ることはいうまでもない。

カーライフ大助かり知恵袋2

こいつは便利! タイヤの空気圧を常にチェック

250_5007 よく知られているように、タイヤの空気圧は、何もしなくても1ヶ月に5~10%も自然低下していく。気が付けば規定値の2~3割ダウンで、乗り心地悪化、燃費悪化、タイヤの早期磨耗など悪いことだらけ、となる。最悪タイヤのバーストを引き起こす。
 高速道路のサービスエリアでの調査によると、約4割のクルマは空気圧低下状態でハイウエイを走っているという恐ろしいデータもあるほど。
 そこで、給油するたびにエアチェックすることが大切だが、つい人間忘れることもある。
 ≪タイヤのエア圧監視役≫があればいい! そんな要望に応える製品を見つけた。
 TPチェッカーがそれで、運転席の表示に30秒ごとにタイヤの空気圧変化を知らせてくれる。
 タイヤのバルブと共締めされたセンサーが無線で、モニターのアンテナに発進することで、監視するのである。空気圧だけでなく、タイヤ内部の温度も表示する。誤差は±1kpa(キロパスカル)だという。
 気になるのは価格だが、乗用車用で4万5000円と正直お高い。もう少しリーズナブルな価格になれば付けたい人が多いと思うのだが・・・。(スポーツモデル用、トラック用もデビューしている) 発売元は、アッソ・インターナショナル(℡03-5919-1582)。

カーライフ大助かり知恵袋1

軽自動車ベースのキャンピングカー花盛り!

249_4997_2  昨年に引き続き、幕張で開かれた≪キャンピングカー&RVショー≫を取材した。
 昨年はたしか5台程度だった軽自動車ベースのキャンピングカーが、今年は3倍以上の17台程度に増殖、会場内でも熱い目で見つめるギャラリーが少なくなかった。
 軽自動車ベースのキャンパーといっても、寸法が軽自動車枠の4ナンバーもしくは5ナンバーの軽自動車(黄色のナンバー)もいれば、8ナンバーに付け替えるタイプ、あるいは普通乗用車の枠になるケースとさまざま。
 写真のK-ai(ケー・アイ)は、昭和メタル近くの越谷にあるAZ-MAX(℡048-986-2566)で販売されているキャンパー。エレベーター式のポップアップルーフで、室内が1700ミリの開放的な空間になり、大人が立ったまま着替えることができる。乗車4名就寝4名と夫婦子供2人ならジャストサイズかも。ベース車両はマツダスクラム、スズキキャリーTKCでナンバーは黄色のままだ。
 ラウンドフォルムのおしゃれなキッチンカウンター、上質感のあるベッドにも早変わりするシート、走行充電システム、各10リッターの給排水システム、集中電源スイッチなど使い勝手もたしかに見える。価格は、232万500円(2WDの5MT)~264万6000円(4WDのAT)。

TOP NEWS

氷上でスバルのシンメトリカルAWDを試す!

195_9563_2  鏡のようにツルツルになった氷上。時速40キロで走行する!
 長野県佐久平からクルマで約1時間走った標高1500メートルの八千穂レイク。発売したばかりのフォレスターをはじめ、レガシー、インプレッサなどが集結、心置きなくハンドルを握ることができた。氷上、あまり速度は出せないながらも、徐々に滑る感覚を学習し、逆ハンドルを切りながら楽しく走ることができた。ふだん乗っているコンパクトFF車ではとても10メートルも走れないところを、比較的スイスイ走行できるスバル車に感激だ。
 もちろん、この背景には優れたスバルの4WD(AWD:オールホイールドライブ)の仕組みがあるが、ベースは、シンメトリカルと呼ばれる、水平対向エンジン+左右対称の縦置きトランスミッションである。しかも、このパワーユニットが低位置にセットされているので、通常の横置きパワーユニットに比べ、車両重心が低く、マスがクルマのセンター寄りにあるため、旋回方向の慣性モーメントが小さくできる。つまり、スバルのクルマは、安定性(スタビリティ)、駆動力(トラクション)それに俊敏性(アジリティ)の3要素が、高い次元で融合しているのである。コントロールのしやすさ、危険回避性にもつながる。
 スバルの4WDシステムには、長い歴史と大きく分けて4つ(ATとMTで各2タイプ)の種類がある。これについては機会を設けて説明していきたい・・・。


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