みなさん!知ってますCAR?

2008年11 月15日 (土曜日)

愛車メンテのプラスアルファ情報

★ デジタルトルクレンチで締め付けトルクを身近な存在に

Img_1029 かつての日本の機械整備の世界では「小さなボルトは腕の力でグイッと締め、大きなボルトは身体全体を使い締めこむ」というのが締め付けトルクの概念だった。
 それから60数年、いわゆるサンデーメカニックの世界にもトルク感覚は必須のものとなっている。クルマやバイクの整備(サービス)ではトルク管理がごく当たり前なのだ。
 そのバックアップする道具の決定版ともいえるツールが登場している。
 デジタル式のトルクレンチである。「プロオート・デジタルトルクレンチ」(スエカゲツール:https://www.suekage.co.jp)は、一度手に持つと愛着の工具のひとつになる。
 使い方は至極簡単。設定トルクを最大9件まで予約できるので、愛車の主要ボルト、たとえばシリンダーヘッドボルト、タイミングベルトカバーボルト、ヘッドカバーボルト、サーモスタット取り付けボルト、カムシャフトプーリーボルト、スパークプラグ締め付けトルクなどをあらかじめセット。これを即座に呼び出し、ヘッド部にエクステンションバー+ソケットを付け締め付ける。すると液晶表示部にトルクがリアルタイムで表示されると同時に、表示部上にあるLEDのグリーンランプが表示。1~5までのグリーン表示で、設定トルクの80%、85%・・・と5%刻みで第5のグリーンランプで97.5%。第6ランプの赤ランプで設定トルクの100%を示し、同時にブザーの音で教えてくれる。これなら薄暗がりのなかでも作業ができ、エキサイティングなのだ。トルク値も㎏-m,Nm,インチなど即座に切り替えられる。旧いアメ車のオーナーにも便利。
 手に持つハンドツールとしてもバランスがよく、使い勝手も2重マルと見た。トルクの守備範囲別に全部で8種類あり、写真は8.5~85Nmの測定範囲の製品で価格は2万9500円だ。

カーライフ大助かり知恵袋2

新型オデッセイに付いたECONモードとは

Img_1033 一時の異常値から見るとずいぶん沈静化した感のあるガソリン価格だが、燃費に対するユーザーのまなざしがかつてないほど熱いものがある。次ぎにクルマを買い換えるならリッターあたり1キロでも燃費のいいクルマを求めるのが大きなトレンドになっている。現在新車販売全体の4割が軽自動車になっていることもそうしたことが裏付けられる。
 ユーザーの思いに合わせようと自動車メーカーは本気モードで燃費向上を志向している。
 そんななか登場したのが新型オデッセイのECOモードである。もともとこのエンジン、07年秋に北米アコードに載せたエンジンで直列4気筒2400㏄。車両重量1600kg台のこのクルマ、10/15モード燃費13.2㎞/lと悪くない値。二硫化モリブデンをショットしたピストンスカートにクランクメタル、張力を弱めたピストンリング、強強度のアルミ製ロッカーアームなどフリクションロスを低減する合わせワザと電動パワステに高効率CVTといま揃えられる最大限の燃費向上大作戦を展開。このうえにさらにECONモードの追加なのである。
 このECONモードというのは、インパネのスイッチを押すとそのモードになるのだが、エンジンのバルブ開度を抑制し、CVTもエンジンと強調して燃費のいいゾーンを使い、エアコンも不快にならない程度に極力セーブしての運転モード。従来からある我慢モードではないところがミソ。
 このECONモードにするとそうでないときよりもさらに3~10%も燃費が良くなるという。ホンダ流の「仕掛け」にユーザーは乗ってくるかどうか? 今後の発展が気になる仕掛けである。

カーライフ大助かり知恵袋1

旧きをたずねて新しきを知る! 重次郎とマツダヒストリー 第2回

Photo_3 マツダの実質的な創業者・松田重次郎は、広島市南区向洋(むかいなだ)に誕生した。14歳で大阪に出て鍛冶屋や機械鍛冶(きかいかじ:今では少なくなったがボーリング屋さんのこと)での就業で機械の製作技術を習得。その後、大阪砲兵工廠(ほうへいこうしょう:三八式銃など兵器を作る工場)、呉や佐世保にあった海軍工廠(かいぐんこうしょう:海軍の工場)造船職工として勤務しながら機械加工をはじめとするモノづくりを習得。
 いつもポケットの手帳をしのばせ、時間があると機械の名称や仕組みをスケッチ、疑問があれば納得するまで質問攻めにする青年だったという。30歳のときには、日露戦争で大活躍した司令長官東郷平八郎の軍艦・三笠(みかさ・現在横須賀にある三笠公園に展示)や砲弾を受け大破した巡洋艦・対馬(つしま)を、3000トンの修理船(正式には工作船といい、部下数約30名で、内部は工場と同じ設備を備える)を駆って修復作業を行ってもいる。
 好奇心に燃えた根っからの職人なのである。本人が生前に著した自伝「工場生活70年」で告白しているように「自分は小学校も満足に終えていない」が、常に自分に課題を設け努力した。ヘンリー・フォードがそうであったように、系統だった学問の経験はほとんどなかった。だが、現場での仕事力を培っていった人物なのである。
 1906年に「松田式ポンプ」を発明し、それを製作・販売する鉄工所を大阪に開設。このポンプは、ダイヤフラム式で灌漑(かいがい)用だけでなく消防、用水、排水、送水など用途が広く家庭用としても売れに入れたという。でも重次郎は、成功にあぐらをかくのではなく、次の技術向上を考え新しい事業へとシフトしていく。なかでも、大正6年ロシアからの大量発注された軍事部品があった。爆弾の起爆装置である信管(しんかん)である。構造が複雑な信管は民間では作れないのが当時の常識だったが、重次郎はそれをこともなげに大量生産していしまったのだ。だが、この事業もやがてほかの経営陣との対立で頓挫(とんざ)する。
 こうした何度かの事業の成功と失敗を経験した重次郎は故郷の広島に帰り、しばらく現場から離れることで充電期間とした。だが、長い休息は許されなかった。周囲の人たちの待望感が消えなかったからだ・・・。

TOP NEWS

たかがエアサス、されどエアサス

Photo 電子制御式のエアサスペンションを付けたクルマに、久しぶりに試乗した。
 エアサスなしとエアサス付きの2台を荒れた地道で確かめたのだが、たしかに金属ばねを使わないエアサスは、乗り心地が段違いにいい。
 でも、エアサスといえば、一部の高級車と働くクルマであるバスについている特別な装置。道路事情のいい(つまり舗装率の高い)日本ではまず「こんなものいらない!」の代表的装置。日本にいる限り背中を向けていいシステムだが、先週NYマンハッタンに出かけた折、エアサスのありがたみを痛いほど知った。
 自動車先進国のアメリカ、それの巨大都市ニューヨークの路面がこれほどひどいものだとは思わなかった。たぶんこの記事を読んでいる読者も半ば以上信じてくれないと思うがインドの道路よりひどいといった人もいるほど。日本でも年度末になると予算を消化するため無用な道路工事をすることがあったが、正味のところあれよりひどいツギハギだらけの道路。夜間タクシーに乗ったところ、時速45マイル(72km/h)前後で走行。するとアシストグリップにつかまっていないと身体がシートから転げ落ちそうになる・・・それほどひどい路面なのである。
 アメリカで売られるSUVのなかにエアサス装備があるのが理解できた。ちなみに、エアサスは、日本車での初デビューは1984年のレオーネで、オートレベライザー装置も備わるので、車高を高めることで川原に乗り入れるときも便利。部品メーカーに聞くと日本ではやはり売れないそうだ。

2008年11 月 1日 (土曜日)

愛車メンテのプラスアルファ情報

★ バッテリーインパクトドライバーに注目!

Img_0630  材料費の高騰と言われながら、ここ数年で価格がこなれ、使い勝手もがぜん向上したのが電動工具。ところが電動工具は国産、輸入物いろいろで回っているが、なかには信頼性が低いものがあるのであまり安いものは敬遠すべし。

 工具は愛着を持ち永く使えるものがいい。

 先日、マスコミ向けのボッシュの電動工具コンフェランス(説明会)があったので、好奇心120%で出かけたところ、いい匂いがするツールを発見。

 「バッテリーインパクトドライバーGDR 10.8V-LI」がそれ。長すぎて製品名を正確に覚えられないのが欠点だが、1.3Ahのリチウムイオンバッテリーを2個使い最大トルク100Nm発揮。乗用車のホイールナットの仮留めから鉄板への穴あけまで幅広くこなせる。普通ボルトでM4~M12、高力ボルトでM4~M10までカバー。電子無断変速で、3灯式のLEDライト付き。気になる充電時間は、空から70%ターボ充電で約15分。空からフル充電でも約30分だという。重量はバッテリーを含んでわずか1.0㎏。

 気になる読者はマキタ製、日立製などと比べてみるのも面白い。

カーライフ大助かり知恵袋2

軽自動車に付いたタイヤ空気圧警報装置の信頼性は?

Img_0650  ある調査によると3台に1台が空気圧不足状態。この背景には1ヶ月に自然のエア漏れが5~10%もあるからだ。指定空気圧の2割が減ると、乗り心地が悪化するだけでなく、タイヤの偏摩耗が進み、転がり抵抗が約10%増え燃費悪化につながる。だから、ガソリンスタンドにはいったら、できるだけエアチェックを励行することが大切。

 ところが、指定空気圧を知らないユーザーが、半数以上にのぼるアンケート結果もあり、ユーザーへの啓蒙は難しい。

 こうしたなか、「タイヤ空気圧警報システム」を備えたクルマが登場している。

 先ごろ新発売したスズキのワゴンRにも付いている。ABS(アンチロックブレーキシステム)のホイールスピードセンサーを活用し、もし空気圧がダウンすると車輪速度が微妙に変化するのをセンシング。インパネのモニターランプが点灯し、ドライバーに空気圧不足を知らせるというもの。

 ところが、一見便利なシステムにもウイークポイントがある。

 タイヤが空転する未舗装路を走行したり、タイヤチェーンを取り付けた場合、スタッドレスタイヤに交換した場合にも誤作動の恐れがある。しかも、空気圧を調整したり、タイヤを交換した場合はシステムを初期化する必要がある、など厄介な部分もあるようだ

カーライフ大助かり知恵袋1

旧きをたずねて新しきを知る! 重次郎とマツダヒストリー 第1回

Img_0013 日本が誇れる産業はモノづくりである。太平洋戦争で壊滅的状況から立ち上がった日本人の誇るべきものは、やはりモノ作りだった。家庭電化製品と自動車がその代表選手だ。なかでも、自動車は世界をリードする存在となった。戦前戦後を通していくつものメーカーが切磋琢磨して、こうした世界に誇れるモノづくり先端技術を獲得していった。

 ではそのルーツはどこにあるのか? 原点に立ち返り足元を見つめてみるのも悪くない。輝かしい独自性で生き延びていった数々の自動車メーカー。なかでも、広島を起点としたマツダの歴史は、あまり知られていない。創業時からロータリーエンジンにたどり着くまでのマツダを追いかけてみよう。

 マツダの前身である東洋工業は、昭和の初めに3輪トラックの量産で成功をおさめ、4輪車の生産に移行していくのだが、もともとの社名が「東洋コルク工業」。コルクメーカーがそのルーツだった。突然、「コルク」といわれても、あまりに身近すぎてしみじみ見つめたことがない。広辞苑風に「コルク」を説明すると、 ≪軽くて弾力性に富み、水や空気を通さず熱の不良導体なので瓶などの栓、保湿材、防音材となってきた≫となるだろうか。もともと西洋のコルクガシがその材料だが、西日本に多く自生するアベマキもいわゆるコルク層が厚いので、コルク材として使われていた。

 当時、電気冷蔵庫が存在しなかったため、冷蔵庫(アイスボックス)のハウジングにコルクが使われていた。また、ご飯を保温するお櫃のハウジングの内部にもコルクが活躍しており、今以上にコルクは生活の中で必需品だった。だが、第一次世界大戦前後の軟弱な日本の経済状況の中で、コルクだけの企業では、企業としての安定性に欠けた。コルクは季節によって売れ行きに大きな差が出たことも安定性を欠く要素だった。

 新しい事業の開拓に乗り出すべく、東洋コルク工業は社名からコルクの文字を省き、「東洋工業」として1927年(昭和2年)リニューアルするのである。7年前に社長となった松田重次郎の強い意志があったからだ。松田重次郎については、いまではマツダの社員ですらあまり認識をしていないが、ホンダの本田宗一郎同様に一代で自動車メーカーを作り上げた立志伝中の人物。広島発のもうひとつの自動車ヒストリーを追いかけてゆく。

TOP NEWS

トヨタⅰQの注目度は?

Img_0671_2 鳴り物入りで11月20日デビューしたトヨタⅰQ。

 軽自動車に比べ全長で約400ミリ短く、逆に全幅で約200ミリ長い、パッと見た印象はチョロQスタイル。これまでの「大きいことはいいことだ」という阿吽(あうん)の価値観をぶち破り、「小さくてもトヨタがつくれば、こんなプレミアム」で、パッケージング革命だ、というのがトヨタの主張。

 エンジンはパッソ&ブーンに載る3気筒1000㏄をチューニングし、トランスミッション(といってもCVTだが)構造を変更することで、フロントオーバーハングを短縮。燃料タンクをフラット化し床下に配置することで、リアのオーバーハングも短縮、15インチタイヤが四隅に張り出す文字通りのチョロQスタイルを実現している。

 乗車してみると、後席はやはり狭い。大人3名に子供1名ならなんとか東京から静岡あたりまで我慢できるレベル。2つのドアの厚みを軽自動車並みに薄くし、トランクルームも数本の傘が入るほど。となると衝突安全が心配だが、世界初のリアウインドウ・カーテンエアバッグを含む9個を備え、車両安定化制御を組み込むことで、高い安全を維持しているという。
気になる燃費は、軽自動車以上の23㎞/L(10・15モード)。エクステリ・アデザインは、巻貝や波紋などを基に作られた数理モデルを使い、自然界の造形美を生かした滑らかな線と面を採用している。価格は140万円~160万円といささかプレミアム。数ヶ月で、どのくらいの数が街中をうようよ走り回っているか? ヴィッツに変わるトヨタのベストセラーになるのか? 今後を注目したいクルマである。


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