みなさん!知ってますCAR?

2009年4 月15日 (水曜日)

愛車メンテのプラスアルファ情報

チタンを選ぶか? ステンレスにするか?

Img_2985  TONEのハンドツールというと、いささかダサい感じを受ける。一昔前の整備専門学校の推薦工具、あるいはくたびれたおじさん整備士の工具箱でポピュラーに見かけるせいかもしれない。どちらかというとブランド戦略に背を向け、質実剛健さを売りにしているイメージ(苦しい表現)である。

  そのTONEのハンドツールのなかに他メーカーを圧倒するハンドツールがあることはあまり知られていない。

  チタン製のコンビネーションレンチとステンレス製のコンビネーションレンチである。つまり通常のスチール製ではなく、耐食性にすぐれ、超軽量のチタン製と錆にめっぽう強いステンレス製の2大素材のハンドツールなのである。写真はいずれもサイズが12ミリ。チタン製は35グラム。ステンレス製は約3割り増しの60グラム。とくにTONEではステンレス製のツールは、ドラインバー、ソケット、ラチェットハンドル、エクステンションバー、ハンマー、モンキー、ニッパー、ラジオペンチなどフルラインナップ。一方のチタン製はコンビレンチしかないが、磁化しないので、電子関係の機械の整備にも使えるというのがウリだ。手に持つとウソのように軽い。でも、チタン製ツールの弱点は、高価なこと。1本1万690円。ステンレス製の約3倍! 通常のスチール製の約10倍。そう聞くと、思わず後ずさりする!?

カーライフ大助かり知恵袋2

USB出力付きソーラーライト

Img_3021  いやはや世の中にはどんどん便利なものが増えている。
 ソーラーバッテリーと携帯電話と、かけて? 「いつもお天道様のもと、明るく電話しています」少し寒かったけど・・・・おもしろいものを東京・青山にある「先端技術館@tepia」で発見。
「USB出力付きソーラーライト」というのがそれ。

  ソーラーバッテリーで専用のニッケル水素電池を充電。懐中電灯として使えるし、キャンプでの読書灯、あるいはクルマの整備の明りとして活躍できるというのが、サンヨーのソーラーライトSST-LT1S(品番名)。ライトは消費電流の少ないLEDタイプなので、ビームライトとしては連続50時間も使える。パネルライトは3段階に明るさを調節でき、一番明るい状態の9灯で約9時間持つという。USB出力端子付きなので、携帯電話の充電までしてしまう。なお、便利なようにAC100Vであらかじめ充電もできる。充電時間はソーラー充電で15~30時間、ACアダプターで約3.5時間。気になる価格は1万6000円前後だという。三洋電機製だ。

カーライフ大助かり知恵袋1

旧きをたずねて新しきを知る! 重次郎とマツダヒストリー 第12回

265_6527  東洋工業の4輪車進出計画は、昭和12年にさかのぼる。
このときは戦時体制へのシフトで軍需生産強化やむなしの事情があり、計画を中断。戦後、昭和25年6月からCA型小型四輪トラック(空冷2気筒1157㏄OHV,32馬力・ジープタイプの1トン積み)が生産開始、30年9月のCF型小型四輪消防車の生産中止まで、四輪車の生産が続いていた。ところが、この6年間にわたる4輪車生産は、実は合計でわずか106台と量産とは程遠い。3輪トラックの生産拡大期とバッティングしたため、4輪車へのまなざしが小さかった。

  3輪トラックで蓄積した技術をもとに東洋工業が、戦後の4輪車への新たな本格的なチャレンジをしたのは昭和31年秋ごろだった。2年後の昭和33年4月、DMA型小型四輪トラック「ロンパー」の発売に踏み切った。ユーモラスな「ロンパー」という名称は、"軽快に走る"という意味が込められたペットネーム。セミオーバー型1トン積み。新開発の水冷1105㏄2気筒OHVエンジンを載せ、32.5馬力、3人乗り。3輪トラックの特徴である酷使に耐え、小回りができる四輪トラックとして好評を博し、生産3ヵ月後の7月には、目標の月産500台に到達している。

  この成功をふまえロンパーの第2弾というべき1.75トン積みのDHA型車を発売。これはエンジンを1400㏄42馬力で、ひとまわり大きく、荷台に3方開きタイプが加わった。翌34年にはD1100,D1500を世に送り出している。D1100は水冷4気筒1139㏄OHVで、46馬力の1トン積み。D1500は、1.75トン積みで1484㏄、60馬力。
当時の小型四輪トラックの水冷エンジンはサイドバルブ方式が主流だったことを思えば東洋工業のエンジンづくりは半歩から1歩抜きんでていたといえる。この背景には、シリンダーブロック、シリンダーヘッド、クランクシャフトのエンジン主要3部品をシェルモード法による精密鋳造で作られたことによる。とくに昭和34年10月以降はカナディアン・ニッケル・プロダクツ社との技術提携によって、それまでの鍛造品でつくられていたクランクシャフトに、ダクタイル鋳鉄のシェルモード鋳物が用いられた。これは業界他社に先行した技術だった。

TOP NEWS

考えるだけでトランクが開いてくれる近未来ロボット制御

Img_2897   両手に荷物を抱えたまま、頭の中で≪念じるだけ≫で「あ~らっ、不思議、トランクが開いた!」
そんな超コンビニエントな仕掛けが、僕たちの眼前に実現しつつある。

  このほどホンダの関連会社、それに京都にある島津製作所(ノーベル賞を取った田中耕二さんが所属する企業)などが共同で開発した『考えるだけでロボット制御するBMI技術』。BMIというのはブレイン・マシン・インターフェイスのことで、将来的には知能化技術やロボット技術の融合による人に優しい製品開発への応用、ということ。写真のようなヘッドギアを頭に取り付け、ごく微妙な脳波(脳活動にともなう頭皮上の電位変化)と脳の血流を計測。その複雑なデータを統計処理する情報抽出技術で、人が考えるだけで脳活動を高精度に判別できる。

   実験では正解率が世界最高水準の90%以上。ただし、いまのところ「右手」「左手」「足」「舌」の4つの選択肢でしかないが、今後の脳活動の解読に大きく前進したという。広大な宇宙空間のような謎を秘めた人間の脳が、解明される日も近い!? でも、実際には富士山でいうと裾野がぼんやり見えたぐらいでしかないのかもしれない。
ちなみに、アメリカでは外科手術で脳内に電極を埋め込み、たとえば戦争で破損した腕を動かすなどの治療がおこなわれているという。今回のホンダなどの開発は外科手術なしにこれができる道が開かれたという意味もある。

  10年後あるいは20年後には、クルマを運転して≪念じる≫だけで「最寄りの素敵なレストランを紹介する画面」がカーナビに登場する日が来るのかもしれない。


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