みなさん!知ってますCAR?

2009年5 月15日 (金曜日)

愛車メンテのプラスアルファ情報

LAで見つけたマルチなサバイバル・カー用品

Img_3527   今回も、LAのスーパーマーケット「ウオルマート」で見つけたカー用品を紹介しよう。

「スイス・テック ボディガード」というのがそれ。手のひらに載るほどの樹脂製の小物で、キーホルダーとしてクルマの鍵と一緒にしておく。

   商品名の“ボディガード”とは何ぞや? 
   まず、先端部の突起をクルマのガラスに強く押し付けると、ガラスが粉々になる! つまり、たとえば水没などで車内に閉じ込められた場合、これを使いドアガラスを破ることができる。車外に脱出できるエマージェンシーツールである。
2つ目が、シートベルトカッターも付いているので、万が一事故にあい身動きできない場合、シートベルトをこれでカットできる。

   加えて、エマージェンシー用の点滅赤ランプ、夜間鍵穴に光を照らすフラッシュライトとしての役目、耳を切り裂くエマージェンシーを知らせるアラーム音を鳴らすこともできる。これらはすべて、内蔵のボタン電池とスピーカーが活躍するから。つまりひとり5役のサバイバル・ツールなのである。気になる価格は、12ドル96セント。日本円で約1300円とリーズナブルだった。

カーライフ大助かり知恵袋2

LAの日本人メカニックは優雅なカーライフ!?

Img_3494    日本よりもちょいと自動車先進国とされるアメリカ。LAの修理工場を訪ねてみた。

   おもに日本車を専門とするリペアショップで、社長以下メカニック3名を入れ全員ジャパニーズ。20年以上の歴史を持ち地元にがっちり根をおろしている。レース用の車両の製作からメンテナンスまでおこない、技術力はかなり高い。

   ここで働く30代のメカニックを取材したところ、驚いたのは棺桶ほどにでかいMATCO(マトコ:写真)のツールキャビネット。もちろん、なかには、工具がぎっしり詰まっている。スナップオンをメインにスタビレー、KO-KEN、SK,クニペックス・・・。インチとミリの工具が整然と並んでいる。恐る恐る総額HOW MUCH? 答えは日本円で450万円はくだらないという。

   どんな愛車に乗っているのだろうか? ポンティアックのワゴン、アコードワゴンなど3台所有しているとのこと。仕事もさほど忙しくなさそうだったし、それにしても、よほどいい給料なんだろうね。それと自動車を所有し、使う場合の負担がずいぶん違う。税金の安さ、ガソリンの安さ、高速道路走行がごく一部を除き無料などまだまだ日本とアメリカのカーライフの開きを感じるね。

カーライフ大助かり知恵袋1

旧きをたずねて新しきを知る! 重次郎とマツダヒストリー 第14回

273_7349   昭和37年にデビューするキャロルの総アルミ4気筒エンジンの登場からも理解できるように東洋工業の「アルミダイキャスト技術」は、この分野の先陣を切っていた。

    トヨタは昭和36年に空冷エンジンのパブリカのシリンダーヘッドで初のアルミダイキャスト製部品を採用しているが、それは東洋工業の自社ダイキャスト工場完成の6年も前の昭和30年11月だった。ダイキャスト工場は、軽合金の溶解からダイキャスト加工までの一貫専門工場で、溶解炉には熱効率の高い英国製のスクレーナ社製の50/150型炉が導入。2年後の昭和32年には、型締め圧が800トン(初期のものは150トンとか400トンだったため2~4㎏までの製品だった)のダイキャストマシンが導入。これは当時日本で最大のものだった。

    塗装組立工場に、ITのはしりともいうべきコンピューターによる生産管理方式が導入したのも東洋工業は、ずいぶん早かった。昭和35年に塗装組立工場を完成させた。ここには日本初のコンピューターによる生産管理を取り入れている。IBM650というコンピューターを使い、生産計画に基づく各車各部品の吊り掛け順序を正確に計算。これを工場内に設けられたコントロールセンターから各職場に指示し、コンベアを運行させる。コントロールセンターには、全コンベアの操業状況を表示するグラフィックパネルやコンベア操作盤などが備えられ、ボタン操作ひとつで組み立てコンベアと塗装設備の制御をする。IT技術を駆使した現在の最先端システムの原型を構築したのである。

    このコンピューター制御システムの導入で、東洋工業は月産2万台にまで飛躍。生産性の向上、品質の向上、原価低減などにその効果を発揮し、その後の乗用車部門への進出への布石のひとつになった。

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エンジンを外しても安いクルマを作れ! スズキの鈴木修会長兼社長

Img_4002 「エンジンを取り外してもいいからできるだけ安いクルマを作れ!」

   そんなとんでもない命令下で作り上げたのが、今年販売30年、世界で1000万台の売り上げを記録したスズキ・アルト。「あるときは買い物、あるときは旅行・・・あると便利なクルマ」というキャッチフレーズのアルトが誕生したのは1979年。鈴木修48歳、4代目の社長になって1年のときである。実は、このアルト誕生には大いなる秘話がある。

   排ガス規制とオイルショックでクルマが売れず、青息吐息の時代。「もっと安く、もっと軽く、常識破りのクルマを作ろう」という合言葉のもと、「全国統一価格47万円」という当時としては中古車並みの価格でアルトを発売。当時はたとえば北海道のユーザーは輸送代5万円前後を払わなくてはいけなかったのだが、これを文字通り全国統一価格にした。それだけでなく、当時3~4グレードほどあったランクを1グレードにして量産性を高め、そのぶんコストを下げた。4ナンバーの貨物扱いで税金も少なくてすんだ。生活の足を求めていた消費者の心をつかみ、アルトはあっという間に月販1万台を軽く超え、ベストセラーに躍り出た。

   このアルトの成功でスズキはバイクメーカーから4輪車メーカーへの基礎固めができた。女性ユーザーを飛躍的に増やしたことで、女性の社会進出に一役買ったクルマでもあった。
鈴木修は、現在79歳で会長兼社長。「人生は7掛けだから、まだ56歳の若造です」というのが口癖。ホンダが歴代の社長はみなエンジン屋さん出身。もし、鈴木修がホンダにいたら・・・「エンジンを取り外してもいいから・・・」なんていう人物は間違いなく、ダメ人間だった!?

2009年5 月 1日 (金曜日)

愛車メンテのプラスアルファ情報

LAのスーパー、10ドルで手に入れたラチェットドライバーは使えるか?

Img_3526  LAで立ち寄ったスーパーマーケット「ウオルマート」は、不景気風が吹くアメリカ小売業界でもいわゆる勝ち組で、活気がみなぎっていた。

  ウオルマートの工具売り場で見つけたのが、この「マルチビット・ラチェット・スクリュードライバー」。ビットがなんと10個も付いているラチェットドライバーで、価格は10ドルとバカ安。日本円で約1000円だ。

 ビットはドライバーの軸に6個、ホルダーに4個。プラス、マイナスビットがそれぞれ2個ずつ、トルクス2個、ヘックス2個、それにポジドライブ2個。壁掛け用のホルダーがおまけに付いているのは泣かせるが、全長が270ミリといささか長いのはいただけない。これは軸に予備のビットを付けたこともあるが、グリップ部がでかすぎるから。

  左右に切り替えのフィールについてはどうか? 正直、あまり節度がない。カキカキッと切り替えられる・・なんて期待したら裏切られる。しかもギア数が15と少なすぎ!? でも、価格から見たら、十分元は取った工具。価格が約10倍近いスナップオンと比べたらトホホな気分になるが、日本製のラチェットドライバーと比べるといい勝負すると見た。それがこのラチェットドライバーの結論だ。

カーライフ大助かり知恵袋2

LAのオイル交換専門店のお役立ち度は?

Img_3469  日本よりもちょいと自動車先進国とされるアメリカ。LAの街中をクルマで走るとよく見かけるのがオイル交換専門ショップ「JEFFY LUBE(ジェフィー・ルブ)」。アメリカン・フェイバリット・オイルチェンジというのがキャッチコピー。いわばクルマのオイル(エンジンオイルやトランスミッションオイル)の交換をマクドナルドのドライブスルー感覚でやってくれるショップである。

 お店に入るとピット内のサービススタッフが、スピーディーにドレンボルトをはずし、古いオイルを排出し新しいオイルを供給する。エンジンオイルなら10分程度、ATFでも30分足らずでサービスするという。価格はそれぞれ、36ドル99セント、119ドル。

  一日約50人の客がやってくるというから、さほど儲かっている感じではないが、すでに16年の歴史を持つビジネスモデル。

  面白いのが、朝7時~10時までの早朝にいけば、8ドルのディスカウントしてくれるという。これをアメリカ人は「アーリーバード」(早起き鳥)というそうだ。

カーライフ大助かり知恵袋1

旧きをたずねて新しきを知る! 重次郎とマツダヒストリー 第13回

273_7347   マツダの前身である東洋工業は、戦後3輪トラックからスタートし4輪車へのモノづくりに進出したのだが、その背後には新鋭マシンの導入。量産化のためのシステムの構築、新しいモノづくりシステムなど、製造業としての数々の革新をへている。

   東洋工業は、戦前から工作機械メーカーであるだけに、その時代の世界最先端機械を導入。昭和27年から30年にかけて、欧米先進国から高性能工作機械を多数輸入している。たとえばスイス・ジョージ・フィッシャー社製の「油圧式強力倣い旋盤」、アメリカ・モナーク社製の全自動倣い旋盤、ドイツ・シャウト社製のカムシャフト・グラインダー、イギリス・ウインザー社製の「射出成形機」をはじめ旋盤、研削盤、歯切り盤、鋳造用マシンなどを多数輸入。なかでもアメリカのミシガンツール社製の特殊歯切り盤は日本ではじめて輸入されたもので、高い工作精度と単位時間当たり高能率を持つ高性能マシンだった。昭和30年代初頭から始まった日本のモータリゼーションは、こうした製造機械によって大いに支えられたのである。

   社内に工作機械製造分野を持っている東洋工業は、量産化の大きなカギを握るトランスファーマシンへの取り組みも早かった。トランスファーマシンとは、多工程におよぶ機械加工と次工程への搬送をすべて機械が自動かつ連続的におこなうもの。これにより多数の工作物を同時に自動的に加工し、次の工程へ送り込むという機能を持つ、いわば機械製造技術の集約システム。大量生産化を下支えした。

   このトランスファーマシンを東洋工業は、トヨタにわずか1年遅れること昭和32年10月に完成。1号機は、エンジン工場に設置され3輪トラックの700㏄のGLエンジンと1050㏄CMエンジンやトランスミッションケースの加工に大いに威力を発揮した。同じ年の12月には第2号機のトランファーマシンがアクスル工場で稼動、リアアクスルケースの加工の合理化と生産性の工場に結び付けている。翌34年には3号機、4号機がつくられ、エンジンのクランクケースの加工が高効率となり、次々と重要工程の量産化の流れが量産化に構築された。

TOP NEWS

アミューズメントパーク?! LAのPICK YOUR PART

Img_3436   先日燃料サーチャージャー代が安くなったので、取材で出かけたロサンゼルス。

   アナハイムにあるPICK YOUR PARTというお店は、文字通り客みずからが工具片手に入店し、使用済みの車両からめぼしい自動車部品を取り外し、窓口で清算する・・・という手法。いわば旧くて新しいビジネス・スタイル!?

   この日は、ちょうど50%オフのディスカウントセール中。朝からメキシカンを中心に家族や友人と連れ立ち、続々入場料2ドル(約200円)を入り口で支払い入場。工具箱を背中に載せた客、つなぎの後ろポケットにレンチを差し込んだ近くの修理工場のメカニックの姿も見える。

   ヘッドライトやフェンダーあたりなら自分で取り外せるが、エンジンやトランスミッションとなると手助けが必要。そんなとき、ここでは裏技がある。よくしたもので、ヘルパーがヘルプしてくれる。ヘルパーといってもメカに強い常連客。手間賃数ドルを払えば助けてくれる。このあたりはお店も見て見ぬふり。WINWINの関係!?

    このお店、アナハイムをはじめ周辺に7店舗を構え、スタートから30年の時間を刻む老舗。10万㎡の広大な敷地に約800台の使用済み車両を置き、30~45日ごとに総入れ替えするという。GM,フォード、クライスラー、欧州車、日本車別にジャンヌ分けで、探しやすい。ちなみに、マネージャーに聞くとやはり昨年夏のリーマンショックで、それまでトン当たり400ドルだったスクラップが350ドルに暴落したとのこと。でも、アミューズメントパーク的役割で魅力を振りまく、このビジネスモデル、顧客の呼び込み力に陰りは見えなかった。


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