みなさん!知ってますCAR?

2011年12 月15日 (木曜日)

TOP NEWS

たかがクルマ、されどクルマ!

LFA  誕生からおよそ120数年の歴史をもつ自動車は、ただ単にパ-ソナルな移動の道具だけではなく、人と人を結びつける大切な道具だということ。そのことを東日本大震災は、ぼくたちにあらためて認識させてくれた。だから、これまでいろいろなクルマが生まれ、消え、また新しく生まれているともいえる。人の思いを反映した乗り物という側面を持つ所以(ゆえん)。
  今回、会場を千葉から東京に戻った東京モーターショーは、上海モーターショーのそれより規模こそ小さいが、中身は濃かったように思える。
  その中心はエコカーではあるが、なかには「エコカー」ならぬ「エゴカー」が堂々とその姿を見せていた。レクサスブースの奥の薄暗い一角に“燦然と輝く”一台のクルマ。「LFAニュルブルクリンク・パッケージ」なるスポーツカー。レクサスの頂点であるLFA開発の舞台となったドイツのニュルブルクリンクへのリスペクトを込めて創ったというスーパーカー。
  展示してあったのは、その外板をあえて剥がした、魚でいうと“ハラワタ”である。超軽量で剛性が高いカーボンファイバー(CFRP)製のフレーム、1210ミリという小学生の身長を思わせる低い全高を実現できたドライサンプのV型10気筒エンジン、前後重量比を48:52にするためラジエーターをリアに持ってきている様子などがひと目で理解できる。ドライサンプとはオイルパンを無くすことで車高を劇的に低くできるレーシングエンジンの手法だが、オイルタンクを近くに置くため、オイル容量は通常のウエットサンプに比べ約3倍! 
  V10ながらV8エンジン並みのコンパクトなヤマハ製エンジンは、専属4名のスタッフ(うち1名は予備)が1日1台の割りで電動工具とハンドツールで組み立てている。電動工具を使う理由は油圧工具のようなホコリが出ないからだ。聞けば、圧縮比を高めるなどでノーマルのエンジンより11PS高い571PSを発生するという。
  完全にサーキット走行を前提に創られたスーパーカーは、2012年からの限定50台生産だが、2010年1月ですでにソールドアウト! 価格は、3750万円だったそうだ。

カーライフ大助かり知恵袋1

時代を画した7台の名車で語る自動車125年の歴史 第14回

シビックCVCC  その後、エンジンの電子制御化、触媒技術の進歩によりエンジン本体での複雑な対応がなくとも排気ガス浄化が可能となり、ホンダからCVCCの技術を導入して研究していた自動車メーカー(トヨタや日産など)は採用を取りやめ、CVCCは世界的な潮流とはなりえなかった。もちろん、ホンダも、そうした流れの中で、CVCCの採用をやめている。
  この時代、マスキー法を代表とする排ガス規制のほかに、もうひとつ大きな壁が立ちはだかった。2度にわたるオイルショックである。1度目は、1973年(昭和48年)10月の第4次中東戦争による石油輸出国機構(OPEC)やアラブ石油輸出国機構(OAPEC)が原油価格の値上げと原油生産量の削減を決定した事件。2つ目は、それから6年後の1979年(昭和54年)のイラン革命によりイランでの石油生産停止やOPECが原油価格値上げを決定した出来事である。
  世界情勢を背景に日本国内では相次ぐ便乗値上げでインフレが加速。原油とは直接関係のないトイレットペーパーや洗剤の買占めなどの社会現象が起きた。それだけでなく、省エネルギー対策として深夜放送の休止、ガソリンスタンドの休日休業、ネオンサインの早期消灯などがおこなわれた。深刻なエネルギー問題は、これまでの中東一辺倒の依存から抜け出そうと、中東以外の新しい油田開発や、非石油エネルギーの活用と推進に向かわせた。原子力、風力、太陽光などの代替エネルギーへのアプローチである。なかでもコストが安いとされた原発は当時社会の正義でもあった。福島第1原発はこの時代につくられた。その原発が、現在深刻な問題となっている。歴史のめぐり合わせとはいえ筆舌に尽くしがたいものがある。

カーライフ大助かり知恵袋2

イリジウムプラグを超えたスパークプラグの実態!?

NGKプラグ  「イリジウムプラグはたしかに走行10万キロまでメンテナンスフリー、つまり交換不要という触れ込みなのですが、実は、走り方にもよりますが5万キロあたりから徐々に性能がダウンします」
  次世代型のスパークプラグNGK[プレミアムRX]を説明するNGKの担当者。
  彼の言葉を聴きながら、“時々技術はウソを言う”というフレーズが頭に浮かんだが、冷静に考えれば”時代により技術レベルが上がり,10年前の技術は旧式になる“ということか。あるいは,技術はウソをつかないが,それに関わる人は巧妙な言い訳をいう、ということだけかもしれない。
  いずれにしろ、従来のイリジウムプラグの上をいくのが「プレミアムRX」なるプラグだという。
  中心電極に新素材ルテニウム配合の特殊合金を採用し、接地電極は、オーバル形状の電極に白金チップをジョイントしたものだ。説明員によると、この新型スパークプラグは、一般のプラグに比べJC08モードで、燃費が2.2%向上、従来型イリジウムに比べえも1%向上するという。アイドリング燃費、低温での始動性、加速性などもほんのわずかだが、アップするという。
  しょうじき、消費者はその裏をとることはできないので、心の中で「ホンマデッカ?」と思うも、「へ~ッ!」と感心するしかない。驚くのは、その価格だ。1本2415円~2520円だというのだ。4本換えて、1万円の世界。

愛車メンテのプラスアルファ情報

KTCの新型アジャスタブル・オイルフィルターレンチ

オイルフィルター  オイルフィルターレンチは、いわゆるオワンタイプが主流派になってきているが、やはりアジャスタブルタイプもひとつあると、友人のクルマのメンテができて、なにかと心強い。
  ところが、世にあるアジャスタブルタイプは、“帯に短しタスキに長し“の感じ。「これはいい!」という製品を見出せなかった。かつて、KTCにも4角の形状のAF-6580というアジャスタブルレンチがあった。10回以上使ったが、フィルターとへの食い付きというかフィット感が芳しくなく、しかも動きがギクシャクしていまひとつだった。そのせいかいつの間にかKTCのカタログから消えてしまった。ところが、このほど東京モーターショーのKTCのブースで、新型のアジャスタブルタイプを発見。AVSA-6379という品番で、適用径がφ63~79ミリ。軽自動車から普通車のカートリッジタイプに対応。旧型のボックスタイプ形状のカドを丸くしたようなタイプ。見て触れて、撮影しただけなので、その良し悪しの詳細は正確には不明だが、動きもスムーズで、食いつきを高める爪形状にも工夫がある。一見してよさそうだ。価格7700円だ。イマドキ価格としては高い感じがするが。近々取り寄せて、使用リポートを報告したいものだ。

2011年12 月 1日 (木曜日)

TOP NEWS

夢のあるスズキの次世代グローバル・コンパクトカー

レジーナ  モーターショーで展示されるコンセプトカーは、かつては100%夢のクルマ。実現化には程遠いものが大半だった。ところが、近年限りなく市販車に近く、しかも“大きな提案”をするクルマが展示されるケースが少なくない。
  スズキのブースで発見した「レジーナ(REGINA)」もそのひとつ。REGINAとはイタリア語で女王の称号を意味するそうだが、空力と軽量化、空力の3つをバランスさせたエレガンスな次世代を強く予感するスタイル。エンジンは、800ccの直噴タイプでターボチャージャー付き。たぶん4気筒(あるいは3気筒)で、もちろんアイドリングストップ機構付き。車両重量730kgというから、このサイズ(全長3550ミリ×全幅16340ミリ×全高1430ミリ、ホイールベース2425ミリ)の従来車からみると、100kgの軽量化を実現したのだという。軽量化の秘密は、新設計の軽量プラットフォームに、素材と部材をとことん見直したという。
  すごいのは、インテリア。カーナビ、オーディオ、空調の3つを統合したフローティング・インターフェイスで、情報自体が透明に浮かび上がるタッチパネル・ディスプレイだという。燃費は、JC08モードで32.0km/lで、ハイブリッドカー並みの好燃費。
  ちなみに、スズキは、1週間前の11月24日にリッター30キロで話題をさらうダイハツ・イースの対抗馬を急遽市場投入している。JC08モードで0.2km/l上をいく30.2km/lの「アルト・エコ」だ。価格は85万5000円からだ。当分日本の軽自動車とコンパクトカーの世界では、リッター30キロをめぐる攻防戦の加熱さを増してくる。となるとレジーナの投入も案外早いのかもしれない。

カーライフ大助かり知恵袋1

時代を画した7台の名車で語る自動車125年の歴史 第13回

CVCC  今回は、若い人には≪新鮮≫、年配の人には≪懐かしい≫物語である。
  いまから41年前の1970年12月、当時世界で一番厳しいとされた排気ガス規制法が発効された。アメリカの上院議員であるエドモンド・マスキー氏の提案からはじまった法律。「排気ガスであるCO2,HC,NOⅹの排出量を当時の1/10にする。規制値をクリアできないクルマはアメリカでの販売を認めない」という、北米の自動車市場に依存していた日本車にとっては実にシビアなものだった。当時の自動車技術の世界では、機械的に空気と燃料を混ぜ合わせるキャブレター全盛。電子制御技術が生まれる以前。排気ガスを浄化するテクノロジーの開発はほとんど手探りからのスタート。あまりにも高い目標に絶望感すら漂っていたともいえる。
  この厳しい規制に一番乗りしたのが、ホンダのCVCCと呼ばれるエンジンだった。複合過流調速燃焼方式(コンパウンド・ヴォルテックス・コントロールド・コンバッション)。シリンダーヘッド内部に小さな燃焼室を設け、そこでまず濃い混合気を燃やしたのち、主燃焼室で薄い混合気を燃焼させるもの。希薄燃焼でCOの発生を抑え、主燃焼室での安定かつ緩慢な燃焼により燃焼温度を比較的低くしNOⅹの量を低減する狙い。後処理装置を持たないシンプルな機構としては当時としては高い評価を得た。アメリカ自動車技術者協会で1970年にこのCVCCを搭載したシビックは、優秀技術車に選ばれて、日本でも2007年に「日本の排ガス低減技術を世界のトップに引き上げた歴史的機械」として認定されている。
  このマスキー法案には、技術的に間に合わない世界の自動車メーカーの大部分から横車で、1975年の実施期限を待たずして前年の1974年に廃止。でも、排ガス規制自体は、徐々に進み20年後の1995年にはマスキー法で定められた基準に達した。

カーライフ大助かり知恵袋2

トラックのヘビーコンディションとは?

大型トアック  かれこれ≪ヘビーコンディション≫という概念が、日本の自動車メンテナンスの世界に導入されて20年ほどになるだろうか。ホコリの多い道路を多く走るクルマとか、ゴーストップの頻度の高いデリバリーカー、あるいは市街地をほんの短距離(たとえば2キロとか)しか走らないクルマ、山道をメインに走るクルマ・・・いずれにしろエンジンに大きな負担がかかる走行パターンの多いケースでは、エンジンオイルやエアフィルターの交換スパンを通常の半分にする、という決まりだ。
  大型トラックなどは、一度エンジンをかけたら長い時間止めることがあまりないので、へビーコンディションの走り方はないのではないか。モノを知らない筆者には、そんな固定観念があった。ところが、先日UDトラックスの整備士コンテストを取材したら、サービスの専門家から面白い情報をゲットした。
  「トラックの世界のヘビーコンディションは、重量物を積む機会の多い車両のことを指す」のだという。そう言われればなるほどだ。しかも、オイル交換時期は、半分ではなく、“8掛け”だという。中型車コンドルのオイルは、走行3万5000キロ毎あるいは1年なので、重量物を運ぶ機会の多い場合は、走行2万8000キロごと。あるいは9.6ヶ月ごととなる計算。もちろん、どちらか早いほうである。ちなみに、大型トラックのクオンは通常7万キロごとなので、重量物を積むケースでは5万6000キロごとになる。もちろん、ボルボ社と共同開発した指定のやや高価なエンジンオイルを使うという限定付きだが。

愛車メンテのプラスアルファ情報

廃油処理箱が4個で578円!

オイルイーター  エコカーは、おしなべてエンジンオイル交換時期が早い。だいたい5000キロ~7500キロごと。そこで困るのは廃油の処理だ。新油の入っていた缶に、廃油を入れガソリンスタンドに持ち込むという手もあるが、手が汚れがちで面倒。それに費用もかかる。地域の条例で多少の違いはあるが、カーショップなどで手に入る廃油処理箱を使えば≪家庭ごみ≫としてゴミの日に出せる。段ボール箱のなかに再生綿などが入っていて、そこに廃油を染み込ませることで、こぼれなくして≪家庭ごみ≫とするのだ。ところが、これも1箱400~500円と、けっして馬鹿にならない値段。
  先日アメリカの倉庫型巨大スーパーのコストコで、絶好の商品を発見。『OIL EATER-OIL CHANGE BOX』という名称で、4個でなんと578円。アメリカイリノイ州にあるKAFKOという会社製だ。1箱あたり144円50銭の勘定。これなら、一年に3回、4回オイル交換しても廃油処理箱のコストが気にならない。ただし、あらかじめ中の袋を破らないように注意すること。廃油を万遍なく染み込ませること・・・などの注意を払わないと、外にこぼすので、心配な人は新聞紙を大きく広げておくといい。廃油を入れたら、ビニールの袋を付属のバンドで閉じ、箱のふたをガムテープで閉じるだけ。5リッター近くは入れられそうだ。


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