みなさん!知ってますCAR?

2013年9 月15日 (日曜日)

TOP NEWS

旧きクルマに乗って新しきを知る!?

中国製ワゴンR  先日千葉のテストコースでおこなわれたメガサプライヤー・コンチネンタルの試乗会で、笑えるクルマのハンドルを握ることができた。
  現在中国で販売している初期型ワゴンRの1.4リッター版だ。左ハンドルで5速トランスミッション。スズキのクルマだが、スズキはこのクルマの開発には関わっていないことがすぐ分かった。何しろ、アクセルペダルは、まるでスイッチのようにON/OFFフィーリング。中間のじわりじわりがまるでないのである。ブレーキもスカスカで、正体不明。ハンドリングは、それこそ初期型のカローラやホンダZを思い出す昭和40年代フィーリング。おまけにエアコンを付けると1400cc4気筒エンジンなのにパワーダウンが顕著。遮音材がまったく施していないらしく、アクセルを踏むと車内はすさまじい騒音に包まれる。間違いじゃないかと思うくらいだが、このクルマ上海のディーラーから手に入れ、日本に運び込んだものだという。現地のナンバープレートを付けた中国製まんまの庶民車。
  少し弁護すると、チャイニーズドライバーは、こうした味付けを好むという。アクセルフィーリングは、ON/OFFが好まれるという。騒音の浸入も気にならないという。多少のショックも気にならないのだ。
  メガサプライヤーのコンチネンタル(本社はドイツのハノーバー)は、このクルマのエンジンマネージメント、つまりエンジンコンピューターやインジェクターなど心臓部を供給している。格安で、高性能で、しかもその市場にあうチューニングを求められるという。インドやアフリカ諸国など今後の需要が見込める・・・。
  ところが、このクルマのハンドルを握っているうちになんだか、隣国中国人の気持ちが、ますますわからなくなってきた。尖閣諸島の問題以上の難問を、この中国製ワゴンRで認識できた。

カーライフ大助かり知恵袋1

今年103歳を迎えたミスターK物語 第4回

ブリックス&ストラトン  ミスターKこと片山豊は、日本初の自動車量産工場である横浜の日産工場の記念すべきラインオフの現場に立ち会った唯一の生き証人。しかも、当時の自動車製造の様子を映し出した映像を製作した担当者でもあった。片山豊の努力で作り上げられた当時の映像を、日産のエンジン博物館で確認できる。横浜工場は、昭和8年から建設や設備の搬入などが始まり、2年後の昭和10年4月から自動車の生産にこぎつける。明治のはじめ、日本国は近代国家を構築する上で、海外からいわゆるお雇い外国人を入れ、西洋の技術や知識を吸収した。それと全く同じ手法で、日産の工場もスタートを切っている。大規模な工場や機械設備のレイアウトと技術指導について、当時の日本人でできる人物は一人もいない。そこで、戸畑鋳物にいたウイリアム・ゴーハムを中心に、機械関係技師のアルバート・リットル、プレス関係のハリー・ワッソン、鍛造関係のジョージ・マザウエル、金型設計のハリー・マーシャルなど10名近くのお雇い技術者の指導を受けてスタートした。
  当時の若者が持つクルマのイメージとはどんなものだったのか? 豊の原風景とも言える感動の自動車体験は、湘南中学3年生、1920年(大正9年)。ヤナセの前身梁瀬商会が、ごく少量のシボレーをノックダウン組み立てで販売し始めた頃だ。
  藤沢駅の前で一台の手作りの自動車と遭遇するのである。ニッカボッカをはいたジェントルマンが颯爽と5輪タイプの軽自動車に乗っていた。その夜、興奮冷めやらぬ彼は、まぶたに焼きついた記憶をもとに、そのクルマをノートに描いたという。当時、日本の道路を往来するのは荷車や大八車、馬車、人力車の類。たまにすれ違う自動車は大部分が外国からの輸入品で、排気ガスさえ珍しい存在だった。藤沢で出くわした自動車は、彼がのちアメリカに渡ったとき、「ブリックス&ストラトン」という名の電気自動車だったことが分かる。ちなみに、このアメリカ企業は、自動車こそ作ってはいないが、現在も芝刈り機や除雪機、発動機エンジンなど汎用エンジンメーカーとして有名だ。

カーライフ大助かり知恵袋2

時速50キロまでをカバーする緊急ブレーキ装置

衝突安全装置  コンチネンタルの試乗会で興味深かったのは、新しい取り組みの衝突安全装置。前方に障害物があるとき、すばやく反応して急ブレーキをかける自動緊急ブレーキだ。
  デジカメなどでよく使われるCMOSカメラと赤外線レーダーを一体にしてフロントガラスの上部に組み込んだもの。車両自体が時速50キロからでも障害物を感知しその手前で急ブレーキをかけたり、ドライバーにインフォメーションすることができる装置。CMOSカメラは前方の障害物の画像をキャッチ。赤外線レーダーは、センサーから発射された赤外線が障害物にぶち当たり、返ってくる時間と自車の走行速度を差し引き、すばやく演算して、制動を加える。
  スバルのステレオカメラに比べ検知能力は同等以上に高く、しかもコストが確実に安いという。衝突軽減装置が付くのが当たり前の時代、今後は車両速度の範囲の広さ(速度領域)とコストの安さが注目されるということのようだ。その先はもちろん自動運転システムだが、この流れは徐々に進み、2025年には、完全版の自動運転車が市販される見込みだという。“よそ見”したり、走行中に助手席にも移れるし、運転中パソコンで原稿も書ける!? むろんそのためには、法規制をクリアしないといけないが。

愛車メンテのプラスアルファ情報

やっぱり凄い!? スナップオン

スナップオン  スナップオンという工具メーカーは、このところコンピューター診断機など値が張る機器に力点を置き、ハンドツールへの情熱が薄れたのではないか! あるいは、ブランドばかりが一人歩きして、自助努力が薄れたのでは? GMやフォードが日本車や韓国車を相手にもがき苦しんでいるのと同じ光景が展開!?
  ところが、今回スナップオンを取材したところ、それは私の完全な“妄想”だった。
  ラチェットハンドル、ドライバー、ニッパーやペンチなど基本的なハンドツールのことごとくに、大鉈を振るっているのだ。超が付くほどの有名ブランドという王座にふんぞり返ってはいなかった。ユーザーが何を求めているのかを的確に把握し、困難を乗り越え試行錯誤の末に商品化にこぎつけている。たぶんスナップオンだけを取材するとそうした気付きができなかっただろうが、他ブランドを取材することで、そのことが浮き彫りになったともいえる。
  その例としてプッシュボタン式の樹脂グリップタイプのラチェットハンドルを見てみよう。品番はFHR80、価格は1万2849円。長さが、ロングハンドルに近い240ミリもある。たしかに長いと工具箱に収納しづらい面もあるが、より小さなチカラでトルクをかけやすくなり女性でも使いやすい。グリップも手にやさしいソフト樹脂タイプで、シンプル形状でありながら親指の収まりを考えたタイプ。ヘッド部は、ゴミの浸入によるトラブルから開放された“シールドタイプ”なのだが、プッシュボタンが付いている点も凄いところだ。むろんギア数80で、空転トルクも軽いし、唯一の盲点だった切り換えレバーも以前に比べ、軽く動かせる。10月に価格改定するというから買うならいまかもしれない。

2013年9 月 1日 (日曜日)

TOP NEWS

新型フィットのリッター36.4キロの秘密とは?

電動サーボブレーキ  「コンパクトカー、クラストップの燃費チャンピオン」となるクルマが9月はじめに登場する。
  ホンダのフィットハイブリッドだ。燃費は、JC08モードで、36.4km/l。トヨタのアクアが35.4km/lだから、リッターあたり1キロ上回る。確実に軽自動車の燃費を上回ったことになる。
  次世代型ホンダのハイブリッドシステムは、すでに発売早々好調を維持するアコード(こちらはリッター30キロ!)と基本的には同じだが、アコードが2つのモーターだったのがフィットハイブリッドは1個のモーターと1500ccのアトキンソンサイクル・エンジンとの組み合わせ。
  燃費合戦は、ただ単にハイブリッドだけで勝負という時代は過ぎ去った。とにかく“合わせワザ”で重箱の隅をつつくがごとく燃費を高めているのである。1.3と1.5のノンハイブリッド・フィットはトランスミッションにホンダ製のCVTを搭載しているが、ハイブリッドには、なんとデュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)を採用。マニュアル・トランスミッションの伝達効率に限りなく近く、ゴルフなど欧州車に多く採用しているタイプ。DCTは、下り坂などでギアの切り換え時にエンジンブレーキの利きが不足がちになるので、電動サーボブレーキ(写真)を採用している。これによりエネルギーの回生量も飛躍的に高まり燃費に貢献しているという。
  もちろんイマドキのエコカーなので、アイドリングストップはお約束の仕様。エンジン停止中にもエアコンを効かせたいので、エンジン補機類であるエアコンのコンプレッサーは電動化され、ウォーターポンプも電動化。ちなみに、電池は、GSユアサとホンダの2社で立ち上げたブルーエナジー製のリチウムイオン電池だ。いつの間にか、クルマは電動化の道をどんどん押し進んでいることは間違いない。

カーライフ大助かり知恵袋1

今年103歳を迎えたミスターK物語 第3回

ダットサン  よく知られるようにダットサンは、日本に自動車産業を興すことを夢見た快進社の橋本増治郎が、大正3年(1914年)につくったDAT(ダット)号の流れを汲む。それが紆余曲折をへて、日本産業の総帥・鮎川義介によって、昭和10年(1935年)に日産自動車の横浜工場でラインオフした。現在、横浜工場にあるエンジン博物館で見ることができるのは、ラインオフした年の1935年式のダットサン14型で、日産の前身であるダット自動車製造が1929~31年にかけて生産した小型乗用車DAT91型の後継車。DAT91はエンジンが4気筒サイドバルブ式の排気量495㏄だったのが、14型では排気量を722㏄にアップ、さらに戦後1950年には860ccに拡大している。
  サイドバルブ・エンジンはその後、OHV,OHC,DOHCと続く、ガソリンエンジンのルーツ。教科書でしか知ることができない今やシーラカンスとも言えるエンジンだ(一部の発電機には使われるが)。エンジン博物館には、このサイドバルブ・エンジンの単体が置いてあるだけでなく、シリンダーヘッド、オイルパン、コンロッド、ピストンといったエンジン単体部品を展示してあり、なかでもクランクシャフトの心細さに目をむいてしまう。静寂が支配する博物館の中で、ふと見ると・・・当時のエンジン工場のものづくりのプロセスを映し出す20分ほどの映像が流れている。シリンダーヘッドがベルトコンベアに乗せられ、組みつけられている様子が鮮やかに映し出されている。いまでは内部秘と称して第3者が絶対撮影できないラインの流れが、屈託のない明るさで表現されている。組み立てられたクルマが工場近くにあるテストコースを走る様子もある。当時は高速道路もなく、街中走行が過不足なくできれば合格だったのである。箱根への当時のテスト走行光景など、半世紀以上の時空を超えて語りかけてくる・・・。

カーライフ大助かり知恵袋2

チャイナツールの日本上陸で選択肢が増える!?

P8220348  街の工具屋さんは確かに消えつつあるが、郊外型のホームセンターと輸入工具中心にビジネス展開する工具専門販売店など、販売面の劇的変化だけでなく、品質面で互角に戦える台湾ツールの日本市場への進出なども、日本の工具市場の大激震の大きなキーワードになっている。
  工具好きのユーザーから見ると、こんなワクワクする時代はかつてなかったともいえる。いわば飽和状態の日本の工具市場は、これ以上の大変化はおこらない!? 
  ところが面白いことにほかの国から見ると成熟した市場は、ビジネスチャンスだと見えるようだ。なんと、中国製のハンドツールメーカーが、世界で一番厳しいユーザーのいる日本に殴り込みをかけてきたのだ。というといささかブッソウな表現だが、取材をするとその工具メーカーは、日本の大学で経済学を履修した若きビジネスマン・洪さん(写真中央)。日本の市場を熟知した日本人スタッフと組んで、チャイナツールを売り込もうというのだ。ジェイテック・ツール・プレミアムという名称で。「日本にはアメリカのスタンレーやスナップオンといった本当の意味での総合ツールメーカーはありません。アジアに唯一の総合ツールメーカーを打ち立てたいんです」と洪さん。自社製造率を高めた総合ツールメーカーの夢をこの中国人は抱いているのだ。1年後には年商2億円、3年後には年商5億円を目指すという。
  日本製、欧州&米国製、台湾製、それに中国製。近い将来、大きく分けてこの4つのツールを選択できる時代がきそうだ。

愛車メンテのプラスアルファ情報

ベッセルのウルトラヘックスは、ヘックスレンチの決定版になりうるか?

ウルトラヘックス  クルマでもバイクでもそうだが、いつの間にかヘキサゴンボルトは増殖している。通常の6角ボルトにくらべ、頭部が小さくできるのが主流になりつつある理由のようだ。とくにボタンネジと呼ばれる頭部が低く丸まった形状のボルトは、出っ張りが少ないことからバイクのボディ回りなどにポピュラーに使われている。
  ところが、ヘキサゴンボルトを締めたり緩めたりする場合、≪頭が小さい≫ということが弱点に結びつく。脱着の際使う工具、つまりヘキサゴンレンチの2面巾が、旧来の6角ボルトより2回りほど小さくなるからだ。たとえばM8のボルト、つまりネジの直径が8ミリのボルトで考えると、6角ボルトの場合、頭部の2面幅は12ミリもあったのが、同じM8のヘキサゴンボルトだと、6角穴の2面幅が10ミリなので、10ミリのヘキサゴンレンチを使うことになる。同じネジ径で2ミリも小さい工具で回す。ということは、6角ボルトの感じでヘキサゴンレンチを使うと、いきおいネジの頭がぐちゃぐちゃになったり、レンチ自体が破損したりする可能性があるということ。とくに、M5あたりのボタンタイプのボルトを脱着する際にこのことを想定し、できるだけ慎重におこなう。ボタンネジは穴部が物理的に浅くなっているからだ。
  こうした背景で、ヘキサゴンレンチは、ネジを傷めにくい形状が求められてきた。そのひとつの回答が、ベッセルの≪ウルトラヘックス形状≫。6面のうち3面をウエーブ形状にすることで、相手のボルト穴に対して応力が集中しづらい工夫となっている。使うとなるほどという感じがする。
  ボールポイント側も、通常の形状とは異なり、先端を尖らせボルトの穴部の上部に当たる形状でしかもクビレ部が太い感じ。傾き角度が最大35度だ。ソリッド部の95%のトルクがかけられるため、本締めもできるという。工具は使ってナンボの世界、さらに使い続けてリポートしていきたい。https://www.vessel.co.jp/


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