みなさん!知ってますCAR?

2014年10 月15日 (水曜日)

TOP NEWS

テストコースだが、自動運転車両の助手席に乗った!

自動運転  テストコース場という条件付ではあるが、生まれてはじめて自動運転車両に乗ることができた。
  タイヤをはじめABSなど自動車部品の世界的メガサプライヤーのコンチネンタル社が、作り上げた自動運転車両だ。VWパサートに自動運転ディバイスを組み込んだもので、外観は普通のパサートである。千葉県旭市にあるテストコースはオーバル周回路だが、その途中に工事区間や信号機を設置して、通常の国道や県道レベルと考えてもらいたい。
  筆者は助手席にいたのだが、ドライバーは走り出してすぐハンドルから手を離した。
  低速で前方の車両に追従する。前方の車両は加速するとこちらも加速する。道路標識の制限速度をカメラでとらえ、認識し、制限速度を守る。途中工事区間があり、車線が1車線規制となっても忠実にこれを守り、まるでショーファー(お抱え運転手)がいるような気分になる。物陰からいきなり子供が飛び出してきた。むろんこれは人形だったが、見事に緊急ブレーキがかかり手前でクルマは停まった。今回は、幹線道路を40~60キロで走行したが、時速100km以上の高速道路でも、もちろん自動運転できるという。
  このクルマには、フロントとリアのバンパーにそれぞれ2つずつの短距離レーダーセンサーと、これとは別の長距離レーザーセンサー、それにステレオカメラを搭載していた。つまり3つのレーダーセンサーとひとつのカメラで、障害物や標識を認識し、センサーから得た情報を、高速で処理し、車両の縦方向横方向モーションをエンジンやブレーキ、ステアリングへ信号を送り制御する。こうした自動運転向けのロジックは、欧州、アメリカ、それに日本などで実走行しながら学習し、完成度を高めていくのだという。今後は、e-Horizon(イー・ホライズン)と呼ばれる前方の工事ゾーンや複数のクルマの動きを考慮した地図情報をそれに組み入れることで、さらに自動運転化の完成度を向上させるという。気になる実用化のメドと価格だが、2023年と当初よりやや遅れ、コスト的には自動ブレーキの約2倍としてプラス20万円あたりになるのではないだろうか?

カーライフ大助かり知恵袋1

今年103歳を迎えたミスターK物語 第30回

フェアレディ  こうしてスポーツカー・ダットサン240Z(のち日本で発売するフェアレディZの原型)が世に出たのである。
  運動性能を高める目的で、技術的にはエンジンやトランスミッションなど重量物をできるだけクルマの中央に集めることが、エンジニアを悩ませた。だが、これら複数の難問やハードルは、日本の美を備えたアメリカ仕様のスポーツカーが誕生するための陣痛のようなものだった。待ち望んだ240Zのアメリカデビューは1970年だが、その前年、最終試作車がロサンゼルスの片山の元にやってきた。待ち焦がれた恋人にようやく会えた気分だった。高鳴る気持ちを抑え、ステアリングを握った片山には、大地を疾走する本物のスポーツカーに酔いしれた。トルクの豊かな2400ccのエンジンと、それを裏付けるような野太いエキゾーストノート。
  予想を超えた完成度の高さに満足だったが、一つだけ無視できない問題点が露呈した。時速80マイル(128㎞/h)を越えたあたりから車体にバイブレーションが発生するのである。リアのドライブシャフトの取り付け方に問題があった。これを解決するには、取り付けスペースを確保するために燃料タンクを小さくする必要が出てきた。だが、ただ単に燃料タンクを小ぶりにすると航続距離が短くなり、GTカーとしての商品性を損なうことになる。
  そこで、片山の意図を汲んだエンジニアは、安全性を維持しながら、ボルト1本まで見直し約50kgの軽量化に成功、燃費向上を実現。航続距離の面でも不満のないレベルに高めた。結果的に競合車を圧倒する燃費のいいクルマとして位置づけられた。このときの片山の判断は想定外のプラスをもたらせた。スポーツカーであるのに燃費がいいという悪くないレッテルを貼られた240Zは、1970年代から起きたオイルショックを生き延び、その後1978年までの9年間でトータル54万台というスポーツカー史上の記録となる売り上げを残した。

カーライフ大助かり知恵袋2

ホンダが提案! 水素ステーションがこれまでの1/10でできる!?

ホンダ水素ステーション  トヨタが価格700万円の水素自動車「ミライ」を発売、11月にもさらにもう一台の水素自動車がデビュー予定。ホンダも年内には、量産型の水素自動車を世に送り出す模様。だが、水素ステーション自体の数が少なく、よほどの好き者か変わり者でない限り水素自動車をファーストカーにはしない。日本には現在水素ステーションは10個前後。いっぽう自動車先進国ドイツでは、現在16箇所の水素ステーションが稼動するなど、やや日本より進んでいる様子。
  いずれにしろ、廃棄物は水だけという、ゼロエミッションカーの切り札である水素自動車は、水素充填速度はガソリン車並みの3分ほどだし、航続距離も500キロ以上。2020年の東京オリンピックのマラソンの先導車にもなる予定だし、近未来の移動手段(モビティティ)のエース中のエースであることには間違いない。ところが日本で水素ステーションを1軒つくるには4億円とも5億円とも言われている。
  いくら環境にいいとはいえ、これでは無理!? そこで、先日幕張メッセで開催されたITとエレクトロニクスの見本市CEATEC(シーテック)に登場したのがホンダの世界初のパッケージ型の小型水素ステーション。電気と水道水で、1日1リッターの水素を作り出すプラント。リッター100km走るので、年間5万キロの水素カーなら賄えるという計算。今後、よりコンパクトに高効率なものに進化できれば、コンビニなどに設置できる・・・電気もソーラーチャージャーで作り出せば・・・と夢が広がる。いまのところ価格は5000万円だそうだ。

愛車メンテのプラスアルファ情報

ボッシュのビット&ドリルセット 91TiN

ボッシュ91  現在国内に10店舗ほどある、アメリカ生まれの会員制の大型倉庫店COSTCO(コストコ)は、これまでの日本の小売りデパートやスーパーにくらべると風変わりな面がある。衣料品を販売しているが、フィッティングルームはないし、いつもお目当てのものが揃っているかどうかは、じかに店に足を踏み入れないと分からない。つまり昨日あったものが今日はない、というケースもさほど珍しくないのだ。
  それを承知での情報だが、「ボッシュの91 TⅰN」というビット&ドリルセットを見つけた。
  ドイツのボッシュには、ABSなどのシャシーセーフティ部門、燃料噴射などのエンジン部門、車両コンピューター診断機といった業者間ビジネスのほかに、大工道具やDIY向けの道具類の開発販売もしている。商品名の“91”というのは、樹脂ケース(320×220×70ミリ)のなかに入っているビットとドリルの総数だ。ドリルの刃はチタンコーティングタイプ、木工タイプなど3タイプ、ビットはフィリップ、ポジドライブ、ヘキサゴン、トルクス、マイナスとプラスはそれぞれ25ミリタイプと50ミリタイプ。それにそれらを取り付け使えるラチェット機構付きのハンドドライバー。ガタがややひどすぎるのが気になるが・・・。エンジンルームに落としたビスをマグネットでピックアップできる650ミリまで伸ばせるテレスコピックタイプのマグネットツールは意外と使える。中国製なので、これからどんどん使ってみてあれこれ評価するとして、樹脂ケース付きで3480円は、価格の安さに目がくらみ、とりあえず「いいねっ」と言いそうかな!?

2014年10 月 1日 (水曜日)

TOP NEWS

新型デミオは激戦区で一頭地を抜くか?

新型デミオ  このところマツダががぜん元気だ。
  マツダの総合力を発揮したクルマ造り、スカイアクティブ技術が徐々に認知されつつある。新しいデザインテーマである「魂動(こどう)SOUL OF MOTION」でエクステリアの魅力を打ち出したことも大きい。これまで日本車には希薄だったモノづくり側の“強い姿勢”(哲学)が市場で受け入れられているともいえる。白物家電化しているとはいえ、やはりクルマは冷蔵庫や炊飯器とは違い、情緒を重んじる工業製品だ。
  1300のガソリン車は9月26日発売(135万円から)、1500ディーゼルターボは10月23日からの発売(170万円台から)だが、一足先に箱根で試乗してきた。一言でいえば、1500ディーゼルターボは、予想通りディーゼルの振動・騒音がまるで感じない。2.5リッターガソリン車並みのパワフルさに近い。燃費がリッター30キロ(6MT車:JC08モード)。しかも軽油はレギュラーガソリンより10円安なので、これは魅力だ。ハンドリング性能も高く、充分楽しいクルマに仕上がっている。従来型車の欠点のひとつだったトランクルームが拡大され、この点での引け目も消滅。インテリアもヘッドアップディスプレイなどの採用で、たぶんコンパクトカーでは一番進んでいるのではないか。1時間の試乗では、イジワルな目で観察しても、死角を見つけることができなかった。久々に欲しいクルマに出会った思いだ。
  ガソリン車は、ディーゼルの陰に隠れた印象を持たれがちだが、ふだん同じ排気量のトヨタ車に乗る立場から言うと、目を見張る出来に近い。FUNなドライブができた。JC08の燃費も24.6km/lとこのクラスでは上々。今後のマツダの魅力ある車種展開が注目だ。

カーライフ大助かり知恵袋1

今年103歳を迎えたミスターK物語 第29回

ミスターK  まだ見ぬアメリカ仕様のスポーツカーへの思いは豊(ゆたか)の頭の中で、どんどん膨らんでいった。
  スポーツカーと言ってもレース用のクルマではなく、旅行用に使われるクルマである。そのために快適でなくてはいけない。エンジンパワーは大きければ大きいほどいいが、車体とのバランスも忘れてはならない。駆動装置、ディスクブレーキ、独立式のサスペンション・・・当時のテクノロジーの最高峰のものを盛り込むことも必要だ・・・GTカーである。グランドツーリングカーというのは、いつでも好きなときに出発でき、自分が思うところへ人に迷惑をかけずにいける。機動性と全天候性を併せ持ち、長距離運転しても疲れを感じさせない居住性と快適性、それに旅行用の荷物を載せられるスペースを持っていればベターだ。
  片山は、東京に一時戻ったとき、デザイナーの松尾良彦(まつお・よしひこ)に自分が暖めていたイメージを伝えた。かくして出来上がったデザインは、雄大な大地を優雅に疾走するGTカーの精神そのものだった。松尾から日本人が古来から風景の一部としていた日本刀のイメージを重ねたものだと説明された。それを聞いた片山は、かつて母から何かの折に耳にした「あてはか(貴はか)」という言葉を思い出した。「あてはか」とは、あまり聴きなれない言葉だが、高貴で上品なさまをさす。日本の伝統美をそこはかとなく感じさせる言葉だという。

カーライフ大助かり知恵袋2

新型フィエスタに採用! オイル潤滑式タイミングベルト

湿式タイミングベルト  エンジン内部など、どうでもいい読者には、関係ない話かもしれないだが、フォードの新型フィエスタ(コンパクトカー)は、メカニズム的にも注目だ。先日、豊橋でおこなわれたサービスマンコンテストで登場したフィエスタの3気筒ガソリンエンジンの内部を見て、たまげた。
  このクルマ、半年ほど前に日本上陸したようだが、湿式のタイミングベルトを採用しているのだ。昨年の東京モーターショーでドイツのコンチネンタル社あたりが、参考出品していたと記憶するが、たぶんこれを採用していると思われる。
  そもそも乗用車エンジンは、バイクのようにギア駆動方式もあったようだが、タイミングチェーンからはじまり、70年代にタイミングベルトが登場し、80年代にサイレントチェーンが登場し、現在はローラーチェーンとサイレントチェーンでいずれにしろ金属チェーン方式が全盛。タイミングベルトは無給油というメリットがあり静粛性も有利である一方、幅があるのでエンジン全長が長くなりがちで、しかも10年10万キロを目安に交換(レーシングカーは2万キロごと)と面倒。使用途中で切れるなどのトラブルに見舞われるとヘッド交換やピストン交換などの大枚が消える修理ケースがあり、これがきっかけでクルマを手放すユーザーもいたほど。
  そして時代は、ふたたびタイミングベルト時代が到来!? フィエスタのエンジンのタイミングベルトは、従来型のベルトの2/3ぐらいと巾を狭まくしエンジン長を極力短縮。しかもオイル潤滑方式が斬新。一段の静粛性とコストが狙いと思われる。むろん一生モノと謳っているはずだが、今後の広がりなど動向に注目したい。

愛車メンテのプラスアルファ情報

大小4タイプがそろったダイヤ型小ねじプライヤー

3ピークス  困ったときの神頼みではないが、ねじの頭がぐちゃぐちゃになったとき、重宝するのが、「小ねじプライヤー」である。
  新潟県三条市にあるプライヤーとペンチ,ラジオペンチの専門メーカーのスリーピークス技研では、大小4種類の「ダイヤ型小ねじプラーヤー」をこのほどスタンバイさせた。これまで150ミリと175ミリの2タイプだけだったが、115ミリと215ミリが加わり全部で4タイプとなった。写真にはないが、ロッキングプライヤータイプ(こちらは130ミリと200ミリ)もあるので、トータル6タイプである。
  ダイヤ型というのはくわえ部分に目を近づけるとわかるが、先端と奥に大小2つの菱形(ダイヤ型!)のくわえ部分を持つ。これによりとくにロック機構こそ持たないが、3点支持で、頭が壊れたネジを回すことができる寸法だ。とくに先端部の小さなダイヤ型くわえ部は縦溝を施しているところがミソ。先端部は高周波焼入れを施し硬くしている。グリップは、エラストマー製の樹脂グリップで、手にやさしい。ちなみに、スリーピークスでは「かるいニッパー」や「かるいペンチ」などで、市場を切り開いている。http://www.3peaks.co.jp


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