みなさん!知ってますCAR?

2017年1 月 1日 (日曜日)

TOP NEWS

スバル・インプレッサは、昭和のクルマの未来車?!

インプレッサ  今年は平成29年だが、これが30年前の昭和時代にもどったら、「すげっ、クルマじゃん!」と褒めちぎられていたハズ。世界のカーオブ・ザ・イヤーを総なめ間違いなし。
  昨年10月にデビューした新型スバル・インプレッサのことだ。このクルマに乗って3ブロックも走らないうちに思わず冒頭のツブヤキを発してしまった。おじさんの心をぐっと掴むのだ!
  前を走るクルマのブレーキランプを識別して、さらに性能向上したアイサイトのバージョン3や歩行者エアバックを標準装備。これらの安全装備は、21世紀のハイテクであることは認める。ステッチ入りの小洒落れたシートデザインは、乗るたびにオーナーに満足感を与えることもわかる。それでもこのクルマはハンドリング・ファーストを標榜している。なにがなんでもハンドリング!
  操る喜びを重視のクルマづくりは、昭和時代からスバルが追い求めてきた一大テーマ。
  「上州生まれのスバルのモノづくり」がここに結実した! てな感じ。おちょくっているわけではない。イマドキの自動車メーカーは、「燃費ファースト」と「広さファースト」に血道を上げているが、このクルマはそうした流行には背を向け「究極のハンドリング・ファースト」なのだ。
  先日、近くのスバルディーラーで試乗して、このことがよく確認できた。10分ほど走っただけで、遊びのないシャープなハンドリング、ボディの剛性感の高さ、ググッとくる直噴2リッターNAエンジンの加速力で、走りの実力はすぐわかる。ふだんダルな6人乗車のファミリーカーのオーナーを自分の選択にほぞを噛む?! こんなクルマに乗っていれば世界観まで変わるかも。やはりクルマは“官能に訴える乗り物”と再認識させられた。
  面白いことに、客が押し寄せているという。たぶん昭和時代にいいクルマに恋焦がれたおじさんたちに違いない。燃費と広さを追求するだけのクルマに日本の一部のユーザーは飽きつつあるのだろうか? ちなみに試乗した2.0ⅰ-Sアイサイトは258万円台から。けっして安くはない。しかも燃費はJC08で、17.0km/l、横浜市内走行で約8~9km/lとけっして誉められたものではない。筆者のシエンタHVは、この2倍の好燃費なんだから。
  一瞬の走りの鋭さに感動するか、GSでお金を払うときに思わず笑みを浮かべるのを優先するか、それが問題だ。どっちも欲しいのが人間だけど。

カーライフ大助かり知恵袋1

自動車部品センター街だった“なにわの自動車部品物語”第6回

T型フォード  日本でのノックダウン方式でつくられた乗用車の価格は、昭和初期にフォード(写真:T型フォード)が1台2800円。GMのシボレーは3200円。当時の月給取り(サラリーマン)の月収が50~100円だったというから、年収の30~50倍以上。個人所有など数えるほど。もっぱら法人仕様やハイヤーやタクシーで使われた。むしろトラックの需要のほうがはるかに多かった。もっとも中小企業での当時の物流はもっぱら自転車、リヤカー、大八車で、トラックは、ごく限られた例外的な大企業、あるいは軍需用トラックとしての需要しかなかった。
  大阪府下にも複数のタクシーやハイヤーを生業としたサービス業者があった。
  当時の道路事情はお世辞にもよくなかった。非舗装路が大部分で、舗装路はごくわずか。そのためもあり、フォードやシボレーを使ったハイヤーやタクシーの故障率は、いまとは比べものにならないほど高かった。それにあわせて補修部品の需要も、とんでもなく高かった。
  いまでは知る人がごく少なくなった福島の戦前の姿が、雑誌『大阪春秋』(平成10年9月号)にはこんなふうに描かれている・・・・。
  「戦前の福島には、トヨペットやシボレーの代理店だった豊国自動車とフォードのエージェントだった福田自動車、それに岩山商店やアメリカ商会(現・大洋株式会社)、京屋などあったくらいで、部品商は港区の市岡1丁目から夕凪橋(朝潮橋)1丁目あたりまでに集中していた。中古車の解体、いわゆるセコ屋さんが多く、ほかにタイヤ販売からバッテリーや、修理工場、エンジンボーリング、部品メーカー、卸業者、小売業と自動車に関する一大メッカを形成していたという。また一軒一軒の商業ベースの大きいところは(西区)川口周辺に集まり、それぞれ大連、旅順、青島(チンタオ)、上海など中国や満州、東南アジアと貿易をしていた・・・」

カーライフ大助かり知恵袋2

ホンダのコンパクト水素ステーションに注目!

水素ステーション  水素社会に向けて政府などが音頭取りで、水素ステーションの建設がただいま展開中だが、当初1昨年中に全国に100軒のはずが、1年遅れで100軒に達したという。これはあくまでも東京、名古屋、大阪、福岡など4大都市を中心。地方都市は今のところ対応なし。地方都市など全国ほぼくまなく、となるには1000軒を構築しなくてはいけない。そうなるのは平成30年がメドだというから、まだまだ先の話。
  足踏みしている背景は、膨大な建設費。一般的なガソリンスタンドが7000~8000万円に対し、水素ステーションは5~6億円もかかるのだ。いくら補助金ができるといっても、民間事業主から見ればリスキーな高い投資だ。
  そんななか比較的格安なホンダのコンパクト水素ステーションが注目を集めている。
  太陽光やバイオ発電で電気をつくり、この電気で水素をつくる、という小さなプラント。岩谷産業と数年前から共同で開発したもので、すでに官公庁や大手企業などで、徐々に増えている。寸法は3.1×3.2×3.1(高さ)メートル。こちらは、総建設費1億3000万円程度。2/3補助金が出るので、8600万円ほどで設置できるという(それでも高い!)。しかもユニットタイプなので、設置が容易だけでなく工期もごく短い。ただ、これまで70MPaの半分の圧力だったので、燃料電池車には、十二分に対応できずにいた。これが、70MPaの圧力タイプを目指して、現在東京の江東区青梅で実証実験中だという。
  ただ、このコンパクト水素ステーションも、取材すると大きなネックがあった。内部にある電解幕の交換を定期的におこなう必要があり、その費用が数千万円もするというから驚く(だからいまのところ公官庁中心だ!)。こう考えると、水素社会が実現するにはまだまだ大きな壁が立ちはだかっているというのが現状のようだ。

愛車メンテのプラスアルファ情報

イケヤで見つけた中国製の工具セットは何を語る?

イケヤ  無印の工具をどう評価するか、手こずることがあるが、この場合もそれが言える。
  従業員が10万人以上という世界最大の家具量販店のイケヤ。暇つぶしにはちょうどいい場所だ。いつのまにか日本に馴染み始めている。そのイケヤ横浜港北店にぶらりと出かけたところ、999円の工具セットに出会って、つい購入してしまった。見てのごとし、丸い打撃面に付属の樹脂キャップをかぶせプラハンもどきに変身できる250ミリハンマー。これを取り囲むように・・・150ミリのモンキー(アゴ幅最大20ミリ)、同じく150ミリの小型ペンチ、ビット差し込みタイプのドライバー・・・文字通り家庭で使うことを目的にした工具が納まる。これさえあれば、家具の組み付け、おもちゃの修理ぐらいならできそうだ。ファミリーエントリー・ツールだ。
  なかでも注目したのは、ビットが12本付きの差し換え式ドライバーである。
  ドライバー先端に1/4インチ(6.35ミリ)のヘコミを設けていて、そこに、相手のボルトの頭形状に合わせて、12個のビットを付け替え使うというものだ。ややこしいラチェット機構など持たないので、結果としてガタが少ないダイレクト感を味わえる。驚くべきはビットのバリエーション。プラス1,2,3番は当たり前として、欧州でよく使うポジドライブが3本、ヘキサゴンビットが4,5,6ミリの3つ、さらに先端が尖ったポンチ用のビットもある。この豊富なビットを眺めると欧州の暮らしがなんとなく透けて見える! 面白いことにドライバー本体の長さが170ミリとやや短く、日本人の手に合わせたのではないかと勘違いするほどジャストフィット。グリップフィールも悪くない。
  ケチをつけるとしたら、大して役に立ちそうもない開閉が重い小型ペンチぐらいか。ちなみに、樹脂のケースの裏側に、MADE IN CHINAの文字を見つけた。スエーデン製と思ったら大間違いでした。


▲ページの先頭に戻る

Copyright © 2006-2010 showa-metal .co.,Ltd All Rights Reserved.