みなさん!知ってますCAR?

2017年1 月15日 (日曜日)

TOP NEWS

新型スイフトは日本で売れそうか?

新型スイフト  従来型のスズキ・スイフトに乗ったとき、思わずこんな本音を漏らしてしまったことを今も覚えている。「これが、欧州車のバッチを付けていたら、2倍は売れるのに・・・でも、乗り心地の堅いクルマは日本ではなかなか苦戦する・・・」日本車なら堅い乗り心地も欧州車なら許せる、そんな日本人ユーザーの一筋縄ではない評価基準があるからだ。
  2004年というから、すでにデビュー13年目を迎えたスイフトは世界販売の累計530万台。でも、日本では50万台に過ぎない。ならしてみると月3000台程度。10位以内には入るものの、アクアやフィットなどに比べ大きく水を開けられている。このデータを踏まえ3代目も月に3000台が販売目標台数と控えめ。
  競合がひしめきあうコンパクトカーの市場が、いかに厳しいかということだ。
  今回のウリは、プラットフォーム(土台)を一新することなどで、車両重量を約1割も軽くし、車両重量を1トン未満に抑えた。ボディ剛性も大幅に改善したという。単眼カメラとレーザーレーダーによる衝突軽減ブレーキシステムも進化したようだ。入念なCAE解析と吸遮音材の採用などで、静粛性の向上にも気を配ったと胸を張る。
  1.2リッターのマイルドハイブリッドをラインアップすることで、燃費は27.4km/lとライバルとタメをはるし、今後より燃費に有利なストロング・ハイブリッド版も投入するという。面白いのは、走り重視の1リッター直噴3気筒ターボユニットのダウンサイジング版(こちらはリッター20km/lで、価格も170万円台とやや高い!)もある点だ。
  この世界戦略車、「今後インドにも投入する一方、スズキの国内年間小型車販売の新記録樹立(昨年は10万台)を更新したい」(鈴木社長)という。価格は130万円台から。

カーライフ大助かり知恵袋1

自動車部品センター街だった“なにわの自動車部品物語”第7回

松田さん  リアルタイムで当時の福島村の空気を吸っていた人物から話を聞いてみよう。
  取材当時82歳になる松田鶴義さんは、昭和15年に故郷の愛媛県の宇和島から、単身大阪の町にやってきた。都島(大阪城の北側)で修理工をやっているおじさんの伝手(つて)で福島の自動車部品商「二葉工業」の丁稚となった。当時16歳だった。二葉工業という自動車部品商は、いまはないが、松田さんが入社したころは7名ほどの部品商だった。松田少年の仕事はもっぱら自転車で、大阪府内にあるタクシー会社に補修部品を配達することだった。
  大阪のキタを代表する飲食店街のある新地や、その東に位置する都島に、そのころタクシー会社やハイヤーで商売をする会社が集まっていた。注文が来ると商品である部品を自転車に積み込み、配達する。自動車部品に接することで、いつしか部品にまつわる知識や「このクルマはこの部品がようけ出る(売れる)」という情報が蓄積し、なにやら世の中の役に立っている自分を見出し、楽しくなったという。
  たとえば、フォードは過積載が原因でよくリアアクスルが折れたという。これはいまの言葉でフェイルセイフ対策。高価なハブやデフが壊れるより前に、比較的安いドライブシャフトが折れるようにして、過度の修理代がかからないように設計されていた。
  松田少年が大阪の水に慣れ、仕事がようやく身につきはじめた昭和16年12月、太平洋戦争が勃発した。満州事変から始まった日本の軍事優先政治は、支那事変(日中戦争)へと拡大、さらにアメリカ、イギリス、オランダなどを相手にした第二次世界大戦へと突入したのである。

カーライフ大助かり知恵袋2

トヨタ博物館のライブラリーで半日過ごす!

ライブラリー  ばくぜんと図書館というと「すでに死んだ本がずらり並ぶ場所」というイメージを持つかもしれない。でも、目的意識をいだいて図書館に赴けば、世界はちがって見えてくる。
  これまで取材で何度も訪れた愛知県長久手にあるトヨタ博物館に1月の連休を活用して、出かけた。その時は、とくに何がという目的意識を持たなかったのだが、グググッと好奇心が頭をもたげたところに出くわした。
  新館ができたとき3階に併設されたライブラリーだ。
  ふつうの図書館から見たらミニであはるが、すべてクルマに関する本や雑誌がこのなかに整理して留まっていると思ったら、エンジン音が聞こえてくるのではないかと思えるほどドキドキした。自動車の歴史、伝記、企業史、アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、日本という国別のクルマの単行本、自動車工学、自動車のデザイン、モータースポーツそれに自動車のコミックというカテゴリー別にずらりと開架方式で整理されている。もちろん外国語の本もある。開架方式というのは、閉架式の逆で利用者が手にとれるカタチで整理されていることだ。雑誌のバックナンバーや新刊雑誌も見ることができる。筆者が長年関わった「オートメカニック」は残念ながらなかったが、10年以上執筆者の一人として関わった「自動車工学」は全巻揃っているようだ。カタログも充実してストックしている。旧いクルマの詳細を知る聖地、と呼んでいいようだ。
  とにかく自動車について広く学べるところであることは間違いない。姿勢を正して資料を読み解く机もあるし、ゆったりとくつろぎ名車アルバムを楽しむソファーもあり、半日は楽しめる。ただし、コピーサービスや館外貸出しは行なっていないのが残念。問合せは☎0561-63-5151。

愛車メンテのプラスアルファ情報

2000円台のイケてる台湾S字レンチ!?

Sレンチ  「あのときの作業で、この工具があれば・・・・もっとスピーディにいけたのに!」
  工具店を歩いてみて回ると、ついそんな思いに駆られるときがある。「Sタイプ・リバーシブル・ラチェットレンチ」は、まさにそんな工具だ。・・・・かつてロードスターのオルタネーター(交流発電機)を取り外すとき、苦労した。手のひらサイズのショートスパナで何とかボルトを緩めることができた。だが、振り角度が小さく作業時間がずいぶんかかったことをいまでも覚えている。このとき、この工具さえあればスイスイといけたはずだ。
  S字タイプなので、邪魔な部品を上手く避けられるのが大きなアドバンテージ。もうひとつは、ギア数が72山のラチェットなので、送り角度がわずか5度。スピーディに緩め作業も締め作業もおこなえるはずだ。サイズも使用頻度が高い10ミリと12ミリというのもうれしい。柄自体がやや角張ってはいるが、とくに問題はなさそうだ。左右の切り換えのスライド部の操作感も悪くはない。タグには≪本締めOK!≫とあるが、台湾製なので、もしギアが破損したら、多分それまでだろう。重量は87グラム。
  それをエクスキューズする意味だろうか、裏には、ごく小さな文字で、10ミリで71Nm(ニュートンメーター)以下、12ミリで91Nm以下とあり、一応の目安とはなるだろう。発売元は、三木市の藤原産業(☎0794-86-8200)だ。ホームセンターでの購入価格は2181円だった。


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