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2018年3 月 1日 (木曜日)

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3月発売予定の三菱エクリプスクロスの楽屋裏とは?

エクリプス クロス  「3月発売予定のエクリプスクロスは、純三菱自動車最後のクルマなのです。このクルマにかける社員の意気込みが違いますよ。次のクルマからはカルロスゴーンの日産のテイストに染められることになるのですから……」
  エクリプスクロスは、すでに東京モーターショーのときにお披露目していたので、ある程度、認識はしていたが、三菱自動車の古参社員のこの説明にはどきりとした。三菱としても久々のニューモデルである。全長4405ミリ、全幅1805ミリ、全高1685ミリ、ホイールベース2670ミリ。兄貴分のアウトランダーとホイールベースは同じで、全長で290ミリ短く、全幅で5ミリ長く、全高で25ミリ低い。
  思えば、すでにカルロス・ゴーン日産の軍門に降(くだ)った三菱自動車は、いわばルノー+日産ファミリーの一員に属したわけなので、これまでのような独自色を出したクルマづくりは困難になる、と考えるのは順当だ。
  そう考えると先の古参社員の言葉が一段と重く響く。「しかも、初の三菱ブランドの乗用車である“三菱A型(エンジンは2765㏄直4気筒サイドバルブ式)”がデビューしてから、今年はちょうど100年という我々から見ると記念すべき年なのです」ますます、エクリプスクロスへの熱い思いが理解できるというものだ。
  ちなみに、このエクリプスクロスは、現在の大きなトレンドの一つであるSUVカテゴリーで、1.5リッターの直噴ターボエンジンを載せるエクステリアがマッチョな味付けの売れ筋スタイル。ダウンサイジングエンジンを載せたおしゃれなSUVなのである。最大の魅力はパリダカやWRCで培ってきた4WDテクノロジーが盛り込まれているところだ。価格も、250万円台から309万円台とコンペティターに比べややお買い得感がある。「競合車は少なくはないが、いわば今の時代には、そこそこ売れるクルマ」といえそうだ。それにしても・・・GDIで躓いた三菱自動車。あれから20数年ぶりの直噴エンジンである。

カーライフ大助かり知恵袋1

あまり語られなかった“浜松スズキ物語”(第5回)

オースティンセブン  ところが、1930年代に入ると「織機の時代の限界」を感じ始めていた。一時は海外へ輸出していた織機だが、織機に代わる次世代に通用する商品の開発を提案できないと企業の存立は危うい! そんな予測が道雄にはあった。すでにこのとき、次期主力商品は自動車、という考えが道雄の頭にはあったようだ。その背景には、同じ織機メーカーだった豊田式織機の動きがあったからだ。そのころ豊田佐吉の息子・豊田喜一郎が、自動車づくりを目指して動いていたのだ。
  道雄をリーダーとする鈴木式織機も1937年には25万台世に送り出した英国の大衆車である「オースチン・セブン」(写真は、トヨタ博物館所蔵)を手に入れ自動車の研究に着手している。このクルマは、20年代から30年代後半に英国で大成功を収めたサイドバルブの排気量800㏄足らずの小型車で、累計29万台生産し、その後の1500万台を生産し、アメリカにクルマ社会をもたらしたフォードのT型の先鞭をつけたクルマでもある。
  道雄たちは、このクルマをとことん研究し、自動車の試作にチャレンジしている。
  だが、同じ年日中戦争が起こり、軍需品の生産に向わざるをえなくなる。戦車砲や砲弾の製作だけでなく、軍用トラックのいすゞエンジンのクランクシャフトやピストンの仕事をすることになった。軍需工場化されると敵方のアメリカの爆撃を受ける運命だったが、浜松市内から少し離れたところに工場があったため、戦災の被害はほとんどなかったようだ。
  なお、道雄も、徴兵検査で身長が規定に満たなかったこともあり、戦争に駆り出されずに済み、戦後を生き抜くことになった。

カーライフ大助かり知恵袋2

デビューから3年! 見えてきたFCVオーナーの苦行とは?

水素ステーション  パイオニアという存在は、いつの時代も退屈な日常にはない苦行が襲いかかっている!
  他でもない、一番のエコカーといわれる燃料電池車FCVのことである。水素をどう作るかで、完璧なエコカーとは言い切れない面があるが、とりあえずエコカー・チャンピオンである。
  そのエコカー・チャンピオンのオーナーがいま瀬戸際に立たされているのである。水素の充填時間はガソリン車並みの数分、一充填での航続距離も余裕で500キロを超え、大満足。水素ステーションの数は今のところ100店舗ほどとこの点での不便は購入時に織り込み済みだったとはいえ、数少ない水素ステーションの営業時間が午後5時で終了するところがほとんど。しかも土日が開いていない。
  となると、例えば東京から商用で名古屋で仕事をしてその日に帰る、という芸当ができない。名古屋で商用をしていると、午後5時を回る可能性が大。そこからの水素充填が難しいからだ。「こいつは使えない! とばかり、普通のハイブリッドカーに乗り換えたオーナーさんもいる」という。
  トヨタの某1級整備士さんは「じつは燃料電池車の車検はそろそろなんですね。エンジンもトランスミッションも付いていないので、オイル交換などはなく、この面では楽ちんなのですが、水素タンクの容量検査があるらしく、そのためには水素を満タンにして検査場に持ち込まないといけない。自宅から自走できず、車載キャリアカーで運ぶことになる。となると費用がかかる…」と戸惑い気味。
  現在日本列島で活躍するFCVは、2000台足らずに過ぎない。もともとお金に余裕がある資産家や、好奇心旺盛なクルマ大好きおじさんに違いない。こういう苦行を経験すること自体を楽しんでいる人たちなんだろうか? 他人事ながら、心配になる。

愛車メンテのプラスアルファ情報

コストコで手に入れたベラのドライバーセットはすごい!

ベラの絶縁ドライバーセット  WERA(ベラ)といえばドイツのドライバーメーカーの名門である。
  ドライバーの専門メーカーといえば、スイスのPB、日本のベッセルがすぐ頭に浮かぶが、ベラは、ドイツの有名ブランドでもともとはドライバーでスタートしたのだが、このところラチェットハンドルやメガネレンチなどのレンチ類づくりにも意欲を見せる注目ブランドである。
  そのベラのドライバーセット。しかも「絶縁タイプのドライバーセット6本組+検電ドライバープラスドライバーホルダー」のトータルで、消費税込み2780円なりで売りに出されていたのだ。アメリカ系大型倉庫型スーパーマーケットCOSTCOでだ。よく知られるようにコストコは、常時同じ商品が置いていないという面があるので、この記事を見てすぐ買えるか? とういうと、そうではないこともあり、こちらとしてもつらいのだが‥‥。
  絶縁タイプとはいえ、通常のドライバーのようにして使える。
  内容は、フィリップの1番と2番、マイナス2.5,3.5,4.0,5.5の4本、それに検電ドライバー。
  驚くべきは、一番小さいタイプをのぞき、先端部にレーザーチップ加工を施してあり、ネジ山の溝をがっちりグリップするデザイン。つまり外に逃げるという「カムアウト現象」を極力抑制する形状なのである。先端部に目を凝らしてみると、「そんじょそこらのドライバーとはわけが違う!」そんな声が聞こえてきそうだ。しかも、全体に軽い(もちろん貫通タイプでないので、ハンマーでは叩けない!)のも美点だ。
  いやはや、この価格で、この充実ぶりはまるで、盆と正月が一緒に来たような、そんなドライバーセットである。


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