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2018年5 月15日 (火曜日)

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10年ぶりに富山のバス工場を取材!

バス工場  意外と思われるが、現在の日本のバス工場は、北陸に偏っている。
  日野自動車といすゞの合同バス会社「Jバス」が小松(石川県)と宇都宮(栃木県)、「三菱ふそう」が富山県である。その富山のバス工場に、ちょうど10年ぶりに伺った。朝から夕方まで、バスづくし! 工場内の社員食堂で、ランチを楽しみ、近在のシートメーカーや内装メーカーまで虱潰しにインタビューしまくった! 
  詳しくは、この夏出版予定の単行本を見てもらうとして、今回一番印象に残ったことを3つに絞ると、2年後のオリンピック・パラリンピックで、インバウンド需要というやつで、バス業界はかつてないほどの活況を呈している。貸切りバス(観光バス)をどんどん作っていた。
  ところが、その景気を分析すると、2極化しつつある。都市部の路線バス事業者と高速バス事業者がやけに元気で、やれ連結バスの導入だ、ネット予約の女性向けの都市間高速バスを走らせる。いっぽう地方の路線バス業界は、急速に進む少子高齢社会を背景に業績が振るわない。コミュニティバスでなんとか凌ごうという、いわば「あまり儲からない業種」に沈没。これが2つ目。
  3つ目は、モノづくりの世界の質の変化。工場に入る若者がかつては工業高校卒だったのが、いまや大半が普通科卒。そこで、工具の使い方、溶接のテクニックなどを一から教えなくてはいけなくなった点。バスをめぐる世界が、こんなに違っていることに驚くばかりだ。

カーライフ大助かり知恵袋1

あまり語られなかった“浜松スズキ物語”(第10回)

スズキ箱根テスト  昭和30年ごろ、エンジンを前に置き、駆動輪をリアとするFR(フロントエンジン・リアドライブ)レイアウトが常識だったが、スズキはあえてFF(フロントエンジン・フロントドライブ)方式を採用した。
  VW,ロイトLP400、シトロエン2CVなどを購入し、事前に徹底的な分解・研究をおこない、シャシーにエンジンを載せただけのものだが、3ヵ月後には試作車を完成させている。≪2サイクル2気筒エンジン、排気量360㏄,FFレイアウト≫というコンセプト。ロイトLP400に強く影響を受けた試作車だった。
  軽自動車用の部品はもちろん、それを作る専用の工作機械もない時代。溶接や板金作業も人の手が頼り。トライ&エラーの連続で研究室はいつしかシリンダーブロックの山ができたといわれるほど。それにテスト基準も何もあるわけではなく、ただ走るかとまるか、折れるか壊れるかの繰り返し。失敗の山を積み重ねていったという。
  休日も返上して、こうしてまともに走る試作車2台が完成し、箱根登坂テストを兼ねて、東京まで試走する。いまでは想像できないが、当時のクルマは、全山砂利道の箱根の山坂を満足に走れるかどうかが大きな課題だった。(写真は、試作車の箱根登坂テスト。真ん中の黒いスーツ姿が鈴木道雄初代社長。「歴史写真集・スズキとともに」から)

カーライフ大助かり知恵袋2

軽自動車のDIのコイルトラブル!

点火コイル2

ダイレクションIGのコイル

  いまどきの軽自動車のクルマとしての性能は目を見張る。販売台数の約半数を占めるだけのことはある。
  でも、軽自動車はたとえばタイヤだけを見ても、普通車にくらべタイヤの径が小さい分、同じ速度で同じ距離を走れば、累積の回転数が多くなるわけで、それだけ負荷がでかく、つらい! ホイールベアリングの耐久性が課題になりやすい、と推理できる。これは実は、ほかの自動車部品にも言える。
  先日、NGKの技術者にお話しを伺ったところ「軽自動車のダイレクト・イグニッション(DI)のコイルは実は相当つらいんです」という。スパークプラグのギャップは従来の1.1ミリから例えば1.3ミリに広がり、より大きな放電エネルギーを要求される。となると、コイル内の巻き線の被膜が徐々に溶けたり、熱や振動で、回りのシリコン樹脂が劣化して、リークが起きるというのだ。排気量が1リッター以上のエンジンだと余裕があるが、660㏄3気筒はつらいというのだ。
  症状としては、ウォーニングランプが点灯し、エンジンが息つく。
  そこで、コイルの交換となるが、これは1本1~2万円と安くない。しかも、1本がだめになると、他のコイルも早晩ダメになる可能性大だという。この症状、ダイハツやスズキの軽で顕著で、ホンダの軽ではあまり聞かないという。読者の皆さん、もし情報があれば教えてくださ~い。

愛車メンテのプラスアルファ情報

だだっ広いトランクの敷物

ディッキーズ  米国式倉庫型スーパーマーケットであるCOSTCOを散策していたら、面白いものを発見した。
  Dickies(ディッキーズ)の「ヘビューデューティ・カーブーツ・ライナー」(商品名)。簡単に言うと、高い耐久性を狙ったトランクルームの敷物、である。BOOTというのは、イギリス英語で、トランク、という意味だそうだ。ちなみに、ディッキーズは、ワークウエアなどで有名なアメリカの老舗ブランド。
  これが面白いのは、手持ちのはさみで、自分の車のトランクの形状に合わせ、フィットさせられる点だ。
  かなり肉厚のあるゴム製で、たぶん冬場でも硬くなりづらい感じ。ある程度肉厚なので、端がペラペラしないのがいい。かといって、重量はさほど重くないので、取り外してすぐ隅に折りたためる。表面はノンスリップ形状で、もし汚れても、汚れを拭き取りやすい。質感も悪くない。原寸は、横137センチ、縦110センチ。
  トヨタ・シエンタで使ってもみた。横方向は十分だが、サードシートを倒した状態だと前後方向がやや不足する。でも、価格が2,298円と安いことを思えば、あまり文句は言えない。
  装着してすぐ、走り出したら、ゴムの臭いが車内に充満し、いまにも窒息しそうな気分になったが、2~3日したら、慣れたのか、それともある程度臭いが飛散したせいか気にならなくなった。アウトドア道具を積むドライバーには悪くない選択だと思う。


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