クルマの整備をしていると、ときどき奥のほうにある部品をつかんだりひねったりする作業の必要性が出てくる。通常のプライヤーでは、短すぎるし、ラジオペンチタイプだと短すぎるだけでなく、先端部の剛性が不足してしっかりつかめない。
そんな時に抜群の使い方ができるのが、超ロングプライヤーの「ハイパーロングプライヤー」である。329gと片手で長く持つとバランスが悪いこともあり腕が疲れる感じになる。これが玉にキズ。だが、全長が実測で290ミリ、相手を捕まえる上下のあごもしっかりしていて頼もしい。ピボット部のガタも、ごくありがちだが、少なめに詰めているのも好ましい。
先端部がまるでワニの口のように、ギザギザがつけられ、咥えたら二度と離さない感じで捕まえられる。メッキ部品やプラスチックを掴むときは、傷つけやすいので、ウエスをかますなどの工夫が必要だ。口開きは、2段階で最大25ミリほどまで。
はじめに言ったとおり、やや重いのが難点だが、軸をさらに肉抜きするなどの工夫をすれば、20%ほどは軽くできるのに惜しい。メイドイン ジャパンゆえか、ホームセンターでの購入価格1705円。リーズナブルといえる。製造元は、(株)五十嵐プライヤーhttp://www.ips-tool.co.jp/