みなさん!知ってますCAR?

2018年8 月 1日 (水曜日)

TOP NEWS

久々のユーザー車検で、大きな発見が!

車検ライン

整備モード

  新車を購入後3年目、それ以降は2年ごとに車検という、クルマを所有し、使ううえでの「関所」というか「関門」がある。そのタイミングで、重量税を払わされ自賠責保険に入り、車検整備で発生する費用を考えると、ウ~ン確かに日本の車検制度は「関所」と見えなくはない。
  でも、約10分という短時間ながらも“国(国土国交省の出先機関だが)が公道を走れるだけの安全性を備えているか”を見てくれる! そのように、プラス思考で考えれば、世界一厳しい日本の車検も目の敵にする制度ではなく、育てていくべきものと思えてくる。
  ……といった理屈はともかく、ひさびさに川崎の自動車検査登録事務所でユーザー車検に挑戦した。3年ぶり、累計12回ほどか。
  シエンタ・ハイブリッドの初回(3年目)の車検である。走行キロ数が、3万キロ弱なので、整備するところはほとんどなかった。半年前早目にフロントタイヤを変えているし、オイルとフィルター交換も走行7000㎞毎にしているし、メンテナンスノートの項目をチェックしたが、タイヤの空気圧を調整するぐらいだった。冷却水の減りもなかった。もし、車検ラインで、はねられたら「あと整備」で整備すればいい、という考えも頭の隅にあった。
  ただ、一番のネックは、「整備モード」に即切り替えられるか? である。
  排気ガスチェックのときにアイドリングストップしていると、排ガスが測れないし、スピードメーターチェックのときTRC(トラクションコントロール)を解除していないとまずいからだ。「エンジンOFFしたあとスタートボタンを2回押し、アクセルペダルを全開で2回踏む……云々」という、「整備モード」という文字をインパネに表示させるには、やや煩わしい操作が必要なのだ。
  このあたりの説明は、畳の上で泳ぎ方の説明をしているようで、何だかもどかしい‥‥。
  ところが、こうした心配はすべて杞憂(きゆう)に終わった!
  検査ハンマーを手にもつ検査官は、灯火類のチェックや同一性の確認をしてくれる。これとは別のもう一人の検査官が、試験ラインにクルマを入れるや否や、横に付いて逐一、操作を教えてくれるのだ。世にいう「行政サービス」である。そのぶん、少し緊張を強いられたものの、一発で車検合格! メデタシメデタシ! である。
  ネットでの受付もスムーズにできるし、現場のユーザー車検受付カウンターもちゃんとあるし、係官の物言いも分かりやすく、親切だった。どうやら、「嫌われたくない公務員になろう!」みたいな標語を掲げ、事前にロールプレイングの訓練をしているに違いない!? 車検手数料こそ1700円とかなり高額になったが、車検時に必要な書類代20円が1年半前から無料化されたのは悪い気分ではない!
  …‥車検という敷居が低くなった感じだ。これなら、少しクルマに詳しい主婦が、お買い物帰りに自分のクルマの車検を受けにくる! そんな妄想がまんざら絵物語でなくなる気がしてきた。振り返ると、日本のクルマ社会もずいぶん進化したのかもしれない。

カーライフ大助かり知恵袋1

あまり語られなかった“浜松スズキ物語”(第15回)

初代ジムニー  前回お話したとおり、当時、修は正真正銘の自動車メーカーの社員なのだが、4輪駆動というクルマのことがわからなかったと、恥じることなく自伝で告白している。「クルマなら車輪が4つあるのだからみな4輪駆動だと思っていた。2輪駆動というのはオートバイのことだと…」(注:2輪駆動のオートバイもありません!)
  でも、その4輪駆動車が傾斜のきつい富士山をトコトコ登る8ミリ映像を見たことで、「4輪駆動車というのはすごいものだ!」と、まるで子供のように無邪気な気持ちで感動したというのだ。
その気持ちが即座に「ビジネスチャンスだ!」ととらえるところに、修の非凡さが光る。
  「これからはレジャーブームが来る!」そんな予感が電流のようにからだを走ったかもしれない。
  だが、当時のスズキの技術陣は何やら危うさを感じ取っていたようだ。そもそも軽自動車の本格4WDは存在しなかったのだから、理詰めでモノを考える人と修の価値観が合致するわけがない。
  修は、技術陣の反対を押し切るカタチで、このクルマの製造権を買い取り、大幅な設計変更を加え、市販することにしたのだ。もちろん、製品として煮詰める段階では、修は技術陣の考えを取り入れたに違いない。
  ドライブトレインは前後が強靭さを誇るリジッドサスペンション、16インチホイール、2速タイプのトランスファーなどJEEP同様の本格的なメカニズム構成。キャリイ用の2サイクル2気筒360㏄エンジンとトランスミッションを組み合わせた。こうして軽く、走破性の高い、スタイリングも魅力的な4輪駆動を仕立て上げた。ネーミングは「ジープのミニ」ということで『ジムニー』としたのである。かつて修は、「チョイノリ」というバイクを命名したことがある。このときは成功とは言えなかったが、『ジムニー』は、成功したから、そう感じるのかもしれないが、よくできたネーミングだ。

カーライフ大助かり知恵袋2

新燃費表示WLTCモードとは? ややこしい? それとも親切?

WLTCモード  日本の乗用車の燃費表示は、JC08モードから、WLTCモードへと切り替わる。今年10月からだが、すでに先日新登場したジムニーなどは一足先にこのWLTCモードの表示をし始めている。大昔から振り返ると、60㎞定速走行燃費から始まり、10モード燃費、10・15モード、JC08モード、そして今回のWLTCモードで第5代目の燃費モードになったわけだ。
  WLTCという4文字のアルファベットは、「ワールドワイド・ハーモナイズド・ライトビークル・テスト・サイクル」略。無理やり意訳すると、「世界標準の軽量自動車の試験サイクル」となろうか。
  市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード。市街地モードは、信号や渋滞などの影響を受ける比較的低速な走行を想定。郊外モードは信号や渋滞などの影響をあまり受けない走行を想定。高速道路モードは、高速道路での走行を想定。この3つの走行モードのほかに、これらを総合したWLTCモードの合計4つの燃費データを表示することで、ユーザーはクルマの使い方に合わせた実際の燃費をイメージしやすいというメリットがあるいう。
  たとえば、新型ジムニー5MTの市街地モードが14.6㎞/l、郊外モード17.5㎞/l、高速道路モード16.5㎞/l、そして総合のWLTCモードでは16.2㎞/lという燃費データである。
  燃費についてもデータがより細かくなることで、ユーザーはクルマ選びの知恵袋が増えたことになるのか、はたまたよりエコラン指向に走るのか? 逆に「ややこしいから考えたくない!」として燃費など気にしない層が増えるのか? 緻密となった燃費データがユーザーにどんな影響を与えるのか、今後も気にかけて取材していきたい。

愛車メンテのプラスアルファ情報

全長175㎜の小型ウォーターポンププライヤー

小型Wポンププライヤー

Wポンププライヤーアゴ部

  ウォーターポンププライヤーといえば、だいたい全長250ミリ程度である。
  これはこれで重宝するのだが、実は、手のひらサイズの小型のウォーターポンププライヤーがあればいいな! という思いはサンデーメカニックの読者は、一度ならず2度3度はあったはず。
  とくに、出先で、たとえばバイクの林道ツーリングなどだ。身に付ける工具が限られる場合、コンパクトなプライヤー、できれば使いやすく強力なタイプがあれば、鬼に金棒なのだが……と夢想することがあるはず。
  今回ホームセンターで見つけてきた「ストロング・ウォーターポンププライヤーSWP-175S-H」は、ズバリこの期待に応えられる工具と思われる。
  全長175ミリは、ほぼ手のひらを伸ばした長さ、重量はわずか203gと比較的軽い。
  驚くべきは、ダイヤ型と呼ばれるアゴ形状だ。相手を3点で掴むので、滑るようなことは少ないと思われる。しかも、3枚合わせなので、力いっぱいつかんでも、ぐにゅっと横に力は逃げない。安定して、強力に食いつく感じだ。
  アピールポイントはまだある。アゴ幅調整は6段階のボックスジョイントで、不意にアゴがずれる心配もない。最大口開き33ミリに不足なしだ。
  グリップは、シンプルな赤色の樹脂でコート。メイド・イン・チャイナではあるが、「おぬしなかなか腕が立つぞ!」そんな声をかけたくなる工具である。高いクオリティのわりに、価格は、998円とかなりリーズナブルである。
  扱いは、藤原産業(株)(電話0794-86-8200)。


▲ページの先頭に戻る

Copyright © 2006-2010 showa-metal .co.,Ltd All Rights Reserved.