みなさん!知ってますCAR?

2018年9 月 1日 (土曜日)

TOP NEWS

レベル4や5の自動運転はいつになる?!

自動運転のイメージ  「完全自動運転」(写真は自動運転のイメージ:出典はコンチネンタル)は、大げさに言えば人類の夢だ。
  出発の際に、行き先を入力すれば、自動車が勝手に目的地に運んでくれる。その間、ハンドルを握りアクセルペダルやブレーキペダルを踏まなくてもいいので、乗っている人は楽ちん。障害物をよけたりして自動でクルマがスイスイ走ってくれるので、疲れません。車内では、向き合ってお茶を飲みながらおしゃべりを楽しめる。それに、たとえば観光地に出かけた時、行きはハンドルを握って運転を楽しむ、帰りは疲れたから、ドライバーは電車で帰宅。クルマだけ、自動で自分ちのガレージまで自走で帰らせる、なんて芸当もできるかもしれない。
  これがトラックやバスなら、いま、どこも人手不足で悩んでいる運転手不足がいっきに解消する。
  ところで、自動運転という技術は、5段階で進化するといわれる。レベル1は「運転支援レベル」。レベル2は「部分的な自動運転」のこと。現在販売されている一部のクルマにすでに登場している。高速道路を走行中に、前のクルマと適当な距離を置きながら自動で走行してくれる。カメラやレーダーで前のクルマをとらえながら、前方車両自動追従装置、車線維持装置などの働きで、自動運転を行う。もちろんハンドルから手を離すことは許されません。レベル3では、さらに自動運転の領域が広がる。高速道路など特定の場所で走行中に、クルマが自動で走ってくれる。この限られたところでは、ハンドルから手を離し、たとえば、流れる風景を愛でながらコーヒーブレークを楽しめる。ドライバーはストレスからかなり解放される。でも、緊急時や自動運転システムが作動困難な時には、ドライバーにハンドルを握ることをクルマが委ねます。
  レベル4では、さらに自動運転の領域が増える。「高度自動運転」。緊急時の対応も自動運転システムに操作をゆだねます。もちろん、ハンドルやアクセルペダル、ブレーキペダルなどは付いてはいて、ドライバーの気分で手動運転を楽しめる。でも、自動運転のシステムが働いている限り、ドライバーは運転操作をする必要がない、そんな世界。レベル5は、あらゆる状況においても操作自体が自動です。クルマにゆだねられている。「完全自動運転」。クルマが交通状況などを認知して、クルマ自体が自立して動く。だから、この場合、ハンドルやペダルが付いていない、といわれる。(次回に続きます)

カーライフ大助かり知恵袋1

あまり語られなかった“浜松スズキ物語”(第17回)

アルトと鈴木修さんたち  当時、専務だった鈴木修は、従来コンセプトで売り出そうとしていたクルマを1年間凍結。「もっと安く、もっと軽く、常識破りのクルマを作ろう」という合言葉のもと、コストカット! 徹底した工程の合理化と部品削減を断行。本当にお客様の欲しがるクルマ作りを練り直した。コストカッターといえば日産に乗り込み大ナタを振るったものの、トヨタの章男社長の3倍の10億円という年収を受け取るカルロス・ゴーンを思い浮かぶが、修氏の年収は同じ頃、2億円を切ったそうだ。
  横道にそれたが、とはあれ・・・生まれたのがアルト。「全国統一価格47万円」という当時としては中古車並みの価格だった。当時はたとえば北海道のユーザーは輸送代5万円前後を払わなくてはいけなかったのだが、これを全国統一価格にした。それだけでなく、当時3~4グレードほどあったランクを1グレードにして量産性を高め、そのぶんコストを下げた。助手席のリクライニングシートを廃止するなど徹底した工程の削減と部品点数の削減をおこなった。
  4ナンバーの貨物扱いで税金も少なくてすんだ。生活の足を求めていた消費者の心をつかみ、アルトはあっという間に月販1万台を軽く超え、ベストセラーに躍り出た。
  以来アルトは、スズキの看板商品となり、デビューして30年で、世界規模で累計1000万台を達成。このアルトの成功でスズキはバイクメーカーから4輪車メーカーへの基礎固めができたのである。

カーライフ大助かり知恵袋2

小学生にトルセンをバラさせてお勉強!

2018キッズエンジニア  「僕の妹とだいたい同じ重さなので、26㎏だと思います!」
  小学3年生ぐらいの坊やが、鉄の塊、「トルセン」というクルマの部品を手にして、重さを推し測って思わず口から飛び出した言葉だ。なんだか坊やのファミリーシーンが目に浮かんでくる一言だ。
  パシフィコ横浜でおこなわれた「キッズ・エンジニア」は、小学生のための自動車セミナーである。これはそのイチ光景。
  30分前、樹脂製の「トルセン」が机の上にあり、「これをバラして、組み立ててください。組み立てるときのことを考え、途中メモしながら、分解するといいね」そんな紙切れ一枚を、頼りに樹脂製のトルセンをバラしていく。横には、お父さんかお母さんが熱いまなざしでアシストしている。ジェイテクトという自動車部品会社のセミナーだ。そもそも、「トルセン」とは、トルクセンシングLSD(リミティド・スリップ・デフ)のこと。リア駆動のスポーツカーのリアデフに使われる。高速コーナリングや悪路走破性の限界性能を高め、高次元のドライバビリティ(運転性能)を可能とする! というとますます分かりづらいが‥‥。
  そんな大人ですら理解困難な自動車部品を樹脂製のフェイク部品とはいえ、バラして、組み立てる。最後に、本物の「トルセン」を子供に持たせて、その重さを体感させる。実際には6.5㎏なのだが、現代生活のなかでは大人ですら重さを推し測る機会が少ないため、かなりスリリングで非日常空間。
  こうした体験が月に1度ぐらいでもあれば、たぶん子供の心に科学の波紋が広がるんだろうな。そんな思いを強く抱いた。

愛車メンテのプラスアルファ情報

わずか127gしかない! 軽いプライヤー

軽プラ1

軽プラ2

  ハンドツールのなかで、いわば「見捨てられたアイテム」というのがあるとすれば、プライヤーをイの一番に挙げる人が多いハズ。
  いまでは、クルマを購入しても車載工具が付いてこない(あってもオプションで高いものがあるが)。ところが、10数年前まで、いかにも粗削りなプライヤーがオマケで付いてきた。バラせたので、タイヤレバーとして使ったものだ。
  「モノを掴む」という作業だけなら、このオマケのプライヤーでなんとか作業が完了した。そのため、とくにプライヤーに力点を置いた整備士さん(サンデーメカニックも!)はごく稀だった。ということは、逆に言えばプライヤーに関しては「思考停止!」であり、まるで空気のような感じで、オマケのプライヤーに甘んじていたのである。大げさに言えば、この感覚は四半世紀以上、整備に携わる人を蝕んできた! といえなくはない。
  そうした目で、IPS(五十嵐プライヤー)の「軽プラ」(商品名。軽いプライヤーからの命名らしい。型式名はLPL-165)を見ると、なかなかに意欲的だ。
  ブリスター(パッケージ)が主張するように、従来のプライヤーの25%軽量化されている。手に持つとなるほど軽さを感じる。これなら、バイクのツーリングのお供にもってこいだ。数か月前取り上げたKTCのPJ-150(価格1229円)に比べ、33%も軽い。しかもアゴ部の形状に工夫を凝らし、ナットなどをしっかりつかむスタイル。遊びも比較的少ない。ピボット部の出っ張りもなく、その点では使い勝手も悪くない。
  ただ、惜しむらくはグリップと金属の肌仕上げ。ショボいグリップと粗っぽい梨地仕上げは、いずれも“昭和の工具”をホーフツとさせる。愛着を感じさせるには程遠い工具といわざるを得ない。
  それで価格が、1490円とやや高い。KTCより200円近く高プライスを付けている。狙いはいいのに残念だ。


▲ページの先頭に戻る

Copyright © 2006-2010 showa-metal .co.,Ltd All Rights Reserved.