みなさん!知ってますCAR?

2017年11 月15日 (水曜日)

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1個4.9㎏のピストンを実感する!

ピストン  いきなりですが、ここで質問です。
  「自動車のピストンって、どのくらいの重さだと思いますか? 1分間にアイドリング時でも650回転ほどエンジンの中で上下するピストン」
  答えは乗用車用のアルミ合金製でだいたい300~400g、スポーツカーのピストンになると300gを切っています(例えば手持ちのフェラーリのエンジンのピストン、マーレ製ですが275g!)
  ところが、地上を走るクルマのエンジンもいろいろです。トラックの、それも大型の6気筒で排気量12.8リッターのエンジンのピストンを先日、京都の某リビルトメーカーから頂戴してきて、ここ3週間ほど眺めて暮らしています。50万キロ以上走ったピストン。眺めているとなんだか鼓動が感じられる。
  その中間報告ですが、なんと重さが! 1個のピストンですよ、驚かないでください。1個4.7㎏もする。普通のガソリンエンジン用ピストンの12倍強。ピストンピンだけでも2㎏ですから、普通のガソリンエンジンのピストンの6個分! ボアは、132ミリです。こちらは2倍はいきませんが。ピストンの高さは2倍近い110ミリもある。ピストンピンのボス径が56ミリもある。
  驚くべきは、その置かれた環境だ。燃焼圧は25MPa(メガパスカル)前後なので、ガソリンエンジンの2倍近い。熱負荷は、ガソリンエンジンのピストンがせいぜい300℃に対し、ディーゼルは500℃レベル。高出力化でますますストレスが大きくなる傾向だ。だから、アルミ合金ではなく、鋳鋼製なのだという。

カーライフ大助かり知恵袋1

自動車部品センター街だった“なにわの自動車部品物語”第27回

福島h  前年の昭和38年に大学を卒業してこの世界に飛び込んだ現会長の中嶋功氏によると・・・・当時の営業マンはみなスーパーカブで市内を飛び回っていたという。森之宮、あるいは尼崎あたりの顧客回りでもカブで出かけた。ところがそのころは市電が大阪市民の足。雨の日にうっかり市電のレールにのろうものなら、スリップして転倒。転倒にいたらずともリアタイヤがひょいと滑り、肝を冷やしたそうだ。バンパーやドアパネルなど大物の自動車部品の配達にはダットサントラックが活躍した。
  昭和40年代、モータリゼーションの大きな波が押し寄せ、福島界隈の自動車部品卸業者は、景気が悪くなかったにもかかわらず、櫛の歯が抜けるようにポロリポロリと倒産していった。手形が切れなくなったり、あるいは関連会社の倒産のあおりを喰らい自滅する……どんぶり勘定の企業やもともと資金に余裕を持たずに始めた企業家が少なくなく、ちょっとした想定外の出来事で消滅する会社が珍しくなかった。
  振り返ってみると、結果的には体力と経営戦略をしっかり持った企業が生き残った。
  昭和50年代は自動車部品卸業の世界に変化が出てきた。モータリゼーションが進んだのである。どういうことかといえば・・・ごく普通の庶民にクルマがほぼゆきわたり、トラックの補修部品の時代から乗用車の補修部品へとシフトしたのである。現在の急成長する中国やインドでもそうだが、モータリゼーション初期で売れる自動車部品はたいてい決まっている。

カーライフ大助かり知恵袋2

日本の街の風景を変える!? JPNタクシーLPGハイブリッド

JPN  タクシーは年に10数回ほどしか乗ることはないが、路線バスやトラックなどとともに街中の風景を左右する乗り物なので、とても気になる存在だ。
  日本では、クラウンコンフォートが、ガリバー的存在。そのトヨタのタクシーがフルチェンジされた。「JPNタクシーLPGハイブリッド」である。JPNとはジャパンのことだ。
  トヨタなら、専用プラットフォームの新型タクシーかな、と思いきや…‥手近なクルマをベースにしている。コンパクトカーである量販車シエンタ・ハイブリッドをベースにしたものだ。
  今後40年50年街中の風景になると思うと少し肩透かしだが、気を取り直して、眺めると、いろいろな工夫が見える。ホイールベースと車幅はシエンタと同じだが、全長を165ミリ伸ばし、全高を75ミリ高くしている。これにより、左側のスライドドア開口幅720ミリ、開口高さ1300ミリ、乗り込み高さ320ミリを実現(右側リアドアは普通)。人にやさしい乗り降り性を具現化していると思う。重量はシエンタにくらべ約30kg重くなった程度だというから、なかなかだ。
  一番苦労したところはどこか? と開発者に聞いたところ「アシストグリップです」とすぐ答えが返ってきた。「邪魔にならず使いやすくするため、トライ&エラーして素材と形状を決めたんです」とのこと。燃費はJC08モードで、19.4㎞/l(シエンタHVは27.2㎞/l)。価格は327万円台からと意外と高い。30万キロ走行後のダンパーなどの劣化具合が気になるところだ。

愛車メンテのプラスアルファ情報

質実剛健のウォーターポンプ・プライヤー!?

Wポンププライヤーは

Wポンププライヤーは (2)

  新潟県三条市にあるスリーピークス技研は、プライヤーとかニッパーの専門ツールメーカーであるが、使う立場で考えた優れた製品を出している。地場の同業他社の刺激を受けて、つねに世に問う価値のある工具を作り出そうという意欲があるからかもしれない。そもそも工具とは人の手の延長であるので、飛びぬけて突飛なものは、市場が受け付けないが、独自の角度でアバンギャルド性を見いだせる工具は、認められる、そんな世界である。
  今回紹介するのは、ウォーターポンプ・プライヤーだ。水回りのメンテナンスでもっぱら使うツールだが、自動車やバイクの世界でも、通常のプライヤーでは具合悪いシチュエーションで、がぜん活躍する工具。工具箱に250ミリのウォーターポンプ・プライヤー1本は必需品である。
  正式名称は「くちプラ・ウォーターポンプ・プライヤー」とやや長い。台紙には「くちプラ」がでかい文字にしてある。そのココロは“口元が樹脂、つまりプラスチックにして咥える相手を傷つけない”そんな「おもてなし精神」旺盛なウォーターポンプ・プライヤーなのである。樹脂部は摩耗したら交換可能だ。
  しかも、3枚合わせ、といって下アゴ部を上アゴ部が挟み込んだ構造。いわばサンドイッチ構造である。通常の2枚合わせと何が違うかというと、使ってみると一目瞭然で、咥えたときのチカラが横滑りしない。ググッと相手を咥え込むのである。昔から3枚合わせのWポンププライヤーはそれだけで、コストアップするので、一目置かれているのである。
  手持ちの同じ3枚合わせのクニペックスとスタビレーを取り出し比較してみた。クニペックスは296gと軽く、スタビレーは465gとかなり重すぎ。スリーピークス製は、その真ん中の367g。できれば、柄のかどを落とし、肉抜きして50g減量するとベターだ。8段階で口幅が変えられ、どの位置にしても柄がくっつかないので、指を挟むことがない。価格は3200円だった。http://www.3peaks.co.jp


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