みなさん!知ってますCAR?

2019年7 月 1日 (月曜日)

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魅力あるボディに環境性能100%のクルマづくり!

コンバートEV1

コンバートEV2

  「コンバートEV」というのをご存じだろうか?
  コンバートは英語で“変換”の意味。野球用語で、「ピッチャーだったのが、今年から外野手にコンバートした選手」などと使う、あの変換だ。クルマの場合、ガソリンエンジン車だったのを電気自動車に“変換”した場合、「コンバートEV」というカテゴリーになる。
  当初は、このコンバートEV、中高校生の科学教室的要素が強かったが、その後、エネルギー密度の高い高性能なリチウムイオン電池の登場で、お手軽に作れなくなった。鉛蓄電池なら、心配無用だったが、いわゆるバッテリーマネージメントを怠ると火災事故につながるからだ。リチウムイオンバッテリーの場合、常に充放電状況や温度を監視していないとヤバいことになるからだ。
  横浜市都筑区にあるオズコーポレーションでは、このへんの電子技術のノウハウに秀で、しかも長年チューニング部品を開発した経験から、改造車検の知見が豊富。港北にある陸運事務所までクルマで15分ほど、の有利さも見逃せない。率いるのは、古川治社長48歳だ。
  古川さんの目の付けどころが、なかなか面白い。
  比較的入手しやすいVWの初期型ビートルをはじめ、ミニなどいまだ色あせないボディを使ったコンバートEVづくりに取り組んでいる点だ。もちろん、予算が合えば、永年慣れ親しんだ名車をコンバートEVにできるという。
  クルマの魅力は、パーソナルな乗り物で自由さがある点だが、やはりモノとしてのカタチの美しさや愛玩動物に近い身近な存在だという点だ。「ビンテージカーに環境性能100%の性能を込めた、ひとつのソリューションがコンバートEVである!」
  ひょっとしたら、これは21世紀の新しいクルマ文化の核になるやもしれない。そんな予感がします。ちなみに、ビートルのコンバートEVで価格は265万円からだという。

カーライフ大助かり知恵袋1

知られざるダイハツの歴史―国産エンジン開発の情熱から始まった!(第9回)

ダイハツ 55P_超ディーゼル小型3HP機関  「吸入ガス発動機」というのは、ガス発動機とガス発生装置で構成され、発生装置は、発生器と清浄機がセットになる。燃料は無煙炭、ガスコークス、木炭などで、明治41年から大正末まで、発動機製造㈱の屋台骨を支え、累計で約1000台生産している。
  輸入品である現物のお手本はあるものの、設計図や文献資料がないため、開発には困難を極めたという。
  ダイハツの社史には、そのへんの話が略されているが、おそらく「現物を分解し、部品一つ一つを絵に描き、寸法を測るなど、気の遠くなる努力でサンプルを作り、組み付け、何度も実験を繰り返し、失敗を重ねて作り上げていった」といった、当たらずとも遠くない物語が展開された。
  工場が稼働してわずか5か月でプロトタイプを完成させたというからすごい。このプロトタイプは完成度が高く、試運転を軽くこなしたという。
  翌年には、6馬力、8馬力、10馬力、20馬力、30馬力などの標準型を量産している。京都や大阪であった博覧会や品評会に出品し、それぞれ金賞や1等賞を受賞、早くも産業界から注目を浴びたという。

カーライフ大助かり知恵袋2

これが注目の5Gガラスアンテナなのか!?

5Gアンテナ  今年2019年は、5G(第5世代の移動通信システム)の商用化が世界的に進むマイルストーン・イヤーだといわれている。自動運転システムやコネクティドカーには欠かせない移動通信システム。日本でも、来年2020年のオリンピック・パラリンピックにターゲットを合わせ、5Gのプリ商用サービスが始まる一方、5Gを搭載したスマートフォンの発売も予定されている。
  5Gは、現在の4Gに比べ「高速・大容量(従来の10~100倍!)」「低遅延(1ミリ秒以下!)」それに「多数の端末との接続」、この3つがキーワードだ。
  そこで、先月パシフィコ横浜で開かれた自動車技術会で展示されていたのが、「車載用の5Gガラスアンテナ」である。
  これは、フロントガラスだけでなく、側面ガラスにも取り付け、左右前後に複数分散設定させることで、さまざまな角度から到来する電波を高い強度で受信するのだという。世界初の28GHz帯対応の5Gガラスアンテナ。
  従来のアンテナとは異なりやや奇妙な形状をしているが、意外とコンパクト。基盤はフッ素樹脂がベースで、合成石英を採用しているという。車両のデザインを損なわない商品デザインにしたのが大変だったという。
  これを試作し、実験で確認し製品化しつつある企業は、NTTドコモ、AGC(アサヒガラス)、それにエリクソンジャパンだ。エリクソンは、19世紀の電信機の修理工場から端を発したスエーデンの老舗通信機器メーカーである。

愛車メンテのプラスアルファ情報

ワイズの“スティックボールレンチ”の実力は?

ワイズ1

ワイズ2

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  6角レンチ(ヘキサゴンレンチ)といえば、L字型、ナイフ型、ドライバー型、ソケットタイプといろいろあるが、先端部は要するに6角のソリッドタイプか、斜めから入れられるボールポイントぐらいだろう! 線材をカットして創れることもあり、世界には6角レンチのメーカーはオーバーに聞こえるかもしれないが、星の数ほどある。
  そんなふうに高をくくっていたところ、前々回のフジ矢の「ネジバスター」を取材するため東大阪のフジ矢に問い合わせたところ、たまたま営業部の中空賢司(なかぞら・けんじ)さんが電話口に出たことから、お会いしたこともないにもかかわらず、ついつい工具をめぐる話が弾んだ。そして、筆者が知らなかったヘキサゴンレンチに行き当たったのだ。
  新潟県三条市にある「若穂囲(わかほい)製作所」は、おもに6角レンチの工具メーカーだ。燕三条には、かれこれ30年近く前から片手の指では間に合わないほど取材で伺ってはいたが、迂闊にしてこの製作所の存在を知らずにいた。
  その若穂囲を数年前東大阪のフジ矢が傘下に収め、WISE(ワイズ)というブランドで、6角レンチなどを展開しているのである。社名も「ワイズ株式会社」と変更している。
  さっそく、カタログを取り寄せ、いくつかの商品を試すことになった。
  今回は、その1番バッターで「スティックボールレンチ」だ。L字タイプのロングタイプで、横から見るとアルファベットのI(アイ)に限りなく近いL。つまりスモールLがきわめて短くできていて、タイトな場所にあるネジにも対応できるタイプ。これはそう珍しくはない。
  ところがである。そのスモールLの先端にズームインすると、なんと先端部が12角に加工してあるではないか! フムフム……通常の6角部なら、振り角が60度であるが、これなら半分の30度でOKという理屈だ。なるほど、これなら手が入りづらいバイクのエンジン回りなど有効だ。3mmから10mmの6サイズにこれが採用されている。ちなみに、価格は使用頻度の高い5㎜、6㎜あたりで800円前後。
  ところが、読者もすでにお気づきの通り、スモールLが短いと、ロングL側の先端部のボールポイントの6角部を使うとき力が入りづらい! アンビバレントな事態だ。そこで、このときは、別売りの補助ハンドル(ネットで650円ほど)を使うとき、作業性が増して具合がいい。作り手側の意思が伝わる商品だといえる。http://www.niigata-honmono.jp/wise/
  このWISE、“使用者ファーストな製品”があるようなので、しばらく探索をしていくつもりだ。


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