みなさん!知ってますCAR?

2019年11 月15日 (金曜日)

TOP NEWS

東京MSに子供たちが働く街が出現!

キッザニア1

キッザニア2

  今回の東京モーターショーは、クルマ自体が大きな曲がり角に来ているだけに、チャレンジングな試みが多かった。そのなかの一つが、「キッザニア」がお目見えしたことだ。キッザニアは、“子供向けの職業体験型テーマパーク”。世界19か国24カ所にあり、年間900万人以上の来訪がある人気のテーマパークだ。
  そのキッザニアが、東京モーターショーにお目見えしたのだ。プレスデーにそのうちの何カ所かを取材した。
  ひとつは、ダイハツが運営する『クルマの組み立て工程』を体験させるというもの。左右のフロントフェンダーとヘッドライト、それにフロントバンバー、計5つの自動車部品を車体にボルトで留める、というものだ。たとえばフロントフェンダーは、M6(6ミリ)のトルクスボルトだが、ここでは6角ボルトに変更していた。これを電動の工具で子供が操作して、取り付ける。ヘッドライトでは、コネクターをまず繋げないといけない……バンパーはクリップで留める・・・・自動車の部品を取り付けることで、クルマの部品がどんなふうに取り付いているか? どんなネジが使われているのか? 工具をどう使うのか? そうした学校の教室では、ありえない世界に足を踏み入れることを意味する。
  もっとマニアックなのは、マツダのブース。ロードスターのフロントフェンダーの金型。これは3次元のプレス担当者泣かせの形状なのだが、これの金型を磨くという作業を子供に挑戦してもらうというもの。お土産として自分が磨いた金属の小片をいただける。
  ホンダでは、リアリティ度120%のレーシング・シミュレーター(価格が200万円ほど!)を使い、鈴鹿のコースを走行するというものだ。排気音、タイヤの走行音、バックファイアー、それに風切り音、マシンの振動やステアリングのインフォメーションが実車さながらでワクワクのし通し! コース取り、アクセル操作、ブレーキングポイントのシビアさに目覚めるというのだ。このほか、「クレイモデルを作り上げるコーナー」「差動装置のトルセンを組み立てるコーナー」など計10数か所だった。なんだか、みんな子供だけでなく、大人もやりたくなるプログラムばかり!
  後日取材したところ、希望者が多すぎてほとんどの子供が、けっきょく“ぬか喜び”で帰宅したようだ。実は、友人の孫もそうだった。高校生以下無料だったので、当然の成り行きとはいえ、次回は善後策をぜひ考えてもらいたい。

カーライフ大助かり知恵袋1

知られざるダイハツの歴史―国産エンジン開発の情熱から始まった!(第18回)

99P_BEE.2  かくして大阪の発動機製造は、社業の進展により、従業員が昭和22年末の1900名から、25年末には臨時従業員を含めると2300名となった。昭和22年10月には、全従業員の月給制が採用された。当時の工員は、日給や週給制が常識だったのだ。社名も、発動機製造からダイハツ工業へと改められた。
  昭和26年、3輪乗用車の「BEE(ミツバチの意味)」が発売された。
これは、オート3輪の駆動レイアウトとは全く異なり、リアにエンジンを載せ後輪を駆動するRR方式。全長4080㎜、全幅1480㎜、全高1440㎜、ホイールベース2400㎜、車重960㎏。エンジンが強制空冷4サイクル水平対向OHV2気筒804㏄18PS、3速のトランスミッション。定員4名。低床シャシーに木骨ボディ。アポロタイプの方向指示器。価格が55万円。
  関西地方でタクシーとして活躍する目的だったが、リアの伸縮式ドライブシャフトのスプライン部がぜい弱で、発進時や悪路走行時に破損し走行不能になったという。このスプラインを太くすれば、解決する見込みもあったが、1年余りで、生産中止となった。(ちなみに、BEEは発売数がわずかだったため、数台しか現存していない)
  このBEEのつまずきは小さくなかった。だが、3輪トラックの世界は、右肩上がりで、技術もどんどん向上していった。オート3輪の基本スタイルは、昭和20年代後半まで、バーハンドルに、オートバイのような座席にまたぐタイプで、ヘッドライトも1頭式、というものだった。それが30年代になると、ヘッドライトが2灯式になり、丸ハンドルが当たり前、エンジンも空冷式から水冷式で静粛性が劇的によくなった。

カーライフ大助かり知恵袋2

ディーラー工場をのぞく整備士の精鋭102名が東京ビッグサイトで激突!

全日本自動車整備技能競技大会   前回お話したとおり、秋は日ごろあまり注目されることのない整備士(メカニック)に、スポットライトが当たる季節だ。
   ディーラーは、それぞれの銘柄別のサービスコンテストがあるが、それ以外の、つまりディーラー工場をのぞく(例えば○○モータースとか、△△自動車整備工場といった)整備士さんたちの腕の見せ所は、「全日本自動車整備技能競技大会」という受け皿で展開される。全国には、こうした自動車整備工場が9万軒ほどあり、いわば、その代表選手が、各県2人一組(北海道だけは3つのチーム)で、北は北海道から、南が沖縄まで、精鋭の整備士が東京ビックサイトに集まった。今年は51チーム、102名の選手だ。
   車両競技とフロントマン競技がメインなのだが、2人一組で、持ち時間87分のあいだに、モデルのクルマ(今回はトヨタ・シエンタ)の不具合を直し、ついでに12か月点検をおこなうというものだ。なかには、軽自動車専門という工場の整備士さんもいるので、一ト月前から車両競技のモデル車を公表しているというが、有利不利はどうしても生じる。
   今回の不具合の大きなテーマは、「エンジンがかからなくなった!」というものだが、原因はスターターのリレーの断線だった。ということで、さほど難しい設問は設けられないという事情もある。そのほかバックランプのバルブ切れ、エアコンの配線の断線など計6個の不具合個所。ディーラーのコンテストに比べ、かなり難易度が低いようだ。このへんが、ディーラー工場との技術力の差が期せずして表れているようだ。
   それにしても、同じクルマが26台、広い会場に置かれ、一斉に整備士が不具合に取り組む光景は壮大だった! 整備の世界の甲子園をホーフツさせる、バスを仕立てての上司&同僚応援団の熱いエールにも驚かされた。

愛車メンテのプラスアルファ情報

WISEのリターンハンドルSPの便利度は?

リターンハンドル1

リターンハンドル2

  「こういう補助工具って、たぶんじわじわと売れるんだろうな? それとも良さが浸透せず消えちゃうのかな?」
  そんな印象を受けたのが、新潟燕市のWISEの「リターンハンドルSP」である。
  WISEは知る人ぞ知るヘキサゴンレンチの専門工具メーカー。創業者がアイディアマンだったせいか、いろいろなヘキサゴンレンチがあり、そのいくつかはこのサイトでも紹介してきた。今回のは、そのヘキサゴンレンチの補助工具である。補助工具、と言って軽く見ちゃいけない。そもそも、たとえば壁に接したところにあるヘックスボルトをL字型のヘキサゴンボルトで締めたり緩めたりすると、クルクル工具自体を回せない。壁にぶつかるたびに、工具を一度ネジから外し、差し込み直す・・・・。う~ん、これじゃとてもじゃないが作業効率が悪い!
  と、そこで、この補助工具「リターンハンドルSP」の出番。先端部が水道管のツナギ部のような形をしていて、レンチの先端部をこの補助工具の穴に繋げ、回す。次にクルっと向きを変えることができるので、ちくいち工具を離れ離れにさせることなく、クルクルとごく自然に回せる。相撲の決まり手の「かいなひねり」のような・・・・言葉でいうと、わかりづらいが、とにかく手に取り使うと、「な~んだ!」というふうに合点がいくはず。延長工具なので、樹脂製の延長グリップ(プラス35㎜)で締め付けトルクが4倍近くになるのも利点といえば利点。ヘキサゴンレンチが小さいとカタが大きく、スムーズに回せないので、樹脂製の小パーツが準備されている。それが「マジカアダプター」と呼ぶ早回しアダプター。“マジカ”は、この場合、“マジか?”ではなく、MAJICの意味らしい。使うと、なるほどね! という思い。価格は1919円(マジカアダプタは200円)。http://www.niigata-honmono.jp/wise/

★読者プレゼント

プレゼントコーナー  このほど、半自伝的小説『クルマとバイク、そして僕』(写真)ができました。
  内容は、70~80年代の自動車雑誌編集部員の青春迷走物語で個性あふれる男たちが登場します。文庫本、311ページ、価格800円(税別)です。AMAZONなどのサイトでも購入可能です。クルマやバイクに興味のない方にも面白く読める本にしています。
  この小説を5名様にプレゼントします。①お名前、②ご住所、③ブログ記事の感想などを添えて、下記のアドレスに応募ください!! 締め切りは、すこし延長して12月末とします。発表は発送をもって代えさせてもらいます。
[email protected]


▲ページの先頭に戻る

Copyright © 2006-2010 showa-metal .co.,Ltd All Rights Reserved.