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2020年10 月 1日 (木曜日)

TOP NEWS

テスラが時価総額でトヨタを越えた!

テスラの大躍進  アメリカの新興電気自動車メーカーであるテスラモータース(従業員は約4万5000人)が、ふたたび注目を集めている。
  19世紀から20世紀にかけて活躍したオーストリアの電気技師であるにニコラ・テスラ(1856~1943年)の名にちなんで命名したスタートアップ自動車メーカー。2008年に当時37歳だったイーロン・マスクによって設立。ロードスターEVを世に出し、その後モデルS,モデル3,モデルXなどをデビューさせ破竹の勢いだった。
  ところが、2018年に経営危機に陥る。CEOのイーロン・マスクが誤ったツイートで投資家を惑わせたとしてアメリカ証券取引委員会SECに提訴され、2000万ドル(約22億円)を支払い和解している。その後、業績が立ち直り、先日新技術を発表し、株価がうなぎ上りになったという。
  その技術とは、EVの基盤技術であるバッテリーの性能を劇的に高めたという内容だ。電気容量当たりのコストを半減させるだけでなく、航続距離を5割も伸ばせる技術を開発したというのだ。この新技術を使った新型EVは、従来のガソリンエンジン車と価格と性能のうえで十分対抗できる商品性をもつという。
  これまでテスラモータースのバッテリーはパナソニックが担ってきたが、これを自社開発することで、コストを下げ、航続距離を伸ばせたというのだ。現在廉価なテスラ車はモデル3で、価格が約3万8000ドル(約399万円)だが、3年後に出る予定の新型EVは2万5000ドル(約260万円)だという。これにより、EVが今以上に普及する可能性が出てきた。
  こうしたなかで、いわゆるテスラの時価総額は、今年7月トヨタを抜き去り自動車メーカーでは第1位になったのである。いまや時価総額だけをとって見るとトヨタの1.8倍だという。これは業績が評価されただけでなく、将来の成長に対する期待度が大きいことを意味している。……これだけのニュースを見ても、いかに現時点の自動車業界が大きな波の上でゆらゆらと揺れ動いているのかが理解できる。

カーライフ大助かり知恵袋1

日産をつくった男・鮎川義介の光と闇!(第12回)

日産80型トラック  『日産をつくった男・鮎川義介の光と闇!』(第12回)
  そこで、部下である浅原源七や久保田篤次郎などをアメリカに派遣させ、提携先を探り出させた。
  ところが、これがうまくはかどらなかった。打開策は意外なところから、見いだされた。
  アメリカのガラスメーカーの社長が来日し、日本板硝子と業務提携したのだが、偶然にもこの社長がアメリカの自動車メーカーグラハム・ページ社の株主だったことから、提携話がトントン拍子に進んだ。グラハム・ページ社は、ジョセフ・グラハムを筆頭とする3人の兄弟が1921年設立した会社で、直列6気筒エンジンを載せた乗用車やトラックをつくっていたが、1929年にはじまる大恐慌で業績が悪化し、身売り先を探していたところだった。
  鮎川は、社長のジョセフ・グラハムと信頼関係を結び、生産設備や工作機械類を格安で手に入れた。それだけではなく、開発中のトラックを日本で生産したいとの意向を取り付け、技術者たちも受け入れたのである。どのくらいの格安かというと、スクラップ価格の約10%乗せとか、2年以内に下ろした機械については多少の色を付けて購入したという。購入した機械設備は、船便で横浜港に到着し、一緒に来た技術者は、数か月にわたり技術指導のため日本に滞在している。
  こうして1937年3月から製造し始め、誕生したのが、80型トラック。このエンジンを搭載した70型乗用車、さらにはトラックフレームにバスボディを乗せた90型バスである。
  80型トラックは、全長が4699㎜とロングボディの5512㎜があり、前幅は単輪が1905㎜、複輪タイプが2032㎜、ホイールベース2641㎜、ロングボディのホイールベース3251㎜、車両総重量5250㎏、最低地上高220㎜。エンジンは直列6気筒水冷サイドバルブ 排気量3670㏄、ボア×ストローク82.5×114.3㎜、圧縮比6.5、最大出力85馬力/3400rpm。このエンジンは、グラハム・ページ社設計のもので、のちの日産のエンジン技術の核の一つとして、戦後も改良され、トラックやパトロール(トヨタ・ランクルの競合車)に採用されている。ちなみに、クランクシャフトに7個のベアリングを組み込み、過剰と思える耐久性を高めているのは、ディーゼルエンジンとしても使える設計だった。このトラックは月産100台近くあったが、大多数は軍が買い上げたため、民間にはほとんど行き渡らなかった。

カーライフ大助かり知恵袋2

「官能小説」の枠に収まらない、新分野のクルマが登場する小説

小説{ドライブ」  あまり自慢できることではないが、これまで数々の官能小説を読んできた。
  実用書をおもに書いてきた筆者だから、スラスラと読んでいる人の頭に入るリアルの表現のヒントを求めるためである。
  今回取り上げる藤代冥砂(ふじしろ・めいさ)氏の「ドライブ」(宝島社)は、ここで取り上げるのだからもちろん自動車が登場する小説には間違いがないのだが、一味も二味も従来の官能小説とは異なる世界観を持つ。
  目次を一目見ると面白いことに、「紀尾井町通り」とか「東名高速」「山手通り」「銀座通り」といった街道もしくは、関東の人にはなじみの道路や通りをタイトルにしている点だ。この道路、もしくは通りで繰り広げられる男と女の、それも必ずクルマが登場する短編集なのである。むろん登場人物も、それぞれ変化する。
  文庫250ページ足らずに合計50の街道もしくは通り(ダブりもあるが)が登場するのである。1篇が5ページほどなので、すぐ読めちゃう。そして余韻が残る不思議さもある。
  官能小説のわりには、思いのほかおしゃれで、清潔感がある。不思議な文体、不思議な小説世界だな…‥案の定、この筆者、もちろんペンネームなのだが、もともとは写真家でもある。これは私の持論だが、カメラマンは、自分の構図や自分の色調を知らず知らずのうちに育てているので、意外と文章家が少なくないのだ。
  この小説集の斬新さは、ひとえにカメラマンという普通の人から見ると異邦人だからなのかもしれない。

愛車メンテのプラスアルファ情報

家庭内でちょっと使うドライバーなら

ANEX1

ANEX2

  ドライバーは、言うまでもなく「ねじ回し」である。どこの家庭にも1本か2本はあるポピュラーなハンドツール。
  ところが、このドライバー、いざ使うとなると、相手のネジに合わずにトラブったり、使えなかったりすることも少なくない。
  「本格的な整備に使うドライバーとは別に、身近で楽に使えるドライバーがあればいいのに!」
  おそらく、そんな要望に応えようとしたのが、この「ネジピタ目盛ドライバー」ではないだろうか。新潟三条市にある老舗ドライバーメーカーANEX(兼古製作所)の製品だ。
  丸型の手のひらにぴたり吸い付く感じの樹脂グリップで、しかも軸を差し替えできるタイプ。
  プラスの先端は、プラス1番から2番、3番まで使える、いわばマルチプラス形状。逆側は、マイナスドライバーである(正確に言うとマイナスの6mmだ)。しかも、面白いのは、軸自体に5㎜単位のスケールが付いている。おおいに目安になるので便利である。
  さらにもう一つおまけに、グリップエンドにマイナスのへこみを設け、いわゆるヒーカンと呼ばれるフックや蝶ねじを回すことができるのである。品番は1795-D.価格は近くのホームセンターで712円だった。重量は88グラムと軽量な部類。全長は、190㎜である。


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