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2010年7 月 1日 (木曜日)

TOP NEWS

欧州のダウンサイジング理論のルーツはボッシュにあった!?

ロバート・ボッシュ  ≪直噴エンジン+過給機(ターボチャージャー、スーパーチャージャー)+可変吸排気バルブ機構≫という、いわば20世紀のハイメカニズムを3点セットしたようなガソリンエンジンシステムが、ここ数年欧州の乗用車エンジンのトレンドになっている。
 VWのTSIエンジンと呼ばれるエンジン、ボルボのエンジンの一部、アウディのエンジンの一部にも、このタイプのエンジンが≪21世紀型エンジン≫として登場している。これは排気管の圧力が吸気管より低いことを利用して、吸排気バルブを同時に開き、残留排ガスをいっきに押し出し、新気を導入する、スカベンジング技術。
 これにより、より多くの空気を充填することになり充填効率を高め、エンジントルクを向上できる。ターボチャージャーが本来宿命としていた“ターボラグ”を解消し、低速トルクを飛躍的な高め、トルクを最大50%向上させる。くわえて、エンジンの直噴化、小排気量化とVVTで燃費が最大29%も向上させることができるという。
 このあたりの燃焼理論は何度聴いても理解しづらい世界だが、もともとこうした理屈は昔からあったという。それが可能になった背景には、緻密な制御技術が可能になった現代のエレクトロニクスがあるという。
 ボッシュでは、あと20年はこうした進化したガソリンエンジンで化石燃料を使った自動車が生き延びると予測している。その前に電気自動車とハイブリッド自動車がどのくらい進化し、庶民の支持を得られるかが大きな課題だ。

カーライフ大助かり知恵袋1

旧きをたずねて新しきを知る! タイヤBSのルーツは足袋だった・石橋正二郎物語 第15回

タイヤBS  1932年になると、タイヤ生産は一日1000本近くになり、仮工場では間に合わなくなった。そこで、久留米に3万6000㎡の敷地を確保し、3年後の1935年10月には5階建てで延べ床面積2万3100㎡の東洋一のタイヤ工場を建設した。このころにはすでにブリッジストン、ダンロップ護謨(極東)、横浜護謨製造の3社が三つ巴の市場争奪戦を展開していた。
 戦時色が濃くなる1930年代後半に、航空機用タイヤの生産や軍用機や計器で使われる防振ゴムの生産を開始。1942年に英語名の社名を変更せよという軍部の要請があり、「日本タイヤ㈱」に改めている。このころになると戦時統制で天然ゴム量の割り当てから生産量の縛りも出るなど自由なビジネスではなくなった。
 1945年8月15日、終戦。東京・京橋の本社は空襲で全焼したが、久留米をはじめタイヤ工場はほとんど無傷だった。終戦から2ヶ月足らずで久留米工場は生産が再開した。
 戦後は自転車業界やバイク業界に進出したり、戦後から展開していたゴルフボール作りにも邁進、その後のブリヂストンの隆盛はよく知るところである。
 ただ、意外と忘れられているのは石橋正二郎とプリンス自動車のかかわりだ。のち日産に吸収されていった名門の自動車メーカーであるプリンス自動車。プリンス自動車工業の発端は、1949年に石橋正二郎が「東京電気自動車」に出資し、経営に参加したことにはじまる。「東京電気自動車」は立川飛行機の従業員たちが戦後、自動車製造事業への転換を構想し、1947年6月に設立した企業。社名から分かるように当時の燃料事情(石油製品の不足)を背景に、バッテリーで走る電気自動車「たま号」などの製造を計画していた。だが、同社は少量生産による採算難と資金不足に悩まされ、正二郎の出資協力に頼ることになった。2年後、府中にあった2000坪ほどの古い工場から1万2000坪の広い敷地の三鷹・上連雀に引越しを機会に「たま電気自動車」と改称している。

カーライフ大助かり知恵袋2

電子回路が組み込まれたワイパー

反転式ワイパー  取材をしていると、時として≪やはり自動車はもともと欧米で始まった乗り物≫という印象を強くするときがある。ボッシュのワイパーを取材したときもそうだ。
 1926年(日本でいえば昭和元年)にワイパーモーターの製造を開始したボッシュは、現在年間2000万個のワイパーを生産しているという。しかも、10年前から新世代のワイパーをVWなどのスモールカーに装着し始めている。電子回路を組み込んだ「反転式ワイパー」というものだ。従来のワイパーASSYは、上下に幅があり、ボディデザイン上の障害のひとつになっていた。この新型ワイパーは、上下のスペース効率が高いばかりでなく、反転量をコントロールすることで、リンクを持たないためワイパーとしての機能も一段と高められるという。しかも、衝突時に下部に脱落することで歩行者保護性能も高まるという。
 この新型ワイパー、数年以内に日本車にも装着されるということだ。

愛車メンテのプラスアルファ情報

ボールポイントのヘックスソケット

ヘックスボルト ヘックスボルト(内6角ボルト)がポピュラーになって久しい。
 とくにバイクのハンドル回り、エンジン回りはいつの間にか、ヘックスボルトが多数派を占めている。クルマのエンジンルーム内を見回してもヘックスボルトが使われているのは珍しくなくなった。かくして、ごく一般的になったヘックスボルトだが、通常のストレートタイプのヘックスソケットでは、回せないケースがある。ボルトのまわりに邪魔なパーツがあり、工具が届かない場合などである。そんなときに便利なのがボールポイントタイプである。先端部が丸くなっていて、ある程度の角度をつけて使うことができる。ただし、クビレがあるため、不用意に過度なトルクをかけるとトラブルことがあるので要注意だ。KO-KEN(http://www.koken-tool.co.jp)製で、いかにもしっかり作りこんでいる。
 差し込み角度は1/4インチ(6.35ミリ)で、サイズは3、4、5、6ミリの4サイズ。価格は各1、120円。


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