みなさん!知ってますCAR?

2016年11 月15日 (火曜日)

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イマドキのクルマを手に入れて、わかったこととは?

シエンタ2  年を重ねると、なかなか新しい世界に踏み出せない。理由はいくつか挙げられる。
  身体が若いときにくらべ反応速度が鈍くなり、観察力も悪くなり、たぶん好奇心も薄れてきているのかもしれない。守りの精神構造になっているため、とくにリスキーと思うことに挑戦できない傾向にある。昨日と同じことをするのが心地いいから、さらにこの傾向は加速する。
  10数年前のクルマを後生大事に使い続けているのは、そんなところにあるのでは? と先日ふと気づき、少しの勇気を振るいイマドキのクルマに乗り換えることにした。本当はこういうとき、破産を覚悟で1000万円以上のベンツかレクサスに乗り換えるのがかっこいいのだが、差額でフルコースのフレンチが何回楽しめるかと思うと、イマドキの売れているクルマに食指を伸ばした。安直と思われそうだが、トヨタのシエンタである。ハイブリッド仕様の6人乗りだ。普段づかいで、1000キロほど走ったので、気づいたことを報告しよう。
  乗り心地と静粛性は、20年前の高級車にせまる。エンジニアたちの絶えざる努力だ。燃費はハイブリッドなので、街中で約17~18km/l。車重が1.7トンなので、同じエンジンを載せる車重1トンそこそこのアクアのモード燃費37.0km/lには遠くおよばない。
  バツ(×)なところは、リアビュー。イマドキのクルマはリアビューモニターが付くので、デザイナーがこれに甘えて、ドライバーが後ろを振り向いての視界確保に手を抜き、そのぶんエクステリア・デザインを重視していることがわかる。もうひとつの×は、このクルマ3列シートなのだが、3列目に座ると運転席との会話がとてもやりづらいことに気づいた。思わず・・・「糸電話」で会話しようかとジョークを飛ばしたほど。レシーバーとスピーカーを追加するといいかもしれない。いまのところ、100点満点中85点。今後気づいたことがあればリポートしたい。
  ちなみに、ひさびさに自分で車庫証明をとり陸運事務所に足を運び、登録もしてみた。車庫証明には土地台帳の証明が不要になっていたり、登録はむかしとほとんど変わらなかったが、体験自体は手続きの内実がリアルにわかり、新鮮だった。

カーライフ大助かり知恵袋1

自動車部品センター街だった“なにわの自動車部品物語”第3回

IMG_2864  日本のクルマ初めて物語は、“軍用”という頭文字が付くことからわかるように、どうやら、きな臭いニオイのする軍需輸送機関がその目的だったのである。
  ちなみに、フォードが日本進出を果たした大正14年(1925年)には、陸軍自動車学校が東京の世田谷に創設され、軍用自動車の運転手を養成するほか、それまで陸軍自動車隊でおこなわれていた軍用自動車試験の業務および軍用自動車調査に関する業務を引き継ぎ、その後の軍用トラックの生産への布石としている。
  当時フォードとGMが日本で展開した「ノックダウン生産方式」とはどんなものだったのか。
  完成車ではなくて、エンジン、シャシー、アクスル、ボディなどの主要パーツを部品のカタチで本国アメリカから持ち寄り、現地の日本で組み立て、生産・販売するというシステム。
  輸出側にとっては完成車輸出に比べて関税面で有利なほか、現地の安い労働力がフルに使えるし、輸入側では技術の習得につながり、自国の工業化へのよき刺激となる。現在でも、中国やインドなどで、本格的工場設立の前段階として導入されるシステムである。
  写真〔トヨタ博物館「国産車を創造(つく)った人々」から〕は、日本GMの工場内部。

カーライフ大助かり知恵袋2

トラックのブレーキライニング・チェンジャー

ブレーキライニング  乗用車とトラックの整備は、同じクルマなのにこんなに違う!とたまげることが少なくない。
  たとえば、ブレーキの摩擦材を考えたい。ディスクブレーキならブレーキパッドだが、ドラムブレーキならブレーキシューである。ブレーキパッドは裏金ごとASSY交換だが、トラックのブレーキシューは、ライニングと呼ばれる摩擦材を取り替えて使うのである。シューごと取り替える乗用車の世界と違いリサイクル思想が昔からあるのだ。
  ところが、このライニング交換、リベットでベース素材に留められているライニングを取り外すには、リベットをひとつずつ取り外す作業が必要。このリベット、φ6ミリと8ミリの2種類。10トン・トラックで、片側だけで計36個あるという。これが、4軸タイプだと、合計36×2×16=1152個のリベット。
  これをいちいち手作業で抜いたり、カシメたり・・・は大変このうえない。
  そこで開発されたのが「BSリベットル」というツール。重いライニングを作業台に置いた状態で、写真のように、すぱすぱと古いリベットの抜き取り&新品リベットのカシメが安全かつ確実にできる。特段のスキルなしにどんどん作業が進む。新入社員はもちろん、アルバイトさんでもできるという。本体重量5.2kg。製造は富岡市の㈱三協だが、扱いは安全自動車㈱だ。

愛車メンテのプラスアルファ情報

台湾製の“漆黒のギアレンチ”の正体は?

漆黒  クルマやバイクの世界ではずいぶんむかしから製品の色が、売り上げに大きく響く、といわれてきたが、工具の世界でも底流には、むろん色の良し悪しはあったとしても、あくまでも二儀的だった。機能性がまずトップにきて、見た目がその次、3番目に価格、4番手にカラーリングではないだろうか?そう考えると、≪漆黒ギアレンチ≫は、ある意味、野心的!?
  漆黒(しっこく)とは、辞書を引くと「漆を塗ったような光沢のある黒色」のことで、よく推理小説などに出てくる『漆黒の闇(やみ)』とは、黒色を塗りこめたような濃密な闇。目の前に人が近づいてきて鼻をつままれるまでわからないような暗闇を指す。
  この『漆黒ギアレンチ』の漆黒度は≪つや黒≫という程度。渋い黒味、と言い換えられる。つや黒は、海外でも実は人気となっていて、ヤマハの海外向け大型バイクにつや黒仕様がラインナップしているほど。どこか不確実性を感じる時代にあって、懐かしさと威厳を感じさせるにふさわしい≪ツヤ黒≫が受けるのだろうか。
  工具にツヤ黒を使っても悪くない感覚だ。ぴかぴかツールにいささか飽きている向きには新鮮な印象だし、工具箱にこれが入ると、どことなく大人びた感じがしないでもない。この製品、メイド・イン・台湾なのだが、面白いのは、保証トルクが明記している点。ギア数72(送り角度5度)のめがね部のラチェット部分は91Nm(ニュートン・メーター)で、スパナ部が49Nmだという。自信があるのだろうか? でも、こう言われても他のデータがないので比較のしようがない!? サイズ12ミリで、全長は170ミリと標準で、重量は81グラムとやや重い部類。発売は、大丸興業㈱。ホームセンターでの購入価格は849円。


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