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2017年2 月 1日 (水曜日)

TOP NEWS

VWのSUVティグアンは日本で活躍できるか?

ティグアン  VWのコンパクトSUV「ティグアン(TIGUAN)」がフルモデルチェンジしたというので、その発表会に出かけてみた。
  会場の有楽町国際フォーラムの中庭にはすでに一般ユーザー向けの展示コーナーを設け、なかなかチカラ瘤を入れているようだ。
  ティグアンと聞いてもピンとこない読者が多いはず。その上の大型高級SUV「トゥアレグ」(ポルシェのSUVカイエンとプラットフォームが共通)とゴチャゴチャになっている人も少なくない。かくいう筆者もこの口で、馴染みがない。調べると、このティグアン、グローバルでは280万台以上販売していてVWの主力車種ナンバー4だそうだ。
  だが、日本では約8年で、わずか1万2000台しか売れていない。ゴルフが年間約2万台にくらべとトホホ状態。地味すぎるエクステリアが、その原因と見た。
  そこで今回フルチェンジした2代目は、全高を35ミリ下げ、全長・全幅・ホイールベースともに伸ばし、より大きく居住性向上だけでなくスタイリッシュに努力。でも旧モデル同様、セクシーさは微塵も感じさせない。エンジンが1400cc直噴ターボで気筒休止システムを導入するなどで、燃費も10%改善し、16.3km/l。カーナビがより便利になるなどインターネットにつなげられる仕掛けがあり、このクラストップクラスを自慢する安全装備を備えるという。
  それにしても、旧モデル同様とあまり変わり映えしないエクステリアは、逆に質実剛健が大好きなまじめな人には、受けるかもしれない。価格は360万円台から。
  ちなみに、ティグアンという車名の由来は、タイガーTIGERと爬虫類イグアナのドイツ語LEGUANの2つの単語からの造語だそうだ。この車名から眺めると違って見える!?

カーライフ大助かり知恵袋1

自動車部品センター街だった“なにわの自動車部品物語”第8回

1940製のバス  数年前から始まった軍備拡張予算をきっかけに、財政は軍事支出を中心に急速に拡張し、資金と貿易面から直接経済統制に踏み切った。日中戦争を継続させる上で生産力の増大を図る必要があったからだ。
  昭和13年には国家総動員法が制定され、政府が国会の承認なしに経済と国民生活全体にわたって統制する権限を得る。まさに軍需産業優先の経済シフトである。翌昭和14年になると国民徴用令により、一般国民が軍需産業に動員された。既成財閥系の大企業が軍需品を積極的に生産し、財界代表が内閣に加わるなど、大企業は≪国策≫への協力を求められた。
  自動車関連では、こうした統制令や総動員法をうけて・・・商工大臣(戦後総理大臣になり安保条約の締結をめぐる責任で退陣を余儀なくされた岸信介)の通達により乗用車の製造が原則禁止され、自動車用の資材の割り当てなどの統制が実施された。そして、昭和14年12月、日本フォードと日本GMでのアメリカ車ノックダウン生産が中止されたのである。
  自動車をめぐる統制経済はそれだけではなかった。
  同じ年の昭和14年に外国製の自動車、用品、部品すべての販売が全面禁止された。さらに自動車統制会の傘下のもとに「日本自動車整備配給会社」が設立され、自動車の販売店を1県1ヶ所の配給会社とし、自由なクルマの販売ができなくなった。生産された(国産の)自動車は優先順位をつけられ配給されるという、今の時代からはとても想像できない息苦しい社会へと変貌していったのである。(写真は、このころ石川島自動車製作所とダット自動車製造などの合併会社が1940年につくったバス。日野自動車の博物館である21世紀センターで撮影)

カーライフ大助かり知恵袋2

小型で機動性が向上した天井裏点検ロボット!

天井裏ロボット  天井裏の点検といえば、5年前の中央高速笹子トンネル崩落事故を思い出す。
  のぼり車線のトンネルが突然崩壊して、9名の死者をだし、長いあいだ通行止めとなり物流に多大な影響をおよぼした。この背景には、杜撰(ずさん)な天井裏の点検作業があったといわれる。
  東日本大震災のときに、九段会館の天井が崩落し死者を出していることからも、大地震でも崩落しやすいのは天井でもある。天井は建造物のウイークポイントなのかもしれない。
天井裏の事前の点検は、6年ごとに義務化されているといわれるが、これまで機器の不足で、十分に行われてこなかったという。このほど千葉工業大学が試作し、大成建設が実証実験などで協力して作り上げた「天井裏点検ロボット」は、見たところなかなかに完成度が高く、従来より小型軽量を追求した頼れるロボットの印象だった。
  千葉工業大学は、スカイツリーのビル8階に特別なキャンパスを持っていて、そこでの発表だ。写真で見るように、女性でも楽に抱えられるほどの大きさと4.5kgの軽量だ。少しでかいラジコンカーぐらいである。
  ボディ両サイド、ボディのコーナー4ヶ所、計6個のクローラー(CRAWLER)が付いていて回転前進、後進を無線でコントロールする。パソコン画面を見ながらジョイスティックで遠隔操作。記者の携帯電話の電波に邪魔され、始めうまく動かなかったが,邪魔な電波を取り除くと,150ミリの段差もものともせずにスイスイとロボットは進んだ。聞けば100ミリの隙間があればそこもすり抜けられるという。原発の処理段階でも活躍が期待されそうだ。

愛車メンテのプラスアルファ情報

伸縮自在のスノーブラシ

スノースクレーパー  今年にはいり今のところ、関東の平野部では積雪はないが、昨年11月に実は積雪があり、大いに戸惑ったドライバーも少なくないと思う。
  朝一番、急いでいるときに窓ガラスや屋根に積もった雪を取り払うのは、意外と厄介。とくに、屋根の高いワンボックスやSUVだと背伸びしてホーキで雪を払う・・・なんてことも。
  そんなとき、これがあればスマートに朝のスタートができる。
  「ミシュラン製」とは銘打ってはいるのでフランス製かと思いきや、小さな文字で“メイド・イン・チャイナ”とある。価格も1180円(コストコ調べ)で、手に入れたので、「あまり期待できない!」。ところが・・・じっくり眺めるとなかなか悪くないことに気づいた。
  英語の「VERY LIGHT AND VERY STURDY」はけして大げさではない。実測0.455kgと軽く、本体の軸部分がアルミ製なので、数回使って壊れるという製品ではないと見た。(辞書を引くとSTURDYはSTRONGより堅い用法で、こんなときに使うんだ)
  使い勝手もよく考えられている。全長を77ミリ、95ミリ、115ミリと3段階に可変でき、背の高いクルマの屋根にも有効だ。ただ、一番長くしたときヘナヘナになるのでは? と考え、目いっぱい伸ばしてグニュグニュ動かしてみたが、問題なしのようだ。
  幅30センチほどのブラシ部分は、ワンタッチで柄に対して角度を直角、ストレートに変えられ、しかもブラシ部を取り外せるので、ガラス部に付着した雪落しにまことに便利。逆側のスクレーパーは、付着した氷を削り落とす役目だが、幅が110ミリもあり、なかなか頼もしい。色もブルーとシルバーのツートンで悪くない。
  トランプ大統領が、中国貿易を締め出せば、こんなに安くていいものがアメリカ国民のみならず日本のユーザーが手にできなくなる! スクレーパーを眺めながら、そんな心配までしてしまった。


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