みなさん!知ってますCAR?

2017年2 月15日 (水曜日)

TOP NEWS

スズキのワゴンRの魅力はどこにあるか?

ワゴンR   昨年の税制改正で、それまで右肩上がりだった軽自動車の売り上げに陰りがみえた、というエコノミストの声はあるけど、どっこい日本の軽自動車市場は活気がある印象である。
  とにかく、いまや200万円近くになったとはいえ維持費の安いカテゴリーのクルマにしては、ハイテクがガンガン投入されているので目が離せない。たとえば、先日フルモデルチェンジしたスズキのワゴンRは、軽自動車初のハイブリッドが投入された。いわゆるマイルドハイブリッドだが、燃費が、かるく30キロ越えの33.4km/lというから恐れ入る。動力系だけでなく、シートからシャシーから、そこいらじゅうを見直し、車両重量を20kgも軽くしたことも効果を上げているようだ。
  自動ブレーキだって、ひところのカメラひとつで障害物を見つける「なんちゃって自動ブレーキ!」ではない。単眼カメラと赤外線レーダーで前方のクルマや歩行者をとらえ、ブレーキによって衝突を回避、または衝突時の被害を軽減する本格派なのだ。たとえば、時速約5キロから時速約100キロなら、自動ブレーキが働くので、よほどの悪条件でない限り、前方にある障害物とぶつかる可能性が少ない。もちろん、車線逸脱警報やフラツキ警報などの安全機能が付いている。ヘッドライトのローとハイを自動で切り替えてくれる「ハイビームアシスト機能」まで付く。
  ただ、個人的に気にいらないのが、エクステリアだ。前モデルが営業的に成功しているので、イメージを踏襲しすぎた。なんだか、学食の定食を前にした気分になる。いくら食材が滋味豊かでも、これでは食欲がわかないのだ。質実剛健なスズキと言えばいえるが、眺めればながめるほど退屈な外観である。いちおうスティングレーというスポーツ版があるが、フロントグリルのオメカシを少し替えているだけで、いまどき、こんなのでユーザーを騙せない!
  価格は、ハイブリッド仕様で117万円台から。

カーライフ大助かり知恵袋1

自動車部品センター街だった“なにわの自動車部品物語”第9回

木炭自動車  若き日の松田さんも、こうした統制経済化でできた「大阪自動車用品配給統制会社」に配属された。統制会社とは奇なモノだった。同業者とはいえ、昨日まで異なる組織でビジネスをしていたもの同士の寄り集まり。いわば呉越同舟の組織。伝票一枚切るにも3~4つのハンコが必要だったり、1台のクルマにスパークプラグの割り当ては「1本だけ」という実態を無視した妙な統制があったりで、満足な仕事ができなかったという。
  シボレーとフォードはスパークプラグとコンタクトポイントがまったく同じ部品なので互換性があった。ところが、クルマのことなど何も知らない上層部が机の上で決めたため、価格差が生じ、松田さんたち現場のスタッフを混乱させたという。
  この配給統制会社には、社員が全部で60名ほどいた。なかには統制違反を犯し逮捕された仲間もいたという。もちろん工場自体が軍需工場に塗り替わっていたので、満足に商品である部品が入手できるわけではなく、ないない尽くしの状態で時間が過ぎていったという。時には徴用といって国が国民を呼び出し強制的に仕事をさせ、大阪府下の軍需工場で慣れない工具を手にして、工員としてモノづくりに従事させられたという。
  当時の日本はいわゆる「皆兵(かいへい)制度」を採っていた。健康な男子であれば誰しもが戦争に駆りだされた時代。昭和17年、18歳になった松田さんは、徴兵検査を受け、乙種合格、2年後の9月に香川県の善通寺にある部隊に配属された。その時代は自動車関連の仕事をしていた若者はごくわずか。ここでも現場を見ない上層部がいたようで、松田さんは≪自動車に関してはまんざらシロウトでもない≫という理由で、自動車連隊に配属されたという。
  (写真は当時の木炭自動車。日野自動車の博物館「21世紀センター」で撮影)

カーライフ大助かり知恵袋2

ハイブリッド車はヒーターが効きません!

シートヒータースイッチ  ハイブリッド車は、燃費がよくて財布にやさしい“いいこと尽くめ”のクルマだと思っていたら、いきなり暗がりでパンチを食らうほどのショックを受けた(少し大げさだが)。ヒーターがほとんど効かないのだ。外気温が5℃以下になると、いくら車内とはいえブルブル! 昔のクルマなら、しばらく走ると徐々にモヤ~ッとヒーターが効き、車内の居心地がよくなる・・・そんな空調感覚はいまや昔物語となった。
  筆者のシエンタは、あらかじめメーカーオプションで、シートヒーターが付いているので、それなりに快適なのだが、シートヒーターなしのハイブリッドカーは、震え上がる(シートヒーターのスイッチを入れ忘れてその辺は確認済みだ)。
このシートヒーターは、フロントガラスのUVカットなどとともに3万円と意外と安いTOYOTA罪滅ぼしプライス!? で付くのだが、もしこれを付けていなかったとなるとゾッとする。(リアシートにはシートヒーターなどない!)
  友人のセールスマンに聞いてみると「ハイブリッドカーをお売りするとき必ず、冬場にヒーターがほとんど効かないので、シートヒーターをオススメしています。この説明をしないと、あとで文句がきますからね。どのくらいのハイブリッド車購入者さんがシートヒーターを付けるかですか? 大体20%ぐらいです。通常のガソリン車ならゼロに近いですから、ある程度は私たちの声が反映されている。でも、短い距離しか走らないユーザーさんは、シートヒーターには関心を抱かないですね、ハイ」
  トヨタの肩を持つわけではないが、シエンタのシートヒーターは、立ち上がりが素早い。1分たつかたたないうちに、座面とシートバックがポカポカしてくる。それも人間、不満は付き物。ヒーター効果がないので、足先が冷えたまま。そこで厚めの靴下を履くしかない。
  理屈を言えば、ヒーターが効かないということは、排気熱が少ないことなので、燃費がいい証拠なのだが、冬場の人間を凍えさせること、ということのようだ。(冬場の寒さ対策を考えるなら、キャンピングカーなどで活躍していて、10万円ほどから手に入るべバスト(WEBASTO)のFFヒーターを考えるしかない!)

愛車メンテのプラスアルファ情報

台湾製のスタビラチェット・ドライバーは面白い!?

スタビドライバー  掴んで回してみると、「うん、これはアメリカ人向けにつくったスタビドライバーに違いない! 日本人の手には持ち倦(あぐ)ねるほどだ」。
  第1印象の通り、名称に「ビッグボール」という文字が入る。スタビタイプとはいえ、これほどまでにずんぐりとファットなドライバーのグリップ部に遭遇したことがない。
  メジャーで測定してみると、一番太いところの外周が160ミリ、直径が50ミリ、全長がビットを付けないで85ミリ、付けると100ミリ。重量も実測で123グラムと、やや重い感じがする。だから、白と黒の2トーンで軽やかに見せようとしている!?
  「ちょっと、デカすぎて使いづらい・・」と思いながらも、グリップエンドのキャップを回すと、8個のビットがポコっと顔を出した。プラス1番、2番、マイナス4と6、それにヘキサゴンビットの2、3、4、5ミリの計4個が、まるで拳銃の弾倉のように円周状に収まる。美しい佇(たたず)まいだ。
  その1本を取り出し、使ってみるとギア数36のせいもあり、ラチェットフィールは軽やか。左右の切り換えは手で確かめる必要があるのが難であるが、ビットの入れ替え作業などはとくに不便を感じない。大きなトルクをかけられそうもないので、自動車の整備やバイクの整備には不向きかもしれないが、家庭で使うとかホビーで使うぶんには重宝する、そんなツールとみた。
  価格は、近くのホームセンター・コーナンで、825円だったが、この原稿を書いている時点でのネット調べで、「庫ざらえ商品」(在庫処分の意味)として350円(税別)で売っていた。半値以下とは・・・。正式な商品名は「ビックボールスタビラチェットドライバーセット」である。台湾製だが、㈱コーナンが輸入販売を担当。


▲ページの先頭に戻る

Copyright © 2006-2010 showa-metal .co.,Ltd All Rights Reserved.