みなさん!知ってますCAR?

2017年6 月 1日 (木曜日)

TOP NEWS

ココロ入れ替えた? ダイハツ・ミライース

ミライース  モノづくりという営みは、どうしても≪土着性≫みたいなものが顔を出すものらしい。精神性といってもさほど遠くないかもしれない。
  それが色濃く出たのがダイハツの「ミライース」というクルマだった。
  2011年9月デビューの初代ミライースは、東日本大震災の電力不足による節約ムード、日本国民総パニック精神状態を背景に、「とにかく他をぶっちぎる高燃費で、低コストのKカーを創る」という思いで世に出したクルマだ。
  たしかにカタログ燃費はその当時エポックメーキングだった。リッター30㎞の壁を破ったんだから。話題にもなった。でも、試乗してみると、なんとも面白くもなんともないクルマ。30分もハンドルを握っているとやるせない気分が襲ってきた。ボディ剛性は軟弱だし、走り自体のきびきび感もなく、乗っていて少しも楽しくない。家事万端(かじ・ばんたん)は及第点だが、共に時間を過ごしてもワクワク感のかけらもない、キラキラ度ゼロの女性みたい! というとセクハラ発言だとしてお叱りを受ける? まぁ、大きな声で言えないけど、女性に譬(たと)えるとそんな感じ。すいません。
  で、6年後に登場した今回の新型ミライースは、かなり進化したようだ。
  燃費自体は35.2㎞/lで、とくに群を抜いてはいないが、車両重量を730㎏から80㎏軽い650㎏(重い4WDは740㎏もあるが)になったのはホメていい。リアゲートやフロントフェンダーを樹脂にしただけでなく、燃料タンクを樹脂製にボディと足回りを見直し軽量化に力を注いだという。日本最軽量の13インチのタイヤとホイールの開発も評価すべきか。加えて、トヨタ流(とにかくダイハツはトヨタの子会社だから!)のDNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)を導入した第一弾がこのクルマだという。ちなみに、耳にはするが意味不明なアーキテクチャーという英語は、そもそも「建築などの構造」のことで、簡単に言えば、クルマの構造変革ということのようだ。自動ブレーキはじめとする安全装備もKカーとしては進んでいる。
  気になる価格は、84万円台。一番高いモデルでも150万円台どまり。足元をしっかり見据えたいいクルマに仕上がっているようだ。
  ここにきて、ダイハツの大阪あきんど魂(たましい)も、正常進化したようだ。

カーライフ大助かり知恵袋1

自動車部品センター街だった“なにわの自動車部品物語”第16回

昭和30年代の浄正橋筋  敗戦という、社会のみならず個人的にも爆弾が頭上に落とされたような前代未聞の一大ショックのなかでも、人間は今日を生き明日を生きていかなくてはならない。過去の経験をできるだけ生かす職場、かつて属していた組織に戻ることは手っ取り早い選択だったであろう。
  しかし当初は仕事らしい仕事がなかったという。売るものもなかったし、クルマだって終戦からまだ間がない頃ゆえ走っていなかったのである。
  ところが、そうこうするうちによくしたもので、商売の糸口らしきものが見えた。
  松田さんを知る昔の顧客から、あるいは二葉工業が仕事を始めていることを聞きつけた人達から、部品の注文が舞い込んだのである。「フォードのアクスルが欲しいのだが・・・」「シボレーのトラックのエンジン部品がなくて困っている・・・」といった類だった。
  当時福島から南西に位置する港区の大阪湾にほど近い市岡(いちおか)界隈にはセコハン屋、つまり中古部品屋さんが50軒ほど軒を並べていた。市岡は昭和25年9月3日未明に上陸したジェーン台風(当時は占領軍が故国の慣習と同様に、台風に女性の名前をつけていた)による高潮の被害を受けたところ。松田さんは、1時間近くかけて自転車あるいはリアカーを引いて市岡でセコハンの商品を仕入れ、それを顧客に販売するという商売をしたという。
  当時トラックを使った運送業が上げ潮の時代だった。戦前からのフォード、シボレーのトラックが依然として主役であり、フォードとシボレーの部品なら、仕入れれば何でも売れたという。「数日に一度、市岡に商品を仕入れにゆき、たとえば500円で手に入れた商品を2倍の1000円ぐらいでさばきましたから、それで十分食って行けました」。松田さんは遠くを見る目でそんな風に語った。(写真は、昭和30年代の浄正橋筋で、いまのなにわ筋。このころには国産車が活躍し始めていた)

カーライフ大助かり知恵袋2

バウアーブレードってなんだ?

バウアーブレード

バウアーブレード2

  ハイブリッドカーは、オルタネーターやパワステポンプが付かない、つまり電動パワステそろそろ梅雨時だ。
  ワイパーブレードという存在は、晴れていると何の役にも立たないが、雨の日はこれがないとクルマを走らせられない、そんな大きな存在。だから、いざ使おうとすると、拭きムラが出たり、ゴムが切れていたりして、慌てふためくことがある・・・・。
  ちかごろのクルマのワイパーブレードは、空力を考えたフラットブレードである。従来のトーナメントタイプに比べると、金属部がごく少なく高さが低く、軽いので、実にスマートだ。それに高速走行での浮き上がりを抑制する、という機能上のアドバンテージもある。
  従来タイプを簡単にこの新タイプのフラットブレードに換えられるタイプが登場した。商品名『バウアーブレード』。バウアーって例ののけぞるスタイルなんだろうが、見るからにスマート。650ミリタイプで、45%も軽量化されたという。
  しかも、このブレードのすごいのは、撥水(はっすい)効果があるシリコンラバーで、高付加価値タイプ。ふつう、中国製がはびこる自動車部品の世界だが、どっこい、これは純日本製だ。ガラスに押し付ける効果のあるゴム内部の金属バネのクオリティが日本製にはかなわないという背景があるという。
  価格も通常1万円前後するところ、これは左右2本で6000円ほどだという。しかも内部のゴムだけを交換する(価格は1000円以下)こともできるので、とても経済的。純正品のように専用品ではなく、汎用替えゴムが使える。発売元は、タイヤショップショウワの吉川店(電話048-981-6946)と越ケ谷店(電話048-970-0505)。
  いざというとき困らないように、左右2本をスペアとして、トランクに忍ばせておくことをお勧めするね。

愛車メンテのプラスアルファ情報

4in1 ラチェットレンチ

4IN1ラチェットレンチ  マルチサイズを持つレンチは、たとえばバイクツーリングのお供だけでなく、日常のちょっとしたメンテナンスにも何かと便利である。
  みなとみらいにあるホームセンターで見つけてきたマルチサイズのレンチを紹介したい。
  「ギアーテック4in1 ラチェットレンチ」(品番MGR-0813)である。8ミリ、10ミリ、12ミリ、13ミリの4サイズが組み込まれている。8ミリの裏側に10ミリが、12ミリの裏側に13ミリがスタンバイしている。左右の切り替えノブは8ミリと13ミリ側の2つ付いている。つまりそれぞれ裏返して使う感じ。切り替えレバーのフィーリングはスパッスパッという感じで、いいし、ラチェットフィールもシュシュッという具合で悪くない。全体は鏡面研磨仕上げで、光り輝いている。
  測定重量は、99グラムで比較的軽い。全長が100ミリとほぼ手のひらに載る長さで使い勝手は上々だ。ギア数72、つまり送り角度5度となかなかのスペック。本締めOKとあるが、オーバートルクで内部のギアは破損したときはリペアパーツで対応できそうにないのが玉にキズか。
  というのは、台湾製だからです。発売は、兵庫県三木市にある藤原産業。購入価格は、1625円だった。この上のサイズの14-16-17-19ミリタイプもあるようだ。


▲ページの先頭に戻る

Copyright © 2006-2010 showa-metal .co.,Ltd All Rights Reserved.