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2017年7 月15日 (土曜日)

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わくわくドキドキ感を盛り込んだセダンだというが…

新型カムリ  「わくわくドキドキ感」という言葉が、わずか30分あまりの新車お披露目会のなかで、30回以上は使われたのではないだろうか。
  北米では「ホワイト・ブレッド」つまり「食パン」、日本でいえば“白米”のようなクルマ。そんなふうに言われているカムリは北米で、月3万台以上も売れている。グローバルでは累計1800万台というから凄い。でも、そのココロは、「いいクルマだけど、いささか退屈なクルマ」なのである。
  そんなカムリが6年ぶりにフルモデルチェンジされた。イメージカラーは燃えるようなレッド。低く構えたプロポーションは、なんだか地を這うスポーツセダンである。全高で25ミリ下げ、フードの根元ではなんと40ミリも下げたという。これは様子が違う。もっともカムリらしからぬカムリ!?
  エンジンは新開発の2.5リッターにリチウムイオンタイプのハイブリッドで、なんと熱効率41%で、燃費が33.4㎞/lというのだ。車重は1500㎏台。熱効率はふつう30%台だから、冗談抜きにノーベル賞ものだ。エンジンをゼロから開発しただけに、21世紀のハイテクを投入できたという。真っ青になった他メーカーの技術者の顔が浮かぶ。
  この新型カムリのキャッチコピーは、「ビューティフル・モンスター」。早い話“エロかっこいいセダン”。これでもって少数派に転落していたセダンを復権させるという。
  120年ほど前に地球上に出現したクルマは、もともと自由のシンボルだった。個人の移動の自由の象徴であった。
  このテーマを強く具現化したクルマなんだな……と一人合点して新型カムリに乗り込むと、とたんに自由がわからなくなった…。筆者の座高の高さもあるけど、天井に頭をぶつけそうな気配なのだ。前席に座ると、ルーフのエッジが頭上にかぶさる感じで、梅雨時のうっとうしい気分全開で思わずふっと息を吐く。キャビンはなんだか、監獄に見えてきた。ふだん無駄に空間が広がるSUVなんかに乗っているからだと思うが、この400万円前後のこのカムリは、自由のカギを握っているのか、逆に不自由さを手にするのか、わからなくなってきた。

カーライフ大助かり知恵袋1

自動車部品センター街だった“なにわの自動車部品物語”第19回

大阪駅  大阪の福島界隈は、ロケーションも抜群によかった。環状線の内側に位置し、しかも大阪駅から当時の国電(現JR)で1つ目。地方からやってくるいわゆるバイヤーたちにも、きわめて交通の便の都合がよかったのである。遠く北陸や中国地方、あるいは九州、四国からはるばる大阪にやってくる地方の自動車部品商は、きまってバカでかいリュックサック持参でやってきた。帰りにはそのリュックに入りきれないほどの自動車部品を詰め込み地方に戻っていった。現在のような大手の自動車部品販売網も物流ネットワークもまったくなかった時代である。
  現代のモノ余り社会からは、想像できないほどモノが不足していた時代。フォード、シボレーがメインで、しばらくすると日本車もぼちぼちつくられはじめ、おかげでトヨタのKB,KC,BMというトラック、乗用車などの部品が、あればあるだけ売れた時代だった。
  舗装率が低く、道路状況がお世辞にもよくなかった時代。しかも当時のモノづくり技術や工作精度のレベルが高くないため、純正部品ですら壊れるのが早かった。走らなければクルマはただの鉄の塊だが、稼動すればお金を稼ぐトラックなどの輸送業の主役であったクルマは、壊れては修理して走り、また壊れては修理の繰り返し。現在のようなメンテナンスフリーを名乗る部品は皆無だった。大げさに言えば、「部品は壊れて当たり前の時代」だったのだ。

カーライフ大助かり知恵袋2

四天王寺の五重塔を人力ライトアップで活躍するオルタネーター!

四天王寺1

四天王寺2

  「これって、1400年の時空をこえて、古代の息吹と現代のテクノロジーのコラボレーション!?」
  思わず、こうつぶやいてしまったのは、たまたま出かけた大阪市天王寺区にある四天王寺の境内での光景だ。
  「大阪にも聖徳太子の遺訓が残されている!」と聞くと耳を疑う人もいるかもしれないが、推古天皇の御代、西暦593年に、聖徳太子が建てたとされているのが、大阪なんばから南東に1キロちょっと行ったところにある四天王寺だ。極楽浄土の庭に立つと、古人の息遣いが聞こえないわけではないが、昭和20年3月の大阪大空襲でほとんどの伽藍が灰となった。その後大部分がコンクリート製ではあるが、復興しつつある。松下幸之助も西重門を寄贈しているという。この寺院、中門、五重塔、金堂、講堂が一直線に並んでいる日本で最古の「四天王寺式伽藍」で、いまでも「太子信仰」の聖地という位置づけだ。
  その四天王寺の五重塔が、7月8日、LEDランプでライトアップされた。
  なんとその電源は、自転車のペダルをこいでつくった人力電源である。
  子供の自転車、ママチャリ、それに普通の大人の自転車のリアタイヤに密着しているのがクルマのオルタネーターのプーリーだ。
  「オルタネーターは、解体屋さんで手に入れました。えっ、つくるのに難しかった点ですか? やはり、プーリーと自転車のタイヤの密着度です。ゆるくすると発電できないし、強く密着させると人の足の力で回せない。具合よく、動かす力加減をスプリングの力で調整したところが大変でした」とNPO法人「チームエジソン」のスタッフ。あらかじめ、こうしてできた電気で小型ポンプを動かし、シャボン玉を周りに飛散させ子供の笑いを生み出し、夜間の五重塔のライトアップで、大人に達成感を感じさせたのだった。

愛車メンテのプラスアルファ情報

侮りがたいKO-KENのサーフェスソケット

コーケン  工具のカタログを眺めるのが趣味である。
  製品の写真とその近くにその製品のディメンジョンである長さ、高さ、口径、奥行き、重さなど表組してある。なかには価格も明示している。競合メーカーのカタログと比較すると、まったく同じもので、「なんだOEM供給(相手先ブランド)されている間柄なんだ」なんてこともわかる。などと思わぬことが発見できたりする。
  KO-KENのカタログは、320ページほどあるのだが、大半がソケットツールだ。
  同じサイズで、6角タイプ、12角タイプ、ディープタイプ、セミディープタイプ、エクストラディープもあるし、トルクス、インチタイプ、英国規格BSWなどなど、あまりじっと見つめ頭の中であれこれ考え整理しはじめると、逆に整理しきれずに、こんがらがっていく……。
  その中で、「サーフェスソケット」を見つけ出した。かなり昔から存在するのだが、あまり知られていないというか再認識した。サーフェスとは英語のSURFACE、表面の意味。6角部のかどを痛めたボルトやナットでも、これを使うとうまく回せるといういわばマジック・ソケットである。
  写真は、差し込み角3/8インチの12ミリ(価格820円)だが、KO-KENの凄味は、サイズのバリエーションである。5.5ミリから、6,7,8,8,10…と1ミリ刻みで、27ミリまで、計23サイズ。これが、差し込み角1/4インチも1/2インチでもそろっている。しかも、しかもだ。「サーフェス・ディープソケット」までそれぞれスタンバイしているのである。これってすごいことなんですね。在庫をしっかり抱えていないといけないわけだから! 意外なところで、頭が下がります。


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