みなさん!知ってますCAR?

2017年9 月 1日 (金曜日)

TOP NEWS

後付けできるトラック・バス向けの衝突防止補助システム

モービルアイ  乗用車の世界では、いまや自動ブレーキ装置付きがごく当たり前になりつつある。
  トラック・バスにも、もちろん新型車は自動ブレーキ付きが登場しているが、大多数の現役でいま活躍しているトラック・バスは、いまのところそうした手段がない。
  そこで、登場したのが、「モービルアイ」という商品。イスラエルにあるインテル・モービルアイ社製だ。
  フロントガラスに小型カメラを取り付け、インパネ上にコンパクトな表示部を付ける。小型カメラが、前方の障害物を感知すると、3秒前に衝突の危機を音とLED表示で教えてくれる。居眠りやよそ見していて車線を逸脱しそうになった場合も警告を発してドライバーに注意を喚起する。前方の歩行者が近づいても同じように警告を与え、危険を避けることができる。
  この装置を取り付けたトラックやバス業者によると、劇的に追突事故や接触事故が減ったという。取り付け装置、1基20万円弱だが、十分ペイできるという。面白いことに、なかには自動ブレーキ装置が付いているトラックにも、この「モービルアイ」を付けたケースがある。自動ブレーキの場合ではガクッと急ブレーキがかかるが、「モービルアイ」だと、ドライバーが危険を察知してブレーキを踏むので、ソフトブレーキで、荷崩れがなく都合いいというのだ。
  それに、ぶつかる前にブレーキを踏むという「瞬間効果」のほかに、警報音を出さない運転をやがて心がけることで、ヒヤリ・ハットのない安全運転の「学習効果」もあるという。いわば“安全運転養成ギブス”みたい? 
  すでに日本でも約6万台の販売実績を持つ。ちなみに、このほど三菱ふそうトラック・バスでは、この「モービルアイ」を純正アクセサリーとして各ディーラーで販売と取り付けサービスを展開し始めている。

カーライフ大助かり知恵袋1

自動車部品センター街だった“なにわの自動車部品物語”第22回

昭和30年代大阪  上方の用語には、関東人にはちと分かりづらい用語が登場することがある。
  この“折れて曲がる”なる言葉も、なかなか意味深長だ。文字通り解釈すると≪使うとすぐ折れたり曲がったりするほど信頼性の低い商品≫という意味であるが、それを生産し販売する側からの思いは深い!? ≪じきにダメになるけど、顧客はまた買うしかないので、つくるそばから売れて儲かる≫という意味があったようだ。いまなら詐欺に近いビジネス感覚ではあるが、市場の要求度も低く、誤解を恐れずいえばそのレベルの自動車補修部品の世界だった。しかしその後、日本人のあくなき好奇心というスパイスが加えられ、世界に冠たる信頼耐久性の高い日本製自動車部品の誕生を見た。
  上田さんは、大同自動車興業でのモノづくりの経験を活かし、昭和36年(1961年)独立し、コイルスプリング、板バネなど自動車の発条(ハツジョウと読み、バネのこと)の卸業を展開した。スプリング類も、昔は未舗装路が多くて、過載積が少なくなかったのと材料がいまほど優秀でなかったなどで、折れたり曲がったという。そこで“増しリーフ(リーフスプリングの枚数を増やすこと)”などの裏技でも上田さんのビジネスは大きくなったという。
  物語はすべからく≪起承転結≫の流れがある。大阪福島の自動車部品街も、4つの時代に区切られる。≪起≫が戦前の自動車部品勃興期、≪承≫が終戦から日本にモータリゼーション前夜まで、≪転≫が昭和40年から始まったモータリゼーションの時代、≪結≫は日本の車社会が成熟期を迎え、福島地区には卸業者の大手10社ほどと自動車部品商20軒ほどが活躍しているよほど目を凝らしてみないと見えない・・・・現在。(写真は昭和30年代の大阪市内。3輪トラックが懐かしい)

カーライフ大助かり知恵袋2

UDトラックスに変なディーゼルエンジン参上!?

DEUDトラックスの  このところ、トラックの本作りのせいか、いつも頭の中にトラックエンジンの音が響いている。「ゴ~ッ!」て感じ。落ち着いて考えると、何のことはない……加齢による「耳鳴り」だった。
  それにしても、トラックのエンジンはすごい。重い荷物を積んで乗用車と伍して高速道路や山坂を登ったり降りたり……。最近の大型トラックのエンジンは、直噴インタークーラーターボ付き6気筒エンジンで、排気量が8リッターとか9リッターが主流。少し前まで13リッターが普通だったので、トラックの世界でもダウンサイジング化がここでも起きている。
  なかにはスポーツカーのようにターボが2個付いているものもある。驚いたのは、通常コモンレールタイプが主流の時代に、ユニットインジェクターを採用しているエンジンもある。UDトラックスである。もともと日産ディーゼル時代にも2サイクルのディーゼルを開発したり、ユニークさを持っていたが、ボルボに買収されてもオリジナリティを忘れていないようだ。
  一見コモンレールのようにレールが見えるが、よく見ると6個のうち3本がユニットインジェクター。ユニットインジェクターは付属のプランジャーで高圧にするので、高圧ポンプがないのでコスト的に有利。UDトラックスのGH11エンジンは、ユニットインジェクターで高圧にし、それをいったんレールに溜め、ポンプが付いていないインジェクターにも高圧燃料を供給するというスタイル。これならコストを下げられる、なかなか賢いデザインだ。最高燃料圧は、240MPa(メガパスカル)だという。最高出力は420PSである。これをわずか1600rpmで発生する。採用しているトラックは大型の「クオン」だ。

愛車メンテのプラスアルファ情報

中国製のニッケル水素電池内蔵の充電式ライトの実力度

LEDライト  車内で活躍できる充電式の小型ライトである。
  小型ライトといえば、これまで乾電池を電源にしたものが主流だった。長く使わずにいると電池が液漏れしたり、自然放電して肝心な時に使えないということが少なくなかった。
  この新製品は、見事にこのあたりのデメリットを払しょくする。ニッケル・水素電池タイプの充電式なので、わずかな時間のあいだに充電してくれるので、すぐスタンバイできる。しかも、スナップオンのラチェットドライバーのように本体の途中で折れ曲がりストレートでも90度でも自由自在。加えて、マグネット付きの台座ベースがあるので、夜間でも両手での作業ができる。
  このLEDライトはもう一つの付加価値が付いている。光源の近くにスマートフォンとⅰPadが充電できる1Aポートと2.1Aポートの2つが付いている。いわば多目的LEDランプである。
  手に持つとずいぶん軽い印象だ。測ってみると87グラムだった。シガーライターから電源をとるので、軽いに越したことはない。重いと、振動でいつの間にか外れたりするからだ。輸入元はコストコホールセールジャパンで、価格は先に紹介した「デジタルタイヤゲージ」付きで、977円とうそみたいな安値だった。中国製だ。


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