みなさん!知ってますCAR?

2012年3 月 1日 (木曜日)

マツダCX-5のディーゼルエンジンのオイル交換に異議あり

マツダCX-5  「現在日本の乗用車販売比率のなかでディーゼル車は1%に過ぎない。これを打破するのがこのクルマです」
  そんな強いメッセージで登場したのが、マツダの新型SUV CX-5である。例のエンジンからシャシー、ボディにいたるまで新技術『スカイアクティブ』をすべて投入。ガソリンエンジンは圧縮比13の高圧縮、ディーゼル車のエンジンでは14というオキテ破りの低圧縮(通常は16~18)で、ハイブリッド技術を使うことなく、燃費と排ガス浄化を両立させようというものだ。車両重量が1.5トン前後と重い。そのせいかJC08モードで、ディーゼル車が18.6km/l、ガソリン車が16.0km/lと、やはり燃費ではハイブリッド車にはかなわない。
  注目は、ギャレット製の2ステージターボチャージャー付きのディーゼルターボ車だ。まだ試乗こそしていないが、175PS,420Nmということから想像できるように≪かつてない加速感≫を味わえるクルマに仕上がっているそうだ。
  ところが、このディーゼルターボ車、エンジンオイル交換スパンが1万キロごとと、期待外れ。大型トラックが6万キロ以上の時代、せめてガソリン車の1万5000キロごと並みにできなかったのか? 調べるとオイル容量は5.1リッター。容量を増やせばオイル交換スパンを伸ばせるが、増やすと車両重量が増える。そのジレンマに直面しているのはわかる。走行10万キロ超は当たり前のロングライフ使用の時代を迎え、メンテナンスの世界でもブレークスルーしないと意味がない!

2012年2 月15日 (水曜日)

EV用の充電器の課題とは?

EV充電器  電気自動車の普及の課題にはいろいろあるが、なかでも、1充電あたりの走行キロ数がいまのところせいぜい150キロ前後ということだ。エアコンやヒーターを使えば、この8掛け、あるいはそれ以下になるので、東京⇔横浜往復できるかどうか? ガソリンエンジン車は、週1回ガソリンスタンドに入り給油するとすればEVの場合は1~2日に一度ぐらい給電することになる。自宅はもちろん、行く先々での給電のチャンスも多くなる。
  つまり飛躍的に航続距離が伸びない限り、EVが普及するということは、街のあちこちに≪充電器≫が目に入る、そんな光景が出現するのではないだろうか。先日東京ビッグサイトで開かれたEV/HEV技術展を取材して、そんな思いを強くした。
  20社近い企業からEV用の充電設備のプレゼンテーションが展開されていた。業務用の急速充電設備から家庭用のコンパクトな充電器までいろいろだ。カタチでいえば、自立タイプ、壁面設置タイプ、柱固定タイプなどがあり、デザインや使い勝手を売り物にしているもの、なかにはクレジットカードやコインが使えるものまである。課題は盗難・盗電防止、感電防止、いたずら防止で、タイマー付きというのもある。充電器だけでも1冊の本が作れるほどありそうだ。

2012年2 月 1日 (水曜日)

20万キロメンテフリーのスパークプラグ登場!

アクアのサービス情報  かれこれ20年ほどになるだろうか? それまで走行2万~3万キロで交換していたスパークプラグが、10万キロメンテナンスフリーになったのは。貴金属の白金が電極部に採用されてからである。ところが、ここにきてNGKあたりから「白金、イリジウムプラグでも必ずしも10万キロまで持ちません」というキャンペーンの声が聞こえてきた。よく聞くと「トヨタの啓蒙活動で10万キロ伝説が広がったが、確かの両電極とも貴金属なら10万キロですが、片側だけの場合、通常のプラグ同様2万キロを目安に交換してもらいたい」というのだ。
  寝耳に水とはこのことだ。
  ところがアクアの試乗会でエンジンフード裏の「エンジンサービス情報」のステッカー(写真)を見てたまげた。“イリジウムプラグ交換 20万キロごと〔点検不要〕”と明記されているのだ。欧米ならいざ知らず、20万キロまで使う乗用車などごく限られている。つまり一生モノだという意味だ。NGKのいう2万キロ寿命のちょうど10倍! プラグメーカーの思惑と自動車メーカーの狙いがこれほどずれていることを如実に示した現象はあまりない。なんだか楽屋裏での綱引きがおこなわれているようだ。本当のところ、どっち!? 今後プラグの寿命に目が離せない。

2012年1 月15日 (日曜日)

大鋸屑(おがくず)でクルマの部品がつくられている!

大鋸屑とPPの樹脂製品  製材所から出る大量の大鋸屑(おがくず)あるいは間伐材の木粉と、ポピュラーな石油由来樹脂PP(ポリプロピレン:クルマのバンパーやインパネの素材)をブレンドして、そこへ特殊な鼻薬(添加剤)をブレンドすることで、自動車部品を作り出すことができたという。リアゲートを開けると顔を出す「リアシェルフ(荷室の棚のこと)」である。
  三菱自動車が中心で開発したもので、今年の春のニューモデルに採用されるという。ちなみに、この木屑を使うことで、従来の石油由来100%の製品にくらべ約20%のCO2削減になるという。面白いことに、木屑は昔もいまもバカ安。しかも輸送によるCO2の排出も中東や南米から運ぶことを思えばごく少ない。
  調べてみると、同じ三菱自動車では3年近く前から、この木屑とフェノール樹脂を混ぜ合わせて作ったクルマ用の円筒形の灰皿を商品化している。試作品だが、このほかにオイルフィラーキャップやインシュレーターと呼ばれる小さなエンジン回り部品もつくれるという。これらは従来品よりもCO2の削減率が16%だという。いっときエコ製品というと多少値段が高かったが、いまや安くできて環境にやさしくないと訴求しない。ハイブリッドカー、プラグインハイブリッド、あるいは電気自動車などエコカーが主流になりつつあるが、自動車部品のエコも徐々にではあるが、進んでいるようだ。

2012年1 月 1日 (日曜日)

リニューアルオープンしたタイヤショップショウワ吉川店の魅力は?

タイヤショップショウワ  安ければいい! というわけではないが、それでもプライスは安いにこしたことはない。入手しやすい価格で、安心できるタイヤを提供し続ける「タイヤショップショウワ吉川店」が昨年12月10日に店舗面積を大幅に広げて、リニューアルオープンした。
  遅ればせながら、12月の中頃に覗きに出かけた。店内は、以前にも増して明るくクリーンな感じ。キッズコーナーあり,リビルトバッテリーコーナー,リサイクルパーツコーナー,オーディオコーナー,もちろんホイールコーナーありと,タイヤショップのわりにはバラエティに富んでいて、クルマが好きな読者は3時間いても飽きない。オープン当初は、大抽選会もあり、近隣のお客さまだけでなく遠くからも来店されたという。気になる価格は、フィット、ヴィッツクラスの175/65-14で1本3700円。軽自動車向けの155/65-13あたりで1本1700円の中古タイヤ、新品でも3500円、なかには新品で4本セット9800円という耳を疑うロープライス商品(中国製だが)もあった。うれしいのは、「タイやお預かり1セット(4本)で1年間6000円」というサービスメニュー。夏場に邪魔なスタッドレスタイヤを置かせてもらえるということだ。
  中古タイヤ販売歴18年の星野店長はいわば≪タイヤ博士≫。疑問をぶつければ即座に答えてくれる。

2011年12 月15日 (木曜日)

イリジウムプラグを超えたスパークプラグの実態!?

NGKプラグ  「イリジウムプラグはたしかに走行10万キロまでメンテナンスフリー、つまり交換不要という触れ込みなのですが、実は、走り方にもよりますが5万キロあたりから徐々に性能がダウンします」
  次世代型のスパークプラグNGK[プレミアムRX]を説明するNGKの担当者。
  彼の言葉を聴きながら、“時々技術はウソを言う”というフレーズが頭に浮かんだが、冷静に考えれば”時代により技術レベルが上がり,10年前の技術は旧式になる“ということか。あるいは,技術はウソをつかないが,それに関わる人は巧妙な言い訳をいう、ということだけかもしれない。
  いずれにしろ、従来のイリジウムプラグの上をいくのが「プレミアムRX」なるプラグだという。
  中心電極に新素材ルテニウム配合の特殊合金を採用し、接地電極は、オーバル形状の電極に白金チップをジョイントしたものだ。説明員によると、この新型スパークプラグは、一般のプラグに比べJC08モードで、燃費が2.2%向上、従来型イリジウムに比べえも1%向上するという。アイドリング燃費、低温での始動性、加速性などもほんのわずかだが、アップするという。
  しょうじき、消費者はその裏をとることはできないので、心の中で「ホンマデッカ?」と思うも、「へ~ッ!」と感心するしかない。驚くのは、その価格だ。1本2415円~2520円だというのだ。4本換えて、1万円の世界。

2011年12 月 1日 (木曜日)

トラックのヘビーコンディションとは?

大型トアック  かれこれ≪ヘビーコンディション≫という概念が、日本の自動車メンテナンスの世界に導入されて20年ほどになるだろうか。ホコリの多い道路を多く走るクルマとか、ゴーストップの頻度の高いデリバリーカー、あるいは市街地をほんの短距離(たとえば2キロとか)しか走らないクルマ、山道をメインに走るクルマ・・・いずれにしろエンジンに大きな負担がかかる走行パターンの多いケースでは、エンジンオイルやエアフィルターの交換スパンを通常の半分にする、という決まりだ。
  大型トラックなどは、一度エンジンをかけたら長い時間止めることがあまりないので、へビーコンディションの走り方はないのではないか。モノを知らない筆者には、そんな固定観念があった。ところが、先日UDトラックスの整備士コンテストを取材したら、サービスの専門家から面白い情報をゲットした。
  「トラックの世界のヘビーコンディションは、重量物を積む機会の多い車両のことを指す」のだという。そう言われればなるほどだ。しかも、オイル交換時期は、半分ではなく、“8掛け”だという。中型車コンドルのオイルは、走行3万5000キロ毎あるいは1年なので、重量物を運ぶ機会の多い場合は、走行2万8000キロごと。あるいは9.6ヶ月ごととなる計算。もちろん、どちらか早いほうである。ちなみに、大型トラックのクオンは通常7万キロごとなので、重量物を積むケースでは5万6000キロごとになる。もちろん、ボルボ社と共同開発した指定のやや高価なエンジンオイルを使うという限定付きだが。

2011年11 月15日 (火曜日)

クルマのノイズ(異音)を聞き分ける!

異音  プロの整備士が要求される仕事のひとつに「異音を聞き分け、それがどこから出ているかを突き止める」というのがある。いわゆる“異音(ノイズ)の追求”だ。クルマがトラブルを起こすと異音を発生するケースが少なくない。その異音を聞き分けられればトラブルを解決するうえで大きな決め手になるという背景がある。雨漏りの探求同様に、経験とスキルが要求される世界だ。
  先日取材したフランス車の整備士コンテスト決勝大会に、実に興味深い競技があった。「ヘッドフォンから流れる異音を、あらかじめ5つに分類した異音のグループに分けなさい!」というものだ。きしみ音、唸り音、破裂音、ホイッスル音、それにゴーゴー音。異音50個を20分以内で5つの分類に分けていく・・・実は3つほどトライしてみてたまたま正解できたが、3つだけでも神経が混乱し始めた。50個聞くとなると、その大変さを想像できる。イマドキの整備士さんは、コンピューター診断機を使い、故障コードと呼ばれるトラブル履歴からトラブル原因を追究する・・・という仕事が大半だが、実際には、こうした五感を使った能力が求められる。プロの異音聞き分け能力はどのくらいだったかというと、4割ほどしか正解できなかった。試験官ですら7割の正解率だったそうだ。

2011年11 月 1日 (火曜日)

3万円のポータブルカーナビを取り付け使ってみた!

カーナビ  これまで「カーナビに頼るとボケが早く来る!」というさしたる根拠もなく、自分のクルマにはカーナビを取り付けずにいた。知らないところに行くときは、あらかじめ紙の地図に頼る昭和のドライバーの流儀を頑固に守ってきた。試乗車に付いているカーナビや時々取材旅行で借りるレンタカーでは、カーナビに接して使いづらさに苛立ちを覚える一方、文明の利器に感心することもあった。
  長いあいだカーナビは20万30万もする商品で、手が出せなかったというのが、本音。
  近頃は、2~3万円で手に入るポータブルカーナビが増えている。そこで、量販店に出向き、試しに1台手に入れ、13万キロをあとにした愛車に取り付けてみた。パナソニック・ゴリラCN-SL305Lという機種だ。手垢の付いたオンボロ車に真新しいカーナビを付けるのはどうかな、と一瞬頭をよぎったが、付けてみると違和感がない。電源はシガーライターから取り、パーキング位置検出センサーをシフトレバーの近辺に貼り付けるだけで、とくに工具を使うシーンはなくあっけなく30分ほどで終了した。ただ、取説を読み込むのに同じくらい時間がかかった。
  使ってみてどうか? 近視と乱視と老眼の3重苦なので、5インチモニター画面の文字が読めるのか、と心配したが、杞憂だった。それに使い勝手も悪くない。ⅰPhoneを6ヶ月以上使っていることもあるようだ。ただ、タッチ式なので、走行中いじろうとすると隣のアイコンに触り、いちからやりなし・・・という事態が起きる。厚さが15ミリもある取説を眺めると、まだほんの2割ほどの機能しか使いこなしていないので、採点をつける資格はないかもしれないが、無理やり点数をつけると75点ぐらいか。

2011年10 月15日 (土曜日)

近未来の運転席回りとは?

eコックピット  幕張であったIT技術の展示会“CEATEC(シーテック)2011”に足を踏み入れた。
時節柄ITを使った節電技術、省エネのスマートホームなどが目立ったが、クルマ関係だと、数社から出品の「スマート・コックピット」というべき近未来テクノロジーに興味がわいた。
  たとえば、パナソニックの「eコックピット・システム」は、リアルな前方画面の下にほぼ同じ前方画像が表示。まず、クルマに乗り込むと、スマートフォンで、IDの認証を受け、今日のスケジュールを読み取り、カーナビにその情報を伝える。そしてエンジン始動。クルマが動き出すと、サブ前面画像に、死角になっている前輪周辺の情報、路地からの歩行者飛び出し危険情報、前面衝突事故防止システムなどで、安全性を確保しながらハイウエイに乗り込み、そこでも車線変更時安全装置などで、よりクルマを安全方向へと導きつつ快適に目的地まで移動できる・・・。しかも、クルマ自体は、エコキュートやエアコンで培った技術を車内の冷暖房に応用したり、電子レンジやIHクッキングヒーターなどの小型高効率電力変換技術や漏電検出技術を応用した省エネをクルマに導入。むろん、電気自動車なので、電動アシスト自転車やパソコンで培った蓄電池技術も駆使している。
  エンジニアに聞くと、eコックピット・システムは、すでに技術的には完成し、いつでもクルマに搭載可能だという。鉄腕アトムの時代が、そこまで来ている感じ!?

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