みなさん!知ってますCAR?

2006年11 月15日 (水曜日)

愛車メンテのプラスアルファ情報

クリップリムーバー

185_86001  ドアスピーカーに不具合が生じた、ドアのレギュレーター(ドアガラスを上下する機構のこと)にトラブル発生・・・そんな時ドアのトリム(内張り)を取り外し、中を点検し必要な部品を取り外す・・・といった作業のとき必要となるのが「クリップリムーバー」(内張りはがしレンチ、とも言う)だ。
 「クリップリムーバー」は、写真のように先端が薄くなっていて、ふたまた形状で、その隙間に樹脂クリップを差し込み、てこの原理でクリップを取り外したり、内張り本体を持ち上げ取り外す。もしこの工具が手持ちでない場合は、マイナスドライバーの先端をビニールテープで巻いて使用する、というのもOK。ただ。代用工具だけに使い勝手からみるとやはりクリップリムーバーにはかなわない。
 近頃のクルマには、樹脂クリップがいたるところで使われている。フロントピラー、インパネ、コンソール、サンバイザーなどなど。樹脂製のクリップやスクリューの種類はおそらく50種類をくだらないほど。一度破損してしまうと再使用できないケースがほとんどなので、愛車を自分で修理したい意欲のあるひとはクリップリムーバーを工具箱に1本入れておくことをお勧めする。
KTC、KO-KEN、スナップオンなどから発売されている。
 

カーライフ大助かり知恵袋2

トランクリッドを交換!

181_81631  狭い路地でバックした拍子にトランクリッドのカドを傷めた、あるいは鳥の糞がトランクリッドに落ち長期間放置しておいたら塗装が剥がれみるも無残。
 そんな時、新品のトランクリッドに交換するよりリサイクルパーツで同じ色を見つけ交換したほうがずっと合理的。しかも手持ちの工具で比較的楽に作業ができるので、工賃なしの部品代だけで解決だ。
 手順はトランクリッドオープナーのワイヤーを旧いトランクリッド側で取り外すこと。それにリバースランプなどの配線が付いているケースは、コネクター部で配線を切り離すこと。あとは、トランクリッドを車体に留めているボルト4本をレンチで丁寧に外し取ればいい。取り付けは逆の手順で、一度に1本のボルトを本締めすると他のボルトが付かないことがあるので、最初は仮止めしてしかるのちに本締めすること。
 トランクリッドの元の鍵が付いているケースは、新しいトランクリッドに元の鍵を付け替えれば大丈夫。取り外し作業はマイナスドライバーの先端でこじればうまくいくはず。
 リサイクル部品の注文は必要部品を特定するために、車検証を手元において昭和メタルパーツセンターに電話してほしい。フリーダイヤル0120-815-301だ。取り付けノウハウが知りたいひとはメモ用紙とボールペンをあらかじめ手元に置き、ベテランスタッフにそのときちゃっかり聞いておくのも手だ。

カーライフ大助かり知恵袋1

博物館で先人の足跡をたどる!

184_84121  カーライフには直接関係ないと思われるかもしれないが、ぜひお勧めしたいことがある。時間を見つけ、ときにはモノづくり博物館へ足を運んでもらいたいってことだ。
 たとえば名古屋市内にある「産業技術記念館」(
http://www.tcmit.org/)はわずか500円で、1日楽しくクルマの仕組みをお勉強できる。クルマの部品のヒストリー、クルマ作りの工場の仕組みだけでなく、実は日本のクルマ作りのルーツが明治期からの紡織産業にあることを知り“目からウロコ”の体験ができるはず。
 クルマ作りは鋳造技術、鍛造技術、プレス技術など多岐にわたり、素材から加工まで、この博物館にいけば全部見ることができる。戦前のトヨタのクルマ作りがベテラン職人たちに支えられえていたこと、その技術を機械化し、オートメーション化していく流れが見渡せる。
 このところのニュースで、全国の高校約300校5万人近い高校生が、世界史の履修不足で卒業できない危機に立たされている。高校が予備校化し、受験速成の目先の勉学だけのいびつな教育、ここに極まった感ありだ。バカにされている世界史の教師からの声が聞こえてこないのも変な話。歴史は未来を考える貴重な手がかり。モノを考える大人なら歴史の知識の大切さを知っているはずだ。

TOP NEWS

リッター23kmの低燃費、かつ走り秀逸のNAエンジン搭載のムーヴ

182_83001  「軽自動車買うならターボ付きエンジンに限る。NA(自然吸気)エンジン車はアクセル開けれどクルマは前に進まないから・・・」
 そんな常識を覆すクルマが登場した。ダイハツの新型ムーヴがそれ。
 新型ムーヴは、すでにテレビCMで見慣れているのでそのスタイルはイメージできるかもしれないが、実は中身にも驚きが多い。車体を新規に作り直すことで、ホイールベース(前輪と後輪との距離のこと)を軽最大級の2490ミリにし、これまた軽最大の2110ミリという長い室内長と1350ミリの室内幅で、軽自動車最大の室内空間を実現。サスペンションのチューニングで、うれしいことに後席の乗り心地も改善されている。
 注目すべきは、ロングストロークの新型エンジンKF-VEとダイハツが20年越しで完成した新型CVTとの組み合わせ。リッター23kmの超経済性だけでなく、アクセルペダルを踏めば素直に加速していく動力性能。軽は過給機付きエンジンでないとダメ!という暗黙の了解を見事に裏切る。
 ターボエンジンは熱負荷が大きくオイル交換時期も5000キロごと。NAエンジン車より2倍も短い、しかもオイル管理が悪いとエンジンが壊れやすい、というデメリットを抱えていた。メカ通のユーザーからは「NAエンジンでよく走る軽自動車があればいい」そんな声なき声にきちんと答えたクルマだといえる。このクルマはたぶんライバルのスズキもスバルも三菱にも脅威に写るハズ。さらに軽自動車戦争が加熱すること間違いなしだ。長く愛するクルマを熱望しているユーザーには、楽しみだ。
(リッター23kmのムーヴの車両価格はXリミティドで123万9000円)

2006年11 月 1日 (水曜日)

愛車メンテのプラスアルファ情報

クロスレンチ

1  近頃は道路が整備されたため、タイヤがパンクして立ち往生・・・というシーンはまるで見かけなくなった。スペアタイヤは省スペースのスペースセイバータイヤに変わり、それも少数派となり、タイヤ応急キットとエアポンプを積んだクルマが増加しつつある。大半のドライバーはタイヤのトラブルなど想像すらできない!?だから、高速道路のパーキングエリアでリサーチすると乗用車の半数が空気圧不足に陥っていることになる。
 かしこいドライバーはトランクに良質のタイヤレンチを1本入れておくべきだ。タイヤを脱着するときの工具、というと車載工具のL字型をした粗末なレンチを思い浮かべる読者もいるかもしれない。L字型は、トルクを伝えづらく、相手のナットの頭をなめる危険もある。クロスレンチが使い勝手が高い。早回し時にはクルクルと回しやすく、うんとトルクをかけるときは両腕に力をかけるので、非力な女性でも大丈夫だし、過大なトルクをかけねじ山をいためる心配が少ない。
 クロスレンチにも実はよく観察するといろいろあり、写真のようなパイプタイプ「楽太郎」(古寺製作所)がお勧めだ。薄肉設計なのでナット周辺に干渉のあるアルミホイールにも使える。「クロスレンチは場所をとりトランク内での収納が厄介だ」という人には、折りたたみ式のクロスレンチ「スパーダ・タイプS」(古寺製作所 http://www.kdrweb.biz)も登場している。これは17ミリ、19ミリ、21ミリのボックス部のほかに差し込み角9.5ミリを持ちエクステンションバーの役目をする。布ケース入りのおしゃれなものだ。カーショップに行ったおりにぜひチェックしてもらいたい。
 追加情報としては・・・・ホイールナットの2面幅は、軽自動車が17ミリで乗用車は21ミリが多数派(ホンダ、スバル、スズキは19ミリ)。それと、くれぐれもホイールナットの締め付け時には手でおこなうこと。足で締めると過大トルクになり逆にトラブルの原因となることをお忘れなく。

カーライフ大助かり知恵袋2

フロントグリルがグチャグチャに!

181_81451  よくある小破(小さな衝突事故)でバンパー、ヘッドライトについで破損しやすいのがフロントグリル。樹脂製なので、意外と破損しやすい。ロードスターのようにフロントグリルなしのクルマもあるが、たいていのクルマにはフロントグリルがあり、クルマの顔的存在。その顔がもし破損した場合、リサイクルパーツなら格安で手に入りしかもドライバー1本で交換作業ができることを覚えておこう。在庫と価格の照会は、車検証を手元に置いて昭和メタルパーツセンター(フリーダイヤル0120-815-301)に電話して欲しい。
 まず、いつものように闇雲に作業にかからず、バンパーの取り付け具合をよ~く観察する。車種により多少異なるが上部に数本のビス止めされ、下部にクリップで留まっていることが多い。ビスはドライバーで取り外し、クリップは小さめのマイナスドライバーで爪を寝かし取り外す。もしグリルの取り付け部をいためると傷口が広がるので細心の注意を払うべし。
 取り付けは逆におこなえばいい。シビックなどごく一部のクルマのなかには、バンパーと一体のフロントグリルがあり、この場合はバンパーごと外すことになる。

カーライフ大助かり知恵袋1

エンジンのオイルにじみ

182_82681  前回はヘッドガスケットが主人公だったが、今回はシリンダーヘッドカバーのパッキンの話題だ。一昔前のクルマのエンジンは6万キロあたりからヘッドカバーの周辺にオイルにじみ、ひどいのになるとオイル漏れが起きたものだ。にじみを発見して「増す締め」をおこなうとますます漏れやにじみがひどくなる・・・というパターン。ところが、最近のエンジンは、ほとんどそれが起こらない。
 パッキンのゴムの材質が向上したこともあるが、「定寸締め」という手法を取り入れたからだ。定寸締めというのは、ヘッドカバー本体とヘッドのあいだにカラーを介して、≪これ以上締め付けられません≫というごく単純な物理的な仕掛け。これによりパッキン自体が多少硬化しても密着性が長く続き、シール性が飛躍的に向上したということだ。
 ちなみに、もしパッキンが劣化(硬化)してオイルにじみが生じていたら、新品のパッキンに交換してほしい。パッキンの価格は4気筒エンジンなら4000円前後で手に入り、交換作業も、手元の工具で30分前後あればできてしまう。ぜひチャレンジして欲しい。

TOP NEWS

三菱ⅰベースのEVが2010年にデビュー!

181_81871  リコール隠しなどで売り上げ減少であえいでいた三菱がこのところ元気だ。
 ミドシップKカーのⅰ(アイ)、新型パジェロなど意欲作をデビューさせるだけでなく、つい最近電気自動車(EV)の展望を発表した。
 このEVの車名は「ⅰMⅰEV」(アイ・ミーブ)。ⅰ(アイ)の車体を流用したもので、高性能リチウムイオン電池と小型高効率モーターの組み合わせで4人乗車の魅力に満ちた乗り物に仕上げるという。今年11月から東京電力など電力会社に供与して実証実験をおこない、4年後の2010年に発売にこぎつける。いまのところ、1充電160キロだが、リチウム電池をより高性能化し、1充電200キロを実現するという。
 EVというとなんだか古い感じがしないではないが、リチウムイオン電池の飛躍的な発展で、ここ数年でいっきにEVの世界が明るくなったのである。
 航続キロ数だけでなく、充電時間の短縮、それにコストなど克服すべき課題は少なくないが、燃費(経済性)は、深夜電気を使えばガソリン車のわずか1/13! CO2の排出は72%減、とウルトラ・エコ車にしてハイブリッド車も真っ青な超好燃費車。ちなみに、充電は家庭用電源のほか、今後コンビニなどで3相交流電気ステーションを作る構想もある。つまりコンビには、21世紀の車社会を変革する!?
 気になる価格をエンジニアにズバリ聞くと・・・「200万円を切らないと誰も買ってくれないし、150万円を切ればかなりのひとが関心を持ってくれる・・・」という答え。一番お金がかかるリチウムイオン電池が安くできればクルマも安くなるということ。ということは、他メーカーもがんばってEVをつくれば量産効果で電池の価格がダウンしクルマも安くなる、という論理らしい。
 


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