みなさん!知ってますCAR?

2007年2 月15日 (木曜日)

愛車メンテのプラスアルファ情報

わずか15分でクラッチのオーバーホールができる!?

194_9416  エキサイティングで究極のメンテナンスの情報はどこにあるのか?
 私なら「それはラリー競技にある」と迷わず答えたい。
 トップニュースでもお伝えしたところ、今年のダカールラリーは、三菱勢が優勝した。1月6日にポルトガルのリスボンをスタートし16日間かけてスペイン、モロッコ、モーリタニア、マリ、そしてゴールであるセネガルの首都ダカールへ。7915キロにおよび長丁場を制したのは、フランス人ステファン・ペテランセル41歳。彼はバイクで6回、4輪で3回もダカールラリーを制している文字通りのダカール・ガイ。今回の勝利はステファンのラリーの経験、勝負強さの賜物だが、それにもまして注目はマシンの信頼耐久性とトータルバランス。直線での走りではライバルのVWにやや見劣りしていたが、信頼耐久性には大きく水をあけたという。
 たとえば、モーリタニアの砂漠地帯。ダカールラリーの地獄図である≪低速での高負荷状態≫に陥る。つまりアクセルペダルをあおっても、砂地に足を取られ前に進まない。そのうちクラッチが焼きついたり、クラッチディスクが丸坊主となり、走行不能に陥る・・・。
 三菱パジェロラリー仕様は、ドライサンプ方式にし、ガソリンタンクも低重心化、さらにクラッチをミッションの後部に付けることでクラッチのオーバーホールをわずか15分でやり遂げることができる設計。通常だと1時間30分~2時間の作業は15分で完了。これはライバルに差をつける決定打。そのまま量産車には採用こそできない仕掛けではあるが、究極のメンテナンスが展開されるラリーの世界である。

カーライフ大助かり知恵袋2

ブレーキパッドの交換にチャレンジ!(後編)

195_9522 ブレーキパッドを交換するとき、とくに必要なのは「ディスクブレーキ・ピストンツール」と呼ばれる特殊工具。この工具は一風奇妙なカタチをしていて、門外漢には意味不明のたたずまい。ハンドルをくるくると手で回すと平板状の2枚の先端部の距離が変化する。つまり・・・・新しいブレーキパッドをキャリパーにセットする前に、この工具でピストンを目いっぱい開いておき、しかるのちに新品パッドをセットする。このとき、リザーバータンクからブレーキフルードが溢れることがあるので、要注意。もし溢れそうなら事前にスポイドを使い吸い取っておくこと。
 なお、このディスクブレーキ・キャリパーツールが手元にない場合は、ウォーターポンププライヤー、あるいはタイヤレバーなどで、キャリパー内部をこじり押し広げるということもできなくはない。でもこれはあくまでの裏ワザ。
 年間走行キロ数2万キロとしてパッド交換は2年に一度。友達のパッドも換えてやることができるので、できればこのツールを手に入れておくといいかもしれない。価格は、1万~2万円ぐらいだ。

カーライフ大助かり知恵袋1

ユーザーみずから車検にチャレンジ!(その4)

195_9502 いよいよ車検当日だ。もし、途中でトラブルが起きても対処しやすいことから午前中の受付をお勧めする。
 書類は複数枚なので、バインダーで止めるか、クリアカバーに入れるなどするのがいい。万が一にも移動中に紛失しない工夫をしておくべきだ。
 車検場の全体の見取り図が書いてあるボードがあるので、これを確認するのがひとつ。自賠責保険を延長する場合は、その窓口でまず手続きを済ませる。さらに継続検査(車検)に必要な書類を窓口で手に入れ、記入例を見ながら落ち着いて書き進むこと。ボールペンで記入すべき書類と鉛筆で記入する書類があるので、間違えないこと。
 書類はすべて揃ったら、ユーザー車検の窓口に進み、書類を提出。そのとき、もし書類の不備があれば指摘してくれるので、聞き逃さないこと。書類がすべてOKならいよいよ≪検査ライン≫にクルマに乗り込み、列の後ろに並ぶ。その前に、検査ライン横にある見学コースで一通りどんなことをやるのかを歩いて眺めることをお勧めする。
 「同一性の確認と外観検査」から始まりサイドスリップ検査、ブレーキ検査、スピードメーター検査、排ガス検査、ヘッドライト検査、下回り検査・・・と進む。同一性の検査というのは、車検証の記載事項と現実のクルマが同じものなのか、という基本的なことをエンジンルーム内のそのクルマのIDプレートで、まず調べられる。検査官は小さなハンマーでホイールを叩きナットの緩みを確認する・・・。このあとは、次回で。

TOP NEWS

新型デリカD:5(ディーファイブ)のフロントフェンダーは樹脂製

195_9505 軽くてコストが安くつくことが多い樹脂は、最近のクルマにはどんどん採用されている。外装部品ではPP(ポリプロピレン)製のバンパーカウルがごく一般化している。エンジンまわりではインテークマニホールドやヘッドカバーなどがすでに樹脂製品が少なくない。軽自動車のリアゲートのなかには樹脂製というタイプもある。
 このほどフロントフェンダーに樹脂を使ったニューモデルが登場した。三菱「デリカD:5」がそれ。D:5はディー・ファイブと発音するのだが、デリカ歴代第5回目のフルチェンジの意味と、新生三菱が発売する第5番目のニューモデル、この2つの意味があるという。
 樹脂製フロントフェンダーは、PA(ポリアミド)つまりナイロンにPPE(ポリフェニレンエーテル)を混ぜ合わせつくり上げたもので、柔軟性と復元性に富んでいる。そのためスーパーのカートがぶつかった程度の小さな衝撃ではへこみもしないし塗膜が剥がれるということはないという。これはとくに初心者ドライバーにはありがたい。通常の板金製(スチール)のフェンダーにくらべ重量が約2kgも軽く、およそ1/2になったという。クルマ1台分で約4kgも軽くなり、しかもコストもスチールとさほど変わらないという。加えてバンパーブラケットなどが一体で作ることができ部品点数が減り組み付け性も二重丸だという。
 モノゴトなんでもそうだが、すべての面で具合がいいことはあまりないものだ。この樹脂製フェンダーもエンジニアに聞くと、樹脂が伸縮するため、寸法をきちんと整えるために成形法に苦心をしているし、建て付けの面でも開発と生産の部門で何度も協議し完成にまでこぎつけることができたという。
 この樹脂フェンダーをデリカD:5のすべての車種で採用している。ちなみにデリカD:5は、今年のダカールラリーで優勝した三菱チームをサポートして約7000キロを走破している。このエンジンは2.4リッターのMIVEC(可変吸気システムのこと)付きのDOHC16バルブエンジンが載り、全車に電子制御の4WDを搭載している。価格は、260万円台から。

2007年2 月 1日 (木曜日)

愛車メンテのプラスアルファ情報

クルマをより身近に感じるカスタムカーづくりの世界

193_93581  年の初頭に楽しみなのは、「東京オートサロン」である。このイベント、日本中からクルマへの熱い思いを抱く若者約25万人がやってくる世界最大級のカスタムカーが集合するショーなのである。今年は1月12日~14日までの3日間幕張メッセで開催。 例年はプレスデーの初日に取材するのだが、今年は他の取材が重なったため2日目に出かけた。そのためごった返す会場で右往左往、正味4時間飲まず食わずの格闘でした。 でも、そうした苦労を吹き飛ばす発見が少なくなかった。なかでも期待で胸が熱くなったのは、NATS(日本自動車大学校:千葉県)の生徒がつくり上げたカスタムカー。安い事故車や中古車をベースにして、カスタムカーをつくり上げる。ボディの基本構造、材料の特性をそこで学ぶ。コンセプトやデザインを構築し、板金、溶接、FRPの加工などクルマづくりに必要なボディワークの実践を展開する。完成した車両を車検にパスすべく悪戦苦闘し、公道を走らせる喜びを知る・・・。 今年も15台のカスタムカーがお披露目されていた。 なかでも佐久間徳夫さん(30歳)が企画から製作までをした「NATS BLADE」に注目。30万円の事故車FD3S(RX-7)をベースにFRPボディでみごとに美しいラインをもつクルマに仕上げている。エンジンもOH(オーバーホール)しトラストのターボを付けフルチューンしたという。一番苦心したのはジオメトリー(車体の各部の寸法のこと)。まっすぐ走り、きちんと曲がるための条件を満たすことだったという。正味3ヶ月で創り上げたという。 ちなみに、佐久間さん、大阪芸術大学を卒業後、クルマに恋焦がれNATSに入り、今年卒業の3年生。とてもやさしく情熱を語る人物。卒業後は、後輩育成のためにNATSの教壇に立つという。

カーライフ大助かり知恵袋2

ブレーキパッドの交換にチャレンジ!(前編)

189_89451  「走る・曲がる・とまる」・・・クルマの3要素の一角を占めるブレーキは、摩擦材にブレーキローターをこすりつけ制動を得るわけだから、熱エネルギーの変換装置ともいえる。だから摩擦材であるブレーキパッドは使うにしたがい摩耗するのは当たり前である。 ドイツ車をはじめとする輸入車はパッドの交換2回ごとにブレーキローター1回交換であるが、日本車は、ブレーキローターは一生モノである。(使い方やブレーキに対するコンセプトの違いからだ!)だいたい、走行4万キロ前後で、ブレーキパッドの交換時期となる。プロにお願いするのもいいが、自分でパッド交換は可能である。 クルマをジャッキアップし、タイヤを外す→キャリパーの下部ボルトを緩め→キャリパーを上に持ち上げる→古いパッドを取り外す。ついでにスライドピンを取り外しグリスを塗布し数回動かしてやる→新品のパッドを入れるためにキャリパーのピストンを専用工具で押し広げる(戻す)→新しいパッドの要所にブレーキグリスを塗布する→新しいパッドをキャリパーに入れる→キャリパーを再組み付け→回してみて異音がないか、不具合がないかを確認する。 ブレーキパッドはリビルト品が一部で出回って入るがたいていは新品。近くのカー用品店、部品商で車検証の記載事項(年式、車種、車体番号など)を伝えれば間違いなく手に入る。 次回は、専用工具などのお話しをしよう。

カーライフ大助かり知恵袋1

ユーザーみずから車検にチャレンジ!(その3)

194_94011_2  車検が切れる1ヶ月前から、次の車検を受けることができる。そこで車検を受ける日時をまず決めよう。 近くの車検場(陸運支局や自動車検査登録事務所)に電話で予約を入れる。午前と午後があるができれば午前を勧める。もしトラぶったとき、修復したり再検査を受ける余裕が生まれるからだ。受験日からさかのぼって定期点検、必要書類の収集をすればいい。定期点検は前回話したとおり、メンテナンスノート(定期点検記録簿)にそってチェックする。必要書類のなかでよく手元にないのが納税証明書。もし見つからなければ近くの県税事務所に直接出向けば再発行してくれる。自賠責保険は、車検場近くの損保会社でも手続きができる。 車検の前日には、書類の手配と点検は済ませておきたい。そして、車検に出かける前に洗車場に出向き300円前後を奮発して下回りの清掃をしておくこと。これは車検でクルマの下回り検査に備えるためである。スキードライブなどに出かけ下回りが汚れているクルマはなおさらだ。検査員の仕事がスムーズにおこなえる心配りである。この気配りで、検査を受けるこちらも心の余裕が生まれるというものである。 次回は、いよいよ車検場でのコツをお伝えしよう。

TOP NEWS

ダウンサイジングという世相を狙ったトヨタのニューモデル

192_92761 クルマの世界にもいつの間にか「ダウンサイジング」という流行言葉が使われはじめている。少し前までマークⅡやスカイラインに乗っていたおじさんが、コンパクトカーや軽自動車に乗り換える。このことを指してダウンサイジングというのである。生活レベルを落とす、というのは少し嫌な感じなので、この場合「身の丈(たけ)にあったクルマに乗り換える」という意味で使われている。昨年の軽自動車の販売数が200万台を超えたのはそうした風潮の証拠!? ところが一度贅沢を知ったひとはプアな暮らし向きに戻るのはやはりシンドイ。 この微妙な心理を突いてきたのが、このほどデビューしたトヨタの「ブレイド(BLADE)」。ブレイドの語源は、英語の刃(やいば)のことで、人を魅了する鋭さをもったクルマ、という意味を込めている。 ターゲットユーザーは、子離れした団塊の世代。プラットフォームは06年10月登場したオーリスと共通。フード、ルーフ、それに4枚のドアもオーリスの部品を流用している。そのせいか、エクステリア全体の印象は、最近の2ボックス車のトレンドから脱皮しない、見方によっては没個性的ともいえる。 だが、リアサスをリジッドのトーションビームから、独立のダブルウッシュボーンに換え、エンジンも1.8リッターから2.4リッター(2AZ-FE型)。2ボックスの上質感溢れるクルマで、VWゴルフの対抗馬的存在。サイドエアバック、カーテンシールドエアバックが標準装備。そのわりには価格は220万円台から。試乗してみるとノイズとバイブレーションをうまく抑えこみ、パワフルな走りで感動を与える。悔しいけどトヨタのクルマづくりに脱帽である。お買い得感高し。気になる10・15モード燃費は13.4㎞/l。


▲ページの先頭に戻る

Copyright © 2006-2010 showa-metal .co.,Ltd All Rights Reserved.