みなさん!知ってますCAR?

2007年12 月 1日 (土曜日)

愛車メンテのプラスアルファ情報

ブレーキまわりの作業で活躍するフレアナットレンチとは?

240_40471  ブレーキパイプやクラッチ系に使われているフレアナット。女子がはくフレアスカートの語源と同じで朝顔の形状でネジ径のわりには頭が小さなナット。そのため、通常のスパナで回そうとするとナットのカドを舐めてしまいアウト! 高い圧力が加わるところなので、締め付けトルクが大きくスパナだと確実に舐めてしまうのだ。パイプの途中なので、もちろんメガネレンチは使えない。
 そこで、先割れメガネの異名持つ「フレアナットレンチ」の登場である。メガネレンチの一部が切れていて、パイプに楽に通すことでナットを脱着できる。
 ブレーキのフレアナットは、ネジ径が8ミリのわりには2面幅が10ミリというのが通常(普通のボルトはネジ径8ミリなら頭の2面幅は12ミリとか13ミリ。これがさっき言ったスパナで舐めてしまいやすい別の理由)。ちなみに、フェラーリなどはかなり特殊で9ミリという2面幅を持っている。
 フレアナットレンチには、オーソドックスな棒状のレンチのほかに、クローフット(カラスの足の形状)、ソケットタイプのだいたい3タイプがある。
 マスターシリンダー周辺の棒状レンチでは使えないところには、ソケットタイプが威力を発揮する。いずれにしろ、もしブレーキ周辺をDIYする機会があれば、このフレアナットレンチのことを思い出してほしい。

カーライフ大助かり知恵袋2

フィットに採用の世界初のピストンのコーティングとは?

234_34671  いまどきのクルマのエンジンづくりの現場は、軽量化と低フリクションである。
 低フリクションというのは、バルブ回りなどエンジンの動き回るパーツの摺動抵抗をできるだけ軽減することで、エンジンの効率を高め、燃費向上につなげるという狙いなのである。
 そのためピストンリングを薄くし、クランクシャフトのメタル(ベアリング)も幅を小さくし、高効率にしている傾向だ。でもただフリクションを低くすれば不具合も起きる。
 耐久性、ノイズ、振動などの問題が起きないことを確認するなど、いくつかのパラメーターを見ながら摺動抵抗を小さくしている努力を日々重ねているのである。
 新型フィットのエンジンに登場した「パターンピストンコーティング」はピストンのスカート回りにユニークなコーティング(二硫化モリブデン)を施し、フリクションを低減。しかもオイル保持のためのドットを設けている。加えて、ピストンリングと接するシリンダーライナー表面は、プラトー(台形の意味)ホーニングといって、ならし時間の時間を大幅に削減し、摺動抵抗を小さくし、高レスポンスとなる加工を施している。
 つまりそのぶん手間隙を費やしているエンジンともいえる。リッター24kmの背後にはこんな苦心があるのだ。

カーライフ大助かり知恵袋1

日本の自動車メーカーのさび対策の不思議発見?

 防錆鋼板というクルマのボディの鋼板をご存知だろうか?
 通常の鋼板のうえに亜鉛メッキをして防錆力をうんと高くしたものだ。ところが、この防錆鋼板は価格が通常の鋼板より2割ほど高いので、ただでさえ材料高騰のおりできれば使いたくないのが自動車メーカーの本音。冬場に融雪剤をまかない地域なら、8年~10年はまず錆びることがないので、「防錆鋼板」を敬遠したいメーカーも出てくる。
 仕向け地(海外)では、日本より錆びやすい環境があり、使い分けをしているメーカーもある。ズバリ、日産とホンダがこのコンセプト。この2メーカーは、日本仕様は防錆鋼板をあまり積極採用していない。逆にトヨタや三菱は地域に関係なくオールコンディション仕様。つまり値段の張る防錆鋼板を分け隔てなく使っている。
 日本での融雪剤の塗布する地域は東北と北海道で全体の約3割。この3割をどう考えるかということらしい。サビ対策は8年後~12年後で、あるいは15年近くたたないと明確にその効果が見えない≪性能≫である。6~7年で乗り換えるユーザーには関係のない話しかもしれないが、10年~15年間同じクルマに乗り続けたい人は知っておいて損はない情報といえる。

TOP NEWS

インプレッサWRX STIはボンドカー?!

240_40501  ≪ふだんは燃費を考えたジェントルな運転特性≫でも、急を要するとき、たちどころに≪ロケットの如し驚くべき加速で、あっという間に横にいたクルマを置いてきぼりにしてしまう!≫ かつて銀幕に登場した007のジェームス・ボンドが操るスーパーカー(ボンドカー)にそんな”夢のクルマ”が登場したものだ。
 インプレッサWRX STI(写真:365万4000円)はまさにそのボンドカーをホーフツとさせるクルマだった。
 「SI-ドライブ(SIは、スバル・インテリジェントの略)」と呼ばれる機構がこの夢の特性を具現化している。センターコンソールにあるパネルのツマミをS(スポーツ)、S♯、I(インテリジェント)にあわせると自由自在にエンジン特性を変化させるのである。Iは文字通り燃費重視のおとなしい走りを希望するとき、Sシャープがロケット走行を希望するときで、Sはその中間、つまりワインディングを楽しむときなどである。
 エンジン特性を変えるとは、具体的に何を変化させるのか?
 点火時期、ターボチャージャーの過給圧、それにバルブタイミング&リフト量可変機構。この3つをエンジンコンピューター上で変化させる。こうした夢の走りができた裏には、電子スロットルと呼ばれる従来の機械式なアクセル機構ではなく電気的にアクセルを制御するメカが組み込まれたからである。
 このコントロール手法は、走りを楽しむクルマにも使えるが、実は超燃費重視のセッティングにもつくりこむことができる。つまり今後のクルマの柱のメカニズムになると思われる。


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