みなさん!知ってますCAR?

2008年1 月15日 (火曜日)

愛車メンテのプラスアルファ情報

★ドライバーのカタチをしたエクステンションバー

777_2 どんな世界にも知られざる「定番」という存在がある。
 KO-KENの差し込み角1/4インチのエクステンションバー2769Fは、さしずめハンドツールの≪知られざる一品≫といっていい。KO-KENは静岡に本社を持つ、いわずと知れたソケットツールの専門メーカー。この会社の分厚いカタログには「スピンタイプハンドル」という商品名になっている。スピンSPINは「回転」の意味だから”グルグル回して使えるハンドル”という意味らしい。
 この工具のどこがすごいかというと、ハンドルとソケットを結ぶエクステンションバー(延長棒)でありながら、先端にソケットを付けることでドライバーとしても役立つという点だ。先端に付けられるのはソケットだけでなく+、-、ヘックス、トルクスなどのビットにも対応。つまりこの延長棒は単なる延長するだけの棒ではなく、使用範囲を広げることができるフレキシブルな「棒」だ。ただ、たとえばプラスビットを付けてドライバーとして使うと、隙間(ガタ)が気になる。脱着できる便利さは遊びというデメリットも生んでいるのである。ドライバーという一番身近で手になじむ工具の場合、この微小のガタがとても気になるものなのである。
 このガタをなくす工夫がなければ満点だが、それでも発想の豊かさとユニークさで85点を差し上げられる工具である。

カーライフ大助かり知恵袋2

CNGバスの進化に注目しよう

666_2  圧縮天然ガス(CNG)を燃料とする路線バスをご存知だろうか?
 圧縮天然ガスはもともと不純物が少ないためスモークやPM(粒子状物質)の発生が少なく、環境にやさしい燃料という位置付けだが、このほどいすゞのCNGバス・エルガは、世界で一番厳しいといわれる新長期排ガス規制を楽々クリアした。その規制からNOⅹを85%、HCを75%も低減させているのだ。
 従来のCNGエンジンは、燃料と空気の混合をガスミキサーと呼ばれる手法(LPGタクシーと似ている)から電子制御燃料噴射装置(MPI:マルチポイント・インジェクション)に変更したこと。これによりきめ細かい燃料の噴射量と噴射タイミングの制御ができ、排ガス浄化が劇的に向上したのである。
 しかも排気量7.8リッターの直列6気筒エンジン(インタークーラーターボ付き)も出力アップさせている。ベースエンジンはディーゼルエンジンであるが、ディーゼルエンジンではないので、スパークプラグ(ロングリーチタイプのイリジウム)で点火する。トランスミッションは5速ATで、ルーフに燃料タンクのボンベを載せ、一充填約200キロ走行可能だという。
 このいすゞのCNGバス・エルガは、中型と大型があり、価格はそれぞれ278万4000円と329万8200円だという。

カーライフ大助かり知恵袋1

クルマの一生のうちCO2の発生は走行中が78%

555_2 日本全体のCO2排出量は年間約12億8500トン(うち輸送関係は約20%!)。これを減らすのが急務なのはなんとなく理解しているのだが、ではどうすればいいのか?
 まず自分のクルマの一生分のCO2発生はどんな具合なのか? これを知っておこう。
 クルマの一生は、原材料(13%)→製造(5%)→輸送(0.8%)→サービス(3%)→走行(78%)→廃棄(0.2%)という具合。つまり≪走行中がクルマ一生の78%のCO2を発生している時期≫となる。
 となるとやはり、燃費のいいクルマに乗り換えるのもひとつだが、いま乗っているクルマを燃費重視で扱うことの大切さが身に沁みる!? 具体的には、急発進・急停止はしない、アクセルを緩やかに踏む、無駄な荷物を載せない、計画的にドライブしてなるべく走行キロ数を短くする、タイヤの空気圧をこまめにチェックする。といったエコカーライフに徹する。これだけで積もり積もって、10~15%の燃費節約、CO2発生削減につながるという。

TOP NEWS

中古部品を使うとポイントがつく時代!?

Imgp2766 環境問題、とりわけCO2の排出量をめぐる話題で沸騰しているなか、自動車中古部品の団体が、「グリーンポイントクラブ」なるものを立ち上げた。≪リサイクル部品を使いことは地球環境にやさしく、CO2排出減にもつながる≫という趣旨なのである。
 「グリーンポイントクラブ」という聞きなれない団体を立ち上げたのは、日本の自動車中古部品を扱う12の団体が加盟している「日本自動車リサイクル部品販売団体協議会」というところ。舌を噛みそうな長い名称を持つ団体は昨年5月から早稲田大学の環境総合研究センターと共同研究してきた「自動車リサイクル部品活用によるCO2排出減効果」について、その成果と今後の取り組みを発表した。
 それによると2007年3月から11月の9ヶ月間で231万9427点もの中古部品を販売したという。これはCO2に換算すると10万6491トンの削減効果になったという計算だという。さらにこれを森林面積に直すと北海道の30年杉林で1万7614ヘクタールに相当。これだけ聞いても「へ~っ!」というだけに終わるものだが、今後これをグリーンポイントシステムという名称で、「環境ラベル」を商品に添付してユーザーにアピール、納品書や請求書に、そのCO2削減量を明示することで≪CO2削減効果≫を実感し、環境意識の高まりをアシストしていきたいという。
 現在日本のリサイクル部品市場はおおよそ1000億円(年間)といわれ、その半分近くがこの協議会が携わるため、今後グリーンポイントクラブの影響力が少なくない。
 ちなみに、早稲田大学との共同作業による中古部品のCO2排出減計測を初めて3年たつという。いわゆる産学協同作業で、携わる学生のあいだでは社会とのつながりを実感することで学問の深度がはかれ、業者側としてはアカデミックな空気の中でみずからが扱う商品が数値化できる新鮮な驚きとそれがビジネスに結びつくダイナミズムを感じているという。
 (写真はドアミラーを分解し、樹脂、金属、ガラスなどに分別して計測するところ:写真提供Uパーツ)

2008年1 月 5日 (土曜日)

愛車メンテのプラスアルファ情報

★冬場に漏れが起こしやすいディーゼルの噴射ポンプ

Rimg1616 同じ昭和でも、名古屋に噴射ポンプとターボチャージャーをリビルト(再生)している「昭和」(℡052-751-3493)という企業がある。
 リビルト企業がすごいのは、数多くの不具合部品を眺めているので、どの機種がどんな不具合で入庫してくるのかがわかってくることだ。季節によっても注文の多い製品もある・・・。エアコンのコンプレッサーなどはツユが始まる5月ぐらいからだというのも、そうしたことである。
 冬場になると、とくに不具合が起きて入庫してくるのはディーゼルの噴射ポンプだという。
 乗用車ディーゼルこそ少ないが、大型車や建設機械の噴射ポンプがやってくる。気温が下がり、シールが硬化してもともと経年劣化で固くなり始めたシールやOリングが硬化して、ついにはリーク(液漏れ)しはじめ入院となるのである。とくに分配式噴射ポンプは燃料で潤滑しているので、シールやOリングの劣化がエンジンオイルで潤滑している列型に比べやや早いともいわれる。夏場に不具合が内蔵され、冬にそれが露呈する、という図式らしい。
 どんな商売でも「季節」を感じるときがあるものだが、噴射ポンプのリビルダーにとっては、仕事が忙しくなると冬が来たのを感じる!?

カーライフ大助かり知恵袋2

スーパーカブの進化に注目しよう

243_4344 累計なんと3000万台になりつつある、世界中で愛されているビジネスバイクのベストセラーホンダのスーパーカブが、いつの間にか環境重視バイクとして登場している。
 力強さ、経済性、静粛性、信頼性の4つのキーワードで本田宗一郎時代から連綿と受け継いできたホンダのルーツとも言うべきスーパーカブ。伝統の4ストロークOHCエンジンに乗る人にも地球にもうれしい(!?)性能がプラスされている。
 理想的な燃料噴射量と噴射タイミングを調整する電子制御式燃料噴射装置を備え、寒い朝などでも一発でエンジンが始動でき、しかもコンピューター制御にも関わらずバッテリー上がり時にもキックで簡単にエンジン始動できる。排気系には触媒装置も組み込まれ、排ガス性能も環境性能も万全だ。
 加えてタイヤはかなり前からタフアップチューブといってあらかじめパンク予防液が入っていて、釘などによるパンクの発生を大幅に減らしている。
 “変わらない定番の使いやすさそのままに、時代にあった環境性能を身につけたスーパーカブ”といえそうだ。燃費はスタンダードでリッター110キロ(時速30km定地走行)。
 タンク容量3.4リッターだから1チャージで名古屋までいける計算。価格は、20万4750円から。

カーライフ大助かり知恵袋1

廃タイヤの活用法

243_4359 あまり知られていないが、日本列島で年間に使用済みとなるタイヤは人口とほぼ同じ1億3000本だ。うち大半はチップ状にされセメント工場などの熱源として第2の人生を送る。これをサーマルリサイクルと呼んでいるのだが、2~3割は実はマテリアルリサイクルという道を歩んでいる。
 そのうちのひとつが、舗装路面に姿を変えること。正確に言うと「多孔質弾性舗装材」である。
 廃タイヤをまず、チップ状にして滑り止めの鉱物やウレタン樹脂系のバインダー(接着剤)を混ぜ合わせ、路面に施工するのだが、夏場は数時間で固まるのだが、冬場が半日待たなくてはいけないというのが、ひとつの課題だという。
 技術的にはかなり完成度が高く、こうして作った舗装路は内部に空隙があるためノイズとバイブレーションが減少し、まわりの住居への騒音被害が小さくなるため、遮音壁が不要となり、ひいては見通しがよくなり安全にもつながるという。弾性があるので、冬場凍結した氷が割れやすいというメリットもあるという。
 ただし、コストはアスファルトに比べると数倍もかかり、実はこれが最大の課題。
 付け足し情報としては、バス・トラックの使用済みタイヤの一部は、トレッド部を張り替えた再生タイヤ(更生タイヤともいう)というのがあり、路線バスの後輪などに使われている。

TOP NEWS

ダイハツ・タントのスライドドアはミラクル!?

244_4420 “荷物がたんと積める!”でおなじみのダイハツ・タントがフルモデルチェンジした。初代タントの広さにも驚かされたものだが、今回のタントは、軽自動車最大の室内長2160ミリと室内幅1350ミリ、それに室内高1355ミリを持ち、小学生3~4年生ぐらいまでなら立ったままで着替えや後席サイドウォークスルーができちゃう。
 使い勝手のよさは、なんといっても助手席側のセンターピラーがないことだ。
 じゃ、厳しい側面衝突事故をクリアできないじゃない! と思いきや、助手席ドアとスライドドアにリインフォースメント(強化部材)を組み込み、側面衝突時の安全性をクリアしている。これって、言葉にすると簡単だけどボディ設計者の相当の苦心があったはず。
 いまどきのクルマらしく、もちろんパワースライドドアで、開け閉めでき、開閉時にドアに一定以上の力が加わると自動的にドアが反転して挟み込みを防いでくれる。助手席ドアを開け、スライドドアを後ろに開いた状態で、1480ミリもの開口幅を出現する。多彩なシートアレンジ、数多くの収納スペース、リバース連動リアワイパーとリバースに入れると自動で下向きになるドアミラーなど使い勝手もかなり高い。
 このタント、とにかく子育ておかあさんと子供の意見をうんと取り入れたクルマだということだ。気になる燃費はNAエンジンとCVTの組み合わせで、20.5km/lと上々だ。価格は108万円台から。


▲ページの先頭に戻る

Copyright © 2006-2010 showa-metal .co.,Ltd All Rights Reserved.