先の42号で紹介した『ヒューズから電源を取り出す!』は市販品のパーツを使ったケースだった。
実は、このヒューズから電源を取り出す手法は、自作できちゃうのである。
作り方は意外と簡単だ。準備するのは、予備ヒューズと半田(ハンダ)ごて、ハンダ、それにコードである。半田ごては、ホームセンターに足を運べば、1000円前後で手に入る。ブレード型ヒューズは、カーショップまたは中古自動車部品店で、格安(場合によっては無料)でゲットできる。
手順は・・・ブレード型ヒューズの樹脂製の肩口をニッパーで3ミリほどカットし、ヒューズの金属部を露出させる。このときいっきにカットしようとせずに徐々に切り開いていき、必要なところで止めること。
この金属部分に、コードの銅線をハンダで接続するだけである。ハンダをてんこ盛りにするとヒューズホルダーに収まらなくなるので注意すること。
コードの先端に端子を取り付ければ、完了。これでETC電源を取るときも、カーオーディオの電源を取り出すとき、はたまた照明灯などアクセサリーを付けるときにも重宝する。もちろん、規定のヒューズ容量を守ることはいうまでもない。
よく知られているように、タイヤの空気圧は、何もしなくても1ヶ月に5~10%も自然低下していく。気が付けば規定値の2~3割ダウンで、乗り心地悪化、燃費悪化、タイヤの早期磨耗など悪いことだらけ、となる。最悪タイヤのバーストを引き起こす。
高速道路のサービスエリアでの調査によると、約4割のクルマは空気圧低下状態でハイウエイを走っているという恐ろしいデータもあるほど。
そこで、給油するたびにエアチェックすることが大切だが、つい人間忘れることもある。
≪タイヤのエア圧監視役≫があればいい! そんな要望に応える製品を見つけた。
TPチェッカーがそれで、運転席の表示に30秒ごとにタイヤの空気圧変化を知らせてくれる。
タイヤのバルブと共締めされたセンサーが無線で、モニターのアンテナに発進することで、監視するのである。空気圧だけでなく、タイヤ内部の温度も表示する。誤差は±1kpa(キロパスカル)だという。
気になるのは価格だが、乗用車用で4万5000円と正直お高い。もう少しリーズナブルな価格になれば付けたい人が多いと思うのだが・・・。(スポーツモデル用、トラック用もデビューしている) 発売元は、アッソ・インターナショナル(℡03-5919-1582)。
昨年に引き続き、幕張で開かれた≪キャンピングカー&RVショー≫を取材した。
昨年はたしか5台程度だった軽自動車ベースのキャンピングカーが、今年は3倍以上の17台程度に増殖、会場内でも熱い目で見つめるギャラリーが少なくなかった。
軽自動車ベースのキャンパーといっても、寸法が軽自動車枠の4ナンバーもしくは5ナンバーの軽自動車(黄色のナンバー)もいれば、8ナンバーに付け替えるタイプ、あるいは普通乗用車の枠になるケースとさまざま。
写真のK-ai(ケー・アイ)は、昭和メタル近くの越谷にあるAZ-MAX(℡048-986-2566)で販売されているキャンパー。エレベーター式のポップアップルーフで、室内が1700ミリの開放的な空間になり、大人が立ったまま着替えることができる。乗車4名就寝4名と夫婦子供2人ならジャストサイズかも。ベース車両はマツダスクラム、スズキキャリーTKCでナンバーは黄色のままだ。
ラウンドフォルムのおしゃれなキッチンカウンター、上質感のあるベッドにも早変わりするシート、走行充電システム、各10リッターの給排水システム、集中電源スイッチなど使い勝手もたしかに見える。価格は、232万500円(2WDの5MT)~264万6000円(4WDのAT)。
鏡のようにツルツルになった氷上。時速40キロで走行する!
長野県佐久平からクルマで約1時間走った標高1500メートルの八千穂レイク。発売したばかりのフォレスターをはじめ、レガシー、インプレッサなどが集結、心置きなくハンドルを握ることができた。氷上、あまり速度は出せないながらも、徐々に滑る感覚を学習し、逆ハンドルを切りながら楽しく走ることができた。ふだん乗っているコンパクトFF車ではとても10メートルも走れないところを、比較的スイスイ走行できるスバル車に感激だ。
もちろん、この背景には優れたスバルの4WD(AWD:オールホイールドライブ)の仕組みがあるが、ベースは、シンメトリカルと呼ばれる、水平対向エンジン+左右対称の縦置きトランスミッションである。しかも、このパワーユニットが低位置にセットされているので、通常の横置きパワーユニットに比べ、車両重心が低く、マスがクルマのセンター寄りにあるため、旋回方向の慣性モーメントが小さくできる。つまり、スバルのクルマは、安定性(スタビリティ)、駆動力(トラクション)それに俊敏性(アジリティ)の3要素が、高い次元で融合しているのである。コントロールのしやすさ、危険回避性にもつながる。
スバルの4WDシステムには、長い歴史と大きく分けて4つ(ATとMTで各2タイプ)の種類がある。これについては機会を設けて説明していきたい・・・。