みなさん!知ってますCAR?

2012年10 月15日 (月曜日)

TOP NEWS

軽自動車の8倍以上のプライス! 国産高級車とは?

レクサスLS  税込価格で、一番安いタイプでも830万円。最高額だと1550万円だから軽自動車の10倍以上! 先日ビッグマイナーチェンジをしたレクサスのフラッグシップ「レクサスLS」のことだ。
全長5メートルオーバー、全幅1875ミリもある。重量だって2トンを超えている。正直でかいクルマだ。このサイズだと、収まりきれない駐車場も少なくない!? 筆者もそうだが、たいていの読者は≪縁もゆかりもないクルマ≫と一蹴できる。が、ふと立ち止まって考えると、1000万オーバーの国産車、どこが庶民のクルマと異なるのか? ということが、気になったので一言。
  イマドキの新車は、馬鹿の一つ覚えのように「環境と安全」を標語にしているが、このクルマのキーワードは、「熟成の極みと革新の融合」。ココロザシが高い!? エクステリアは「スピンドルグリル」が売りだそうだ。スピンドルというのは、回転する軸のことを指すが、この場合、紡績機の糸を巻き取る紡錘のこと。この紡錘の形状に似ているということだ。たしかに、躍動的で上質のオシャレさが漂うカタチで、身近に感じる人にはエロかっこいいそうだ。そうでない人にも反感を抱かせにくい!? 車内に入ると、水平基調。これが独特の上質な世界観なのかも知れない。とくにステアリングが薄い板材を重ねあわせ、38日間もかけ、独自の模様を表現した縞杢(しまもく)ステアリング。そう聞いて、買おうとする人はありがたく思うと邪推する。ボディは最新の溶接技術や接着技術で、ステアリング支持剛性が約20%アップ、トンネル部の変形量が約6割低減と、大幅な剛性向上を見たという。静粛性についても極限まで追求したそうだ。これまで以上に会話を楽しみながら高速移動ができるという。アルミホイールにレゾネーター機能を持たせ、ロードノイズをぐんと下げられたともいう。
  この手のユーザーには、余計なお世話なのかもしれないが、燃費は、LS600hのハイブリッドで11.6km/l。ガソリン車(V8)のLS460だと8km/l前後。これでも、実用燃費で、従来車よりハイブリッドカーで7%、ガソリン車で2%向上したという。
  このクルマ、月販販売予定台数300台だが、すでに5000台の予約が入っているという。富裕層なんだろうね、きっと。内なるルサンチマンを感じるクルマである。

カーライフ大助かり知恵袋1

大正100年 日本人のクルマはじめて物語 第16回

円タク  関東大震災後の帝都復興の物流を担ったのが、全国から参集した多くの貨物自動車(いまでいうトラック)だった。明治から大正の前半まで、日本の物流は荷車や馬車が中心で、やや出遅れ気味だったトラック輸送は震災にともなう輸送需要の発生で、急速に伸びていった。昭和13年4月の時点で、東京市内の自動車台数が1万台を越えている。
  東京市内の自動車増加の要因のひとつは、「円(えん)タク」の活躍もあった。「円タク」というのは、市内ならどこまで走っても、料金が1円のタクシーのこと。大正末から昭和にかけて「円」を頭に関したビジネスモデルが生まれている。「円本ブーム」「円色ブーム」などがそれ。当時の1円は大学での初任給の約2%に相当した。円本ブームは、大正15年末に発売された改造社の「現代日本文学全集」からはじまり、庶民の読書欲にこたえたもの。
  「円タク」は大正末に大阪で誕生し、やがて東京でも登場し人気を集めた。車両はダットサンなどの国産車も一部にあったが、フォードやシボレーが圧倒的に多かった。自動車を所有することなど夢のまた夢の当時の庶民にとって、ちょっと背伸びすれば乗ることができた円タクは、いわば「街の共有の自家用車」。庶民が自動車の利便性を肌感覚で理解するには不足はなかった。この「円タク」は、当時の文化・生活に色濃く影響を与えている。「今日は円タク、おごろうか」といった言葉が当時の人々の口から出たという。ちょっとおしゃれをして、ウキウキした気分で誘い合って円タクを利用する、そんな光景が浮かぶ。軍靴の音が響くまでには少し間がある時代であった。

カーライフ大助かり知恵袋2

おじさんが要望する次世代型タッチパネルとは?

新感覚のタッチパネル  ⅰPhoneやⅰPadなどで一般化してしまった液晶画面のタッチパネル感覚。指でスリスリすることで画面を変えたり、親指と人差し指を使うピンチイン・ピンチアウトで画面を拡大したり、縮小したりする。使い慣れたら、とても便利な感覚。
  ところが、意外なところからこの“タッチパネル感覚”にレッドカードが突きつけられている。ほかでもない、団塊の世代あたりからである。全部とはいわないが、50歳代以上のおじさんおばさんは、このスリスリやピンチイン・ピンチアウトが苦手なのだ。いわゆるカチッとした≪クリック感≫がないとして敬遠するのである。
  そこで現在開発中なのが、京セラの『新感覚タッチパネル』。振動で指の神経を刺激することで擬似的な触感(クリック感)を得られる触感伝達テクノロジー。タッチパネルに圧電素子、制御ソフトを組み合わせることで、画面に触ることで、指先にはパネルを実際にクリックしているような感覚や刺激といった、多彩な操作感をえることができるという。つまりリアルなクリック感だけでなく、グニュッとした触感や長押ししたさいの多段押しの感覚を得られる。
  擬似的な触感を科学が生み出す世界。先日幕張でおこなわれた最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC」で見つけたもの。実用化はもうすぐだという。そのうち、ダイエットのために食べた気がする、というマシンができる日もそう遠くないようだ。

愛車メンテのプラスアルファ情報

低頭タイプのトルクスナット用ソケット

トルクスナット用ソケット  ソケットツールメーカーの老舗KO-KENから、渋い製品が登場している。
  低頭タイプのトルクスボルトやナットに対応できるソケットだ。品番が“4425-サイズN”。ここ数年、自動車で使われるボルトは、より軽量化を目指している。エンジン内部で使われているコンロッド・ボルトやフライホイールで使われているボルトなど、ムービングパーツ(駆動部品)の周辺で活躍しているボルトなどだ。同じネジ採用の部品のスパークプラグなども、どんどん細軸化していることからも、それはわかる。
  そうした流れで、頭部が浅いというか、低いトルクスボルトが登場している。従来のソケット(写真左)では、テーパー部があるため、くわえ込みが不足する。早い話、しっかり相手のボルトを掴まえづらくなる。そこで、ソケットの内面取り部を専用にデザインすることで、しっかりとボルトをキャッチして、脱着を確実なものにしたのが、このソケット(写真右)だ。もちろん、従来タイプのトルクスボルトやナットにも使える。サイズはE10N、E12N、E14N,E16N,E18N,E20Nの6サイズで、価格は1310円~1360円。6サイズをすべて揃ったレールセットもある。こちらの価格は8010円。

2012年10 月 1日 (月曜日)

TOP NEWS

3気筒1000ccを載せたもっとも小さいVW車

VW UP!  フィアット500の2気筒エンジン車は、いくらエコ重視でも少しやりすぎな感が否めなかった。軽自動車ですら3気筒だからだ。このほど日本デビューしたVWのコンパクトカー「UP!(アップ)」は、排気量1000ccで3気筒エンジンを載せる。
  ボディは、全長3545ミリ×全幅1650ミリ。つまりポロよりも全長で450ミリ短く、全幅で35ミリ小さい。新型ミラージュやポルテと全幅はほぼ同じだが、全長は200~400ミリ短い。わかりやすく言えば軽自動車とポロのちょうど中間ほどの大きさ。
  このクルマのすごいのは、3つある。ひとつは、燃費。高張力鋼板をボディ全体の67%使うことで車両重量を900kgに納め(ルポより180kg軽い)、高効率な5速電子制御式マニュアル・トランスミッションで、燃費を23.1km/l(JC08モード)。エコカー75%減税を取得。兄貴分のルポが10・15モードながら14.0km/lだから、これから比べると劇的な低燃費だ。
  2つ目は、2ドアが149万円、4ドアが168万円からと車両価格がリーズナブルなわりに、全車に低速域での衝突回避・軽減ブレーキが付いている点。つまり、ぶつけられる危険はあっても、ぶつからないクルマ。フロント・ウインドウにセットされたレーザーセンサーで、時速5~30km未満という条件ながら、10メートル前方にある障害物を検知し、自動で制動力がかかる安全装置だ。
  3つ目の魅力は、日本車には見出しづらいスタイリングとパッケージング。タイヤをボディの四隅にレイアウトし、居住空間を最大化し、かつてのビートルのように大人4人が小旅行を楽しめるという。しかもドイツ流の飽きのこないエクステリア。
  日本市場では輸入車が長く10%のシェアの壁を超えられなかったが、このクルマがひょっとしたら打ち破るかも知れない!? 電子制御式MTの完成度など、試乗しないと断言はできないが、名車になる予感を抱かせる一台だ。

カーライフ大助かり知恵袋1

大正100年 日本人のクルマはじめて物語 第15回

円太郎バス  フォードT型をベースにした日本製乗合バスが、実際走ったのは、震災から4ヵ月後の大正13年1月18日から。巣鴨⇔東京駅間と中渋谷⇔東京駅間の2ルートだった。運賃は1区で10銭。当時の週刊誌の1冊の値段と同じ。
  その頃、東京のもうひとつの市民の足・省線電車は電力不足のため運休が続出し、混乱が続いていた。大正13年3月16日までには、当初計画の20系統、全営業キロ数152.53kmの全線運行をおこない、市電に替る公共輸送機関の役割を立派に果たしている。一日の乗車客が5万4000人という記録が残っている。
  大半は役目を終えた時点で解体されたようだ。唯一千葉の養護施設で使われていたとされる1台だけが現存。現物を見ると、乗り心地がけっしていいとは誰も思わないつくりだ。乗用車のフォードT型の助手席に一度乗った経験を思い出す。シャシーにショックアブソーバーはおろかスプリングらしきものがなく、唯一クッション能力を持つのは、分厚いシートだった。エンジンマウントもゴムタイプではなくシャシーに直付けで、振動が直接車内に伝わり、まるでマッサージ機の上に乗っている感じだった。
  市電という足を失った東京市民は、その“ガタガタぐるま”を体験することで、自動車の便利さをかみしめたようだ。それにこのバスを「円太郎バス」の愛称を付け親しんだようだ。円太郎というのは、当時人気の落語家である「橘屋円太郎(たちばなや・えんたろう)」のラッパを吹き鳴らし演じる十八番「ガタ馬車」にちなんでつけられたニックネームだった。

カーライフ大助かり知恵袋2

居眠り運転警報機スリープバスター

スリープバスター  観光バスの過労運転による、高速道路での重大な交通事故の記憶はまだ生々しい。
バス・トラックだけでなく乗用車を長い時間運転するとなると、どうしても問題になるのは、居眠り運転による危険の増加。1時間ごとに休息をとるのが原則だが、それでも前日に仕事が長引いていたケースなど、不可抗力的な状態になるケースもないわけではない。意外と身近に危険は潜んでいる。
  ドライビングシートに取り付けるだけで、ドライバーの眠気を感知し、危険状態に入る前に、ウォーニングランプの点灯と大声で、最大限に注意を喚起してくれる。そんな用品を先日の国際物流総合展で見つけた。
  原理は人間工学的で難しい。マットに内蔵された体表脈波センサーが、微弱な自律神経活動の変動をとらえ、ドライバーの状態を7段階(集中している、注意散漫、疲労状態、眠気、体調急変など)で18秒ごとに判定し、注意散漫を超えるとコントローラー上に黄色で表示し、危険ゾーンになると赤くなり、さらに往年の自動車評論家・三本和彦さんの「カツッ!」と警告音を発する仕掛け。この装置は、もともとシートメーカーがいいシートを追求するうえで誕生した製品だ。おもに観光バスをターゲットにしたものだが、もちろん、乗用車にも取り付けられる。価格は、15万7000円。JUKI㈱ 電話042-357-2284。

愛車メンテのプラスアルファ情報

1600本入りのタイラップバンド・セットは価値あり!?

タイラップキット  クルマのハーネスを束ねたり、パソコン周辺コードを整理するために活躍したり、あるいは庭仕事でも重宝する・・・タイラップバンドは、いつの間にか日本人の生活になじみのある道具になりつつある。ホームセンターでも手に入る。
  ここで紹介するのは、例のアメリカンスタイルの巨大スーパーマーケットCOSTCOで手に入れた「タイラップキット」。正式には「CABLE TIE VALUE PACK」とある。ハンバーガーセットではないが、「ケーブルタイのバリューセット」である。
  全長100ミリのタイプから、150ミリ、200ミリ、300ミリタイプまで4タイプ。カラー白、黒、ブルー、レッド、イエローとさまざま。これら計1600本が樹脂ケースに入ったセットがこれ。樹脂ケースは、330×270×80ミリで、工具&部品ケースとして再利用できる。よく見るとMADE IN CHINAである。品質にとくに不具合はないように見える。欲をいえば、幅広で再使用ができるタイラップがセットに入るとベスト。注目の購入価格は、1580円。


▲ページの先頭に戻る

Copyright © 2006-2010 showa-metal .co.,Ltd All Rights Reserved.