みなさん!知ってますCAR?

2012年11 月15日 (木曜日)

TOP NEWS

ホンダの軽自動車N―ONE(エヌワン)の完成度は?

N-ONE  「N BOX(エヌボックス)」の爆発的ともいえる好調販売を背景に、ホンダはその派生車である「N―ONE(エヌワン)」がこのほどデビューさせた。半世紀ほど前の1969年に発売されたホンダ初の市販軽乗用車「N360」をモチーフにした21世紀型の軽乗用車である。とくに団塊世代には懐かしく、若い人には新鮮に映るスタイル。
  大人4人がくつろげる室内空間、加速性能の向上、軽量と高剛性を両立したボディと専用のサスペンションによる高速道路でも安定した走行性能など。気になる燃費もNAエンジンでリッター27キロ、ターボでリッター23.2キロと充分魅力的。横滑り防止装置の信号で後ろのクルマに注意を促すエマ-ジェンシーストップシグナル装置も装備。これは軽自動車初の安全装備だという。
  車内に乗り込んで驚いた。高級車をホーフツとさせる作り込みのすごさだ。車内の狭さこそ軽自動車そのものだが、運転席回り、トリムなどグレードにもよるがフィット以上の高級感すら感じる。確実に質感が高まった。これはホンダが開発・営業・購買などの全スタッフを鈴鹿に終結させ、派生車種を同時に開発するなどで利益体質を再構築したことがあるという。日本のモノづくりの強化といえる。
  ターボ車に試乗した。1.3リッターのコンパクトカーの動力性能とほぼ同じというセールスフレーズはまんざらウソではなかった。横浜の坂をぐいぐい登った。ところが、比較的空いていた幹線道路を時速50~60キロあたりで流してみると、意外と床下がザワザワする。加速時のエンジンとターボチャージャーの音も気になるが、このシテュエーションでのざわつきはコンパクトカーの方が、やはり上等だ。遮音材を入念に貼り付け、エアコンのコンプレッサーの作動音などはよく抑えているものの、フロア下からの、たぶん足回りやタイヤの走行音が車内に侵入しているようだ。全体には静粛性が高くはなってはいるが、こうして厳しい目で見られるようになったというだけで日本の軽自動車の完成度は高くなったといえるし、逆に「もっとよくして欲しい!」という要望も過剰になるのかもしれない。ユーザー目線で心配なのは、ウリのひとつのLEDを使ったヘッドライトの価格が、アコード以上の値段のようだ。となると、リペアビリティに疑問がつく。いずれにしろ今後日本市場で軽自動車とコンパクトカーが全体の7割を占める時代がもうすぐ到来するという。N-ONEはこのことを明確に教えてくれている。

カーライフ大助かり知恵袋1

大正100年 日本人のクルマはじめて物語 第18回

生産台数の推移  ところが、当時の国産車は事業的には成功とはほど遠かった。オートモ号を含む国産車は、フォードとGMとの低価格競争に巻き込まれ、一台作るごとに1000円(現在の約200万円)の赤字が出るほどになり、白楊社は昭和3年に閉鎖に追い込まれる。フォード、GMの2社は、割賦販売を展開するなどの販売手法の巧みさでも国産車を圧倒していた。昭和11年7月の自動車製造事業法により、国産自動車保護政策がとられるまで、しばらくのあいだ国産自動車はフォード、GMの後塵を拝するカタチだった。このあたりの事情は、資料から見る数字も大いにそれを物語る。フォードとGMは、1930年代までの日本の乗用車市場を独占しているからだ。ピーク時には、フォードが年産1万8000台、シボレーが年産1万6000台を記録。国産車は全部あわせて年間5000台を切る状況だった。
  自動車といえばフォードとシボレーだ、といわれた時代。創業者ヘンリー・フォード(1863~1947年)の成功を伝える書籍が日本でも多く出版された。ベルトコンベアに代表される大量生産方式を具現化し、富裕層しかクルマを持てなかった時代に低価格の自動車の製造を実現した実業家としてだけでなく、「奉仕を主とする事業は栄える。利得を主とする事業は衰える」など数々の示唆に富んだ名言を残した人物を知りたい読者が少なくなかった。現在アップルのスティーブ・ジョブズ氏が脚光を浴び多くの本が書店に並ぶ。それと同じでヘンリー・フォードに関するサクセス・ストーリーが愛読されたのである。極東の島国で自動車生産が軌道にのるのは夢のまた夢だった。

カーライフ大助かり知恵袋2

V6エンジンのイタリア車のオイル交換に挑戦

アルファロメオのオイル交換  自動車関連マスコミの友人が乗る、イタリア車のオイル交換を手伝うハメになった。オーナーは一度も作業の経験ないという。「面白いじゃない!?」ということで、自宅前の路上で、作業をすることに。車両は、V6エンジンが載るアルファロメオのフラッグシップ・モデル「166」。
  エンジンオイル容量は事前に調べたところ6リッターオーバーだという。
  そこで、台湾製の吸引式廃油吸い上げ器を使い、オイルレベルゲージの穴から吸引。ところがいくらポンピングしても2リッターちょっとしか吸い上げない。吸い上げる前にレベル確認しなかったものの、オイルパンの底まで吸い上げホースが届いていないようだ。そこで、ガレージジャッキで車体を持ち上げ、安全のためにリジッドラックをかませ、下にもぐりオイルパンにあるドレンボルトを緩めようとした。ところが、このドレンボルトの2面幅が25センチの変なサイズで、手持ちの工具は使い物にならない。どうもインチらしい。そこで、やはり台湾製の多サイズに対応が効く怪しげなメガネレンチを使い、なんとか緩めドレンボルトを取り外した。どっと廃油がこぼれ落ちた。その量約4リッター! 廃油受けぎりぎりセーフ。やはりV6エンジンのオイル量はすごい。妙に感動しているいとまもなく、今度はオイルフィルターの脱着。ところが、肝心のフィルターが上から見ても下から覗いても見つからない。その間約20分。そこでオーナーがアルファのディーラーのメカニックに電話してフィルターの場所を確認。横置きエンジンなのだが、エンジンの背後にあるという。
  今度は必ず見つかるという信念で、ふたたび下にもぐり注意深く観察したら、「あった~ッ!」。右フロントのロアアームの後ろに隠れてフィルターの頭1/4がチラッと見えたのだ。ところが一難去ってまた一難。今度はフィルターの周囲に部品があり、フィルターレンチが入らない。知恵の輪を解くように入れては見たが、今度はレンチを回せない。ウンウン言いながら、「ひょっとして手で回せるかも?」とふとヒラメキ、手で回したところ、なんと楽に回った。前回作業したメカニックがチカラを入れづらい場所にあるので、それなりのチカラで締め付けていたと考えられる。こちらとしては不幸中の幸い!? フィルター内にはほとんど廃油が入っていなかったものの、腕がほぼ水平なので、廃油が滴り落ちてヌルヌル地獄で大変。肝心の部分が見えないので触診の世界。しかもフィルターのセンタ-にある取り付けねじのピッチが、やけに細かく国産車のゆうに2倍手首をくるくる回すことになった。でも、無事古いフィルターを取り外し、新しいフィルターに換えることができた。なんと2時間30分の格闘でした。

愛車メンテのプラスアルファ情報

COSTCOで入手したスクラッチ・リペアスティックは使えるか?

スクラッチリペアスティック  お買物というのはときとして、あてが外れガッカリすることがあるものだが、今回もそれに近いものだった。
  「デュポン・スクラッチ・リペアスチック」という製品。米国流巨大スーパーマーケットのコストコでたまたま見つけた車の修理ケミカル用品。3本入りで価格が1198円とバカ安。
  ボディの引っかき傷をこのペン1つですばやく修復できるという。
  さっそくキズ部分を洗い乾かし、キャップをした状態で充分に上下に振り、いざキズになぞる。ところが、いくらなぞってもキズが消えたところと消えないところがある。ふたたび説明書に目を通すと、「クリアコーティングについた浅いキズ、引っかきキズの補修剤」だとある。つまり、あくまでもボディ面のクリアコーティングにできた浅いキズが対象なのだ。塗膜がなくなり、地金が出ている場合は駄目なのだ。だからどんなボディカラーでも使えるのだ。タッチアップペイントのつもりで購入したのが大きな間違い。安かったので、途中で思考停止して早合点したのだ。要はコンパウンドとほぼ同じ役割をすると考えていいらしい。いやはや、今回は大失敗。

2012年11 月 1日 (木曜日)

TOP NEWS

三菱のミッドサイズSUVアウトランダーの魅力は?

アウトランダー  三菱のミッドサイズSUVのアウトランダーが、日本でビューした。
  7月にロシアで初デビューし、欧州そして日本で発売というグローバルで売ろうという三菱の中核車種の3列7人乗りのSUVである。2005年に初代が世に出て、グローバルで約66万台を販売。今回の2代目は7年ぶりのフルモデルチェンジだ。
  新型アウトランダーの見どころは3つある。
環境性能、安全性能、それに快適性だ。
  ボディ関係で32kg、エンジンと駆動系で8kg、シートなどの内装関係で30kg、外装部品系で12kgなど、車トータルで約100kgも旧型にくらべ軽量化。車両重量は1440~1530kgだ。さらにアイドリングストップを装備したりエンジンに磨きをかけ、さらには空気抵抗係数を約7%ダウンさせるなどで、燃費が15~22%と大幅アップし、2WD車で15.2km/l、主力の4WD車でも14.4km/lとクラストップ(いずれもJC08モード燃費)。
  安全性は、フロントグリルに取り付けられたミリ波レーダーによる衝突安全軽減装置、フロントガラスに取り付けられたCCDカメラによる車線逸脱警報装置、それにレーダークルーズコントロール・システム(ACC)で前のクルマに追従する機能を備える。9万5000円アップでこうした安全装備が付くという。
  サードシートが今回は大幅に改善し快適性を高め、インパネもそっけないハードインパネではなく、上質感の高いソフトタッチ。インテリアは大人の雰囲気だ。車両価格は、240万円台から310万円と、かなりライバルを意識したものだ。販売予定数は月1000台だという。
  ちなみに、プラグインハイブリッド・システムを備えた「アウトランダーPHEV」が、来年1月に発売するという。こちらの価格は不明だ。

カーライフ大助かり知恵袋1

大正100年 日本人のクルマはじめて物語 第17回

オートモ号  いっぽう、フォードとGMは、極東の国に自動車ビジネスを持ち込み始めた。
  関東大震災直後「円太郎バス」の活躍と人気を見て、日本の自動車市場に関心を寄せ、日本でのノックダウン生産を始めたのだ。フォードは、大正14年(1925年)に横浜に資本金400万円で「日本フォード自動車」を設立。アメリカから機械設備を持ち込み、T型やA型フォードのノックダウン生産を開始する。この場合のノックダウンというのはボクシングのことではなく、分割した部品を運び込み、現地で組み立てる生産方式のことだ。GMも昭和2年(1927年)に大阪の大正区鶴町に資本金800万円で「日本ゼネラル・モータース㈱」を設立し、シボレーの組み立て生産を始めている。昭和5年にはクライスラーも横浜の鶴見に共立製作所に出資し、「共立自動車製作所」を資本金20万円で設立し、ダッジ、プリムス、クライスラーの3種類の乗用車をノックダウン生産し始めている。
  当時の国産車は、ダットサンだけでなく、オートモ号、オオタ号である。岩崎弥太郎の従兄弟・豊川良平の長男で、三菱財閥につながる豊川順彌(とよかわ・じゅんや:1886~1965年)。かれが創業した白楊社は、大正13年から昭和3年(1928年)にかけて、初期の生産乗用車オートモ号(写真)を4年間にわたり約300台生産している。東京・洲崎(すざき:現在の東陽町1丁目あたり)にあった自動車レースでも優勝した経験を持つ。東京―大阪間ノンストップレースにも国産車として唯一完走している。大正14年11月には、国産車輸出第1号としてオートモ号が横浜港から船に載せられ上海にも輸出されている。すでに日本車と外国車のバトルが生まれていたのだ。

カーライフ大助かり知恵袋2

この液体はクルマのどこに使われている?

クルマの液体  エンジンには潤滑油であるエンジンオイル、トランスミッションにも専用オイル、冷却水、ウインドウウォッシャー液・・・・クルマには7~8種類の液類が活躍している。
  普通ノーテンキにクルマを運転しているユーザーは、そんなことに思いも及ばない。一方、いくら精密な機械部品でもオイルや液類がなくてはうまく作動してくれない。
  ということで、先日VWのサービスコンテストの決勝戦を取材してきた。2年に一度の晴れ舞台にセールスマン部門を含め65名の予選を勝ち抜いた精鋭が横浜アリーナに集まった。ギャラリーは数千人。まるでオリンピック会場の雰囲気。そのなかで、サービスアドバイザー部門。ガラスのシャーレに入った液類が置いてあり、それが何なのかを当てさせるというかなりディープな設問があった。指に触れたり、味わうことはできない。
  そこで、選手は思い思いに鼻を近づけ、臭いをかぎ、少しゆすって粘度を確かめ、目で見て色を知ることで日頃仕事で付き合っているオイルや液類を、何なのかを推理する。たとえば化学合成油のエンジンオイルは少し甘い臭いがするし、緑色をした液体はVW純正で使われるパワステオイルの色だし、さらさらした黄色味かかったオイルは、ATF(ATフルード)に似通った湿式のDSG(ツインクラッチ)で、どろどろしたのは乾式のDSG用のミッションオイル。別のテーブルでは、劣化した液類が何かを当てさせていた。ひとつはR134aというエアコンオイル、DOT4のブレーキフルード、それに汚れたエンジンオイル・・・クルマが入庫してきて、もしオイル類が漏れていたとして、それが何の液なのかを、すぐ分かればよりすばやい修理ができ、お客様に安心感を与える。液類推理問題、なかなか深いのである。

愛車メンテのプラスアルファ情報

KO-KENのアルミソケットツール

アルミソケットレール1/4  上質のソケットレールを所有するというのは、なかなか気分がいい。そんなことを、ふと感じさせるのがKO-KEN製の「アルミ製ソケットレール」だ。
  差し込み角3/8インチのタイプは、すでに紹介済みだが、このほど1/4インチタイプがデビューしたというので、さっそく取り寄せ使ってみた。レール自体は、3/8と同じだが、樹脂製のクリップが1/4インチタイプ専用となる。全長は、125ミリで、重量が200グラムだ。価格は2150円とリーズナブル。レール自体は、3/8インチタイプが300ミリなので、1/4インチタイプは2/3の短さ。1/4インチ同時に発売した1/2インチも3/8のレールと共通の300ミリ。こちらは価格が2650円。
  追加のクリップはいずれのサイズ(1/4、3/8,1/2インチ)の5個セットで500円なので、300ミリタイプをまず購入し、しかるのちにクリップを買い足すというのがベストなのかもしれない。レールの背面が強力マグネットを内蔵しているので、金属部分に貼り付けられて便利だ。http://www.koken-tool.co.jp/


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