みなさん!知ってますCAR?

2013年3 月15日 (金曜日)

TOP NEWS

リッター30キロでせめぎ合う! Kカー戦争

スペーシア  やはり技術というのは、熾烈な競争下でないと高められないものなのだろうか?
  いま、日本の軽自動車の世界は、ホンダのN-BOX,N-ONEの参戦で、三つ巴の戦いを念じている。少し前まで、スズキとダイハツの軽ビッグ2の戦いだったものの、ホンダが軽市場に殴り込みをかける感じで参戦したからだ。早い話、ダイハツタントは、N-BOXがデビューする前はわが世の春を満喫していたのだが、いまやホンダN-BOXの後塵を拝している。
  現在日本の新車販売では、軽自動車が全体の36.9%を占めているという。3台のうち1台が確実に軽自動車。なんと半数を占めている県が7県もあり、40%を占めている県なら半数以上の30県もあるという。エンジン性能、安全性、耐久性、見栄えなどクルマを評価するポイントは少なくないが、イマドキの軽はコンパクトカーとさほど見劣りがしないばかりか、選択肢も増えている。コンパクトカーと決定的な差異は、室内空間だ。
  ワンボックスタイプの軽が、がぜん張り切るのはそうした背景もあるようだ。
  先日デビューしたスズキの「スペーシア」は、これまでのパレットをちゃぶ台返しでもした感じのスペース系ベストワンを狙ったものだ。何しろホイールベースを25ミリ伸ばし、さらに前後のピラーを立てるなど涙ぐましい努力でクラストップの室内長を獲得。ハイテンションスチールを重量比42%も採用するなどで車両重量を90kgも軽くしクラス最軽量の840kg。燃費(JC08モード)を22.2km/lから29km/lとこれまたクラストップをマークしてしまった。
  価格は122万円台からで、最上級車は150万円を超える。クルマに触れてみると、やはりというべきなのか、エクステリアが平凡で、プレミアムなフィールはない。プレミアム感で勝負しているのはホンダのN-ONEだが、軽にプレミアム感が必要なのか? と考えると思考はまたモトに戻る!?

カーライフ大助かり知恵袋1

現存する最古の国産乗用車アロー号のナゾ 第7回

村上翁と矢野青年  村上義太郎の手に入れたのは、ド・ディオン・ブートンは3.5馬力タイプだった。戦利品のこの車両が、どうして村上の手元に来たかというと、友人の金子堅太郎(1853~1942年)のツテがあったためだ。金子は、明治4年の岩倉米欧派遣団の一員にして、初代首相・伊藤博文の懐刀であり、明治憲法の成文作りで活躍。ハーバード大学留学時代に面識のあったアメリカ大統領セオドール・ルーズベルトを動かし、日露講和に貢献した福岡藩出身の明治期の官僚にして政治家。いきさつは不明だが、そのツテで日露戦争の戦利品であるフランス製のド・ディオン・ブートンを譲り受けたようだ。
  村上は、この1人乗りの3輪自動車を矢野青年の高い技術力を見込んで、4人乗りの四輪車に改造してもらいたい、と頼みに来たのである。当初矢野倖一は、自分が飛行機作りに挑戦したいとして、首を縦に振らなかったようだ。でも、村上義太郎の「どちらもエンジンだから、まず自動車をつくって、それから飛行機に打ち込めばいいではないか」というコトバに夢を膨らませることになる。村上からの「日本の国情にあった自動車を作ってみないか」という説得も心を打ったようだ。村上が64歳、矢野青年は19歳だった。祖父と孫ほどに歳が離れていた2人に、共通の夢ができたのだ。

カーライフ大助かり知恵袋2

ホンダのプラグイン・ハイブリッドはただいま実証実験中!

ホンダのPHV  プラグイン・ハイブリッドカー(PHV)は、電気製品同様に家庭のプラグから電気を充電し、近距離ならEV(電気自動車)として使え、長距離の場合はガソリンエンジンで遠くへいけ、途中都合がつけば充電もできる。電気だけでの走行を伸ばせば環境にもやさしくお財布にもやさしいが、重いバッテリーを積むことになるので、バッテリーの高性能化、高密度化が急がれるところ。
  現在、プリウスPHVと三菱のアウトランダーPHEVがお金を出せば手に入るが、いずれも300万円以上と庶民には手が届きづらい。それにPHVは、ハイブリッドカーとEVのリリーフピッチャー役なのか、主役になりえるのか、というのもあり、手が出しづらい面もないわけではない。
  そんななか先日東京ビッグサイトで開かれた「スマートエネルギー展2013」にホンダのプラグイン・ハイブリッド車が登場した。
  専用開発したという低燃費な2.0リッターⅰ-VTECエンジンに、あわせて124KWという高出力モーター2個をつけ、EV走行・ハイブリッド走行・エンジン走行の3つのモードをシチュエーションで使い分けるという。バッテリーは、GSユアサ系ブルーエナジー製の大容量のリチウムイオンタイプで、6.7KWh。最大航続距離がなんと1000km以上で、EV走行は最大30km可能だという。充電時間は200Vで1.5時間、100Vで約5時間だという。発売は、たぶん来年になると思われる。

愛車メンテのプラスアルファ情報

水さえあれば充電可能な水素燃料電池型充電器

myFC  燃料電池とは水の電気分解の逆をおこなうことで、電気を作り出す仕掛け。つまり、子供のころ理科の実験室でおこなった水に電気を作用させることで、水素と酸素の分解した実験の真逆・・・とは頭では理解していても、いまひとつリアリティを抱けない。
  「マイエフシー(myFC)パワーチャージャー」は、128×65×42ミリの手のひらサイズの燃料電池型発電&充電機なのである。別売りのヒューエルパックを本体にセットし、下部タンクに水を入れるだけで、発電が可能。
  携帯電話、スマートフォン、パソコン、デジタルカメラなどの充電ができるというものだ。ニッケル水素電池やニッケルカドニウム電池などにくらべ、エネルギー密度の高いリチウムポリマー電池を採用して、安定した電力を供給するという。バッテリー容量は、1000mAh/5.0V。本体重量は、245グラム。価格は2万4000円。水の電気分解の逆を体験するにはややお高いかもしれない。http://www.evernew.co.jp/

2013年3 月 1日 (金曜日)

TOP NEWS

ボルボのコンパクトカーに世界初の歩行者エアバッグが登場!

歩行者用エアバッグ  よく知られるようにクルマの安全性には、2つある。乗員安全保護とほかの交通や歩行者への安全性だ。とくに歩行者と衝突したさいに大きなダメージになるのは、歩行者の頭部。フロントガラスの根元やフロントピラーといった固い部位に頭をぶつけ重大な被害をこうむるケースだ。これを防ぐため、ボンネットが持ち上がり衝撃をやわらげる装置が高級車の一部には装着されている。
  でも、これだけでは不十分だ、とばかりのクルマが登場した。ボルボのプレミアム・コンパクトカーV40(ブイ・フォーティ)がそれ。歩行者用のエアバッグをボルボ・ファミリーで一番小さなクルマに採用することで、ボルボは安全への取り組みの先進を走っているイメージ造りに成功したようだ。
  車両が歩行者との衝突を感知すると、エアバッグが緩衝材としてアルミ製のボンネットを持ち上げ、フロントウインドウに向けてエアバッグが展開。ただ単にボンネットを持ち上げるだけではなく、気体入りエアバッグでよりやさしく歩行者の頭部を受け止めるというわけだ。世界の自動車メーカーはこぞってこの歩行者用エアバックの開発をおこなってきたが、ボルボが世界に先駆け商品化させたというわけだ。気になる価格は、メーカーオプションでプラス6万円。
  ちなみに、このV40は、作動速度域を時速50キロまでに高めた自動ブレーキシステム「シティーセーフティ」を標準装備するなどそのほかの安全装備も充実。エンジンは、1.6リッター直噴ガソリン・エンジン+ターボチャージャー付きで、従来比約4割アップの好燃費16.2km/lをマークしている。価格は、戦略的ともいえる269万円からだという。

カーライフ大助かり知恵袋1

現存する最古の国産乗用車アロー号のナゾ 第6回

村上義太郎  当時九州の実業家で有名なのは、石炭王の伊藤伝右衛門(いとう・でんえもん:1961~1947年)だ。その夫人は、大正三美人と謳われた、のちに宮崎龍介(孫文の盟友・宮崎滔天の長男)と駆け落ちの末その妻となる伝右衛門にとっては2番目の妻・柳原白蓮(やなぎはら・びゃくれん:1885~1967年)である。世に言う“白蓮事件”である。そのころ九州で自動車がおそらくその伝右衛門ぐらいしか所有していなかったが、実は村上義太郎も1台持っていた。日露戦争(1904~1905年)での戦利品のひとつ。ロシア軍が旅順で伝令車として使っていたフランスの3輪車ド・ディオン・ブートンである。単気筒の2サイクルエンジンを載せた前進2段式の動力付きの自転車というものだった。
  ド・ディオン・ブートンは、実は現代の乗用車のベースをつくったとされるパナール・ルバソールと並ぶフランスの最古の自動車メーカー。1881年にパリの社交界で浮名を流していた若き貴族ド・ディオン伯爵が25歳のときに、パリのとあるおもちゃ屋で見つけた蒸気エンジンから、ジョルジュ・ブートンという天才肌の技師と知り合った。これが縁で2人は最初蒸気エンジン車を製作。その後ガソリンエンジン付きの3輪車などを作った。パリの博覧会には2サイクル式の星型12気筒エンジンの試作品を展示し、ギャラリーの度肝を抜いている。いまではごく当たり前だが、シリンダーとシリンダーヘッドが分離できる斬新な構造の2サイクル単気筒エンジンは、当時の自動車レースでも活躍し、各方面の自動車用エンジンやバイクエンジンとして採用されている。3.5馬力から徐々に馬力アップし、6馬力まで伸ばしたといわれる。

カーライフ大助かり知恵袋2

スチールとアルミのハイブリッド構造ドアパネル

ドアパネル  自動車の部品は、軽量化とコスト、強度など複数の要因を満足させる必要がある。
  その意味では、高い合理性を持つ必要がある。21世紀の新しい材料のひとつは、ズバリいえばハイブリッド化だ。たとえばアルミと鉄のハイブリッド化とか樹脂とアルミのハイブリッド化など考えられる。(100%アルミ製ドアパネルは剛性上無理がある)
  このほど、デトロイト・モーターショーで公開されたアキュラRLX(日本ではレジェンドの次期モデル)のドアパネルに量産車初のアルミとスチールのドアパネルが採用された。異種金属なので、錆が出やすい問題や、膨張率の違いによる不具合などいくつもの高いハードルがあったようだ。
  ホンダは、ヘリを2段階に曲げる新技術3Dロックシームを編み出し結合力を高め、接着剤の充填方法に工夫を凝らし、膨張率のハードルを克服したという。これにより、スポット溶接の点数削減と従来製造ラインをそのまま使えるモノづくりにすることで、コストを抑制した量産性と車体の軽量化を同時に解決。ちなみに、この工法によるドアパネルにより、従来の100%スチール製のドアパネルにくらべ、約17%の軽量化が実現したという。

愛車メンテのプラスアルファ情報

ナイロン製のツールバッグ

ツールバッグ  とくに旧車をふだん使いで乗っているドライバーは、たぶん思うに覚悟を持っているのではないだろうか。万が一不具合を起こしたら、できるだけ自分で応急修理したい・・・なんとか、だましだましでも近くの修理工場まで自走したい・・・そんな思いを秘めているのではなかろうか? 
  そのためにはトランクルームのある程度の工具を保持し、突発的なトラブルに即座に対応したい。そうなると、金属製のツールチェストだと少し大げさだし、クルマの揺れで騒音の原因になる。やはりここは手ごろなナイロン製のツールバッグがいいと思う。でも工具袋と言うのは、徐々に内容物が増えていくので,これを抑制するためにときどき整理整頓が必要だし、はじめから小さめで必要最低限のものしか入れておかない、という主義を貫徹すべきだ。
  今回紹介するのは、縦横のサイズが300ミリ×185ミリ、高さ190ミリ。重量は470g。使用頻度の高いソケットツール、メガネレンチとコンビレンチ、それにドライバー2本、ヘキサゴンレンチ・・・あたりを入れておくにはちょうどいい。内面と外側には、ポケットが付いており、短めのタイラップ、薄手の整備用手袋、予備のスパークプラグあたりならなんとかはいりそうだ。これよりもうひとまわり大きなタイプ(320×220×210ミリ)もあるが、小さめのモノを2つ持ち、もうひとつにはハンマー、プライヤー、モンキーレンチ、オイルフィルターレンチなどを入れるという手もある。価格はいずれも980円と格安。
  購入先は、アストロプロダクツ。www.astro-p.co.jp


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