みなさん!知ってますCAR?

2013年5 月15日 (水曜日)

TOP NEWS

隣の国・韓国のクルマ事情とは!?

ソウルショー  日本から見て一番近い国といえば、とりあえず韓国だ。その韓国のクルマが現在、大いに世界で活躍していることは日本では意外と認識されていない。
  ひところの、信頼性に疑問を抱くというクルマから脱して、欧州車並みに洗練したエクステリアと日本車に迫るハイテクテクノロジー投入。しかも価格はリーズナブルなだけに、受けないはずがない。ただ、日本市場では、まだまだクルマがイメージ商品という側面が強くはたらき、幾度となく市場投入されたものの不首尾に終わり、韓国乗用車は現在販売していないと聞く(観光バスのみ)。
  そこで、韓国自動車工業会(KOMA)のエグゼクティブ・マネージャーフー・ワンさんにソウルモーターショーを機会に、インタビューしてみた。「ソウルモーターショーの一番の自慢は、東京モーターショーを抜き、いまやフランクフルト、上海に次いで世界で3番目の広さで展開していることです」。会場の広さだけでなく、欧米のメーカーがこぞって出品している点も東京モーターショーを凌駕している感じ。「韓国の輸入車比率は約10%。日本は6%しかないのがその原因では」というワンさんの分析を待つまでもなく、日本の地盤沈下のイメージが強い!? ところが、ソウルのショーでは、いわゆるワールドプレミアム・カー(世界初お披露目)の自動車がほとんどなかった。そこがソウルショーの課題だ。
  ソウルの町並みはクルマが走りやすいとはいえ、一歩街中に入ると東京以上に狭い路地がある。街づくりとクルマ社会の折り合いは、大きな悩みと見る。「今後、韓国の自動車市場もハイブリッド車が増えます。でも電気自動車はインフラが未整備のため、2030年ごろになると見ています」とのことだ。ますますグローバル化しつつある自動車ビジネスのなかで、韓国のメガ自動車メーカー・ヒュンダイ(現代自動車)のチカラが今後どう伸びるかにかかっているといえる。

カーライフ大助かり知恵袋1

現存する最古の国産乗用車アロー号のナゾ 第11回

博多の街を走るアロー号  「アロー号」の晴れの舞台は、大正5年〔1916年〕の秋だった。
  大正天皇のご臨席で、陸軍の大演習が筑紫平野で展開され、そのときの統監部の直属自動車として、書記官を乗せて演習地を走ったのが、アロー号である。翌日には天皇の九州帝大(現在の九州大学)行幸(ぎょうこう)があり、倖一青年みずからハンドルを握り、九州帝大総長などオエラ方を乗せて先頭の列に加わった。翌大正6年8月には自家用自動車として福岡県に登録し、「F-36」のナンバーが付けられていた。アメリカではフォードのモデルTが誕生して8年たち、人々の暮らしが自動車を中心にしたモータリゼーションが徐々にカタチづけられつつあった。だが,日本に自動車そのものがほとんど存在しなかった時代。
  息子の矢野羊佑氏によると、アロー号の性能は、時速40キロはらくらく出るが、50キロとなると瞬間には出ても、とても巡航はできないほどだったという。倖一70歳のときに、学習研究社(学研)の学習雑誌「2年の学習」の表紙を飾ったこともある。博多の街で、倖一がハンドルを握る姿がかっこいい。
  ちなみに現在の福岡市博物館にアロー号が寄贈されたのは、倖一が亡くなって18年後の平成5年だという。

カーライフ大助かり知恵袋2

シボレーのコンパクトカー・スパークとは!?

スパークEV  輸入車のカテゴリーでコンパクトカーといえば、全車衝突軽減装置付きで好調のVWの「UP!(アップ)」を思い出すが、実は日本では販売していないが、版図(はんと)を伸ばそうとがんばっているクルマもある。GMの“シボレー・スパーク”もこの仲間。
  先のソウルモーターショーの会場では、そのかわいらしいスタイルにギャラリーは大いに注目していた。
  全長3595ミリ、全幅1595ミリ、全高1520ミリ。ということは、日本の軽自動車よりひとまわり大きい5ドアハッチバック・スタイル。日本のコンパクトカーより少し小さめのサイズ。エンジン排気量995cc、70PS,9.4㎏-mの出力とトルクを発生。車両重量895~910kgで、4人乗り。走行モードは不明だが、燃費はマニュアル車が16.8km/l、AT車が14.8km/lだという。
  実は、このスパークの電気自動車仕様がある(写真)。北米で今年の夏発売といわれるもので、なんと出力は130PS。ゼロから時速100kmまでの到達時間が8.5秒だという。しかも充電時間は約20分、一充電走行可能距離が132kmとされる。蓄電池は21kWhのリチウム・イオン。充電方式は、日本車EVが「チャデモ方式」と呼ばれるのに対し、こちらは「コンボ方式」で互換性はない。この充電方式での主導権争いも今後激しくなる見込み。ちなみにスパークEVの価格などは未定だ。

愛車メンテのプラスアルファ情報

T型でも使える付加価値の高い1/4インチ・ラチェットハンドル

1/4フルターンラチェットハンドル  差し込み角1/4インチ〔6.35ミリ〕のコンパクトなラチェットハンドルである。「フルターンロック・ラチェットPFR-02」という、いささか長めの商品名。それに写真を見ても、たぶんどんなものか想像できないと思う。
  ヘッドは、丸型で、ギア数は72なのだが、ツメを通常の1個ではなく2個付けることで、2倍の144、つまり送り角度2.5度を実現。文字通り小気味のよいラチェットフィールを味わえる。
  しかもフルターン式で、任意の位置で止めることができるのが、大きなポイント。ヘッド手前に樹脂製のダイヤルが付いていて、これを回すことで、ヘッドと軸を固定したり、逆に解除することで回すことができる仕掛け。面白いことに、このハンドルのグリップ中央にプッシュボタンがあり、これを押しながらハンドルを回すと、あら~っとばかりT型ラチェットレンチに早変わりするのである。
  以上縷々(るる)説明したが、おそらく半分も伝わらないと思う。いたずらな付加価値は、トリッキーな感じを抱かせる心配もあるのだが、この工具は、これまでのスタンダードツールの壁を打ち破る力を秘めた、そんな商品だ。というと少し誉めするになるか!? 重量は173gと1/4インチにしては、やや重いが、コンパクトなので気にならない。価格は7、900円。
  発売元は、兵庫の三木市にあるスエカゲツール㈱。http://www.suekage.co.jp

2013年5 月 1日 (水曜日)

TOP NEWS

今年の夏発売予定のスバルのハイブリッドカーは燃費20km/lでやや期待薄!?

スバルのハイブリッドカー  このところ販売が好調のスバルから、この夏新しいハイブリッドカーが発売される。
  スバル初のハイブリッドカーは、インプレッサXVをベースにしたもので、スバル独自のオリジナルハイブリッドシステムを搭載したという。
  親会社のトヨタとは一線を画す、ハイブリッドシステムを簡単にいうと・・・排気量2リッターの水平対向エンジン、ドイツのシェフラー製の縦置きCVTの内部にモーターを組み込み、リアのトランクルームにニッケル水素バッテリーとインバーター、コンバーターなどの制御装置を詰め込んでいる。とはいえトランク室の荷室面積がさほど犠牲になってはいないものの、車両重量は約130kgの増加。うちCVTが35kg重くなっている。
  気になる燃費は、ノーマルのガソリン車の15.8km/lに対して20.0km/lと約30%の燃費向上(いずれもJC08モード)。同じハイブリッド車のプリウスなどにくらべると、かなり引けをとる。ただし、走りはスバルらしいというのが富士重工業の自負するところだ。ハイブリッド特有の振動・騒音対策も万全だという。
  石橋を叩く、そんなイメージのスバルのモノづくりらしく、いくつもの点で、メカニカルな重荷を背負っている。たとえば、エンジンルームには、2つの鉛バッテリー。ひとつは、再始動用だ。フランスのバレオ製のオルタネーターは、再始動時の活躍するスターター機能を持ち、通常のものより2割り増しで、でかく重い。しかも通常のスターターも備わる。補機ベルトの山数は6山から7山にしている。CVTのオイルポンプも、機械式と電動タイプの2つだ。いまや乗用車の国内販売の3割のいきおいのハイブリッド車の中で、スバルのハイブリッド車がすんなり食い込めるかどうか? 価格などは現在お預け中だ。

カーライフ大助かり知恵袋1

現存する最古の国産乗用車アロー号のナゾ 第10回

アロー号  クルマ作りをはじめてから3年後、車両が一応完成。ところが、エンジンを始動してみたがどうも調子がでない。矢野青年はここで大きな壁に突き当たった。当時第一次世界大戦のアオリで、福岡に収容されていたドイツ軍の捕虜の中にベンツ社のエンジニア・ハルティン・ブッシュがいることを聞きつけ、この人物に車両を見せたところ「調子が出ないのは、気化器。つまりキャブレター」と指摘された。どうも燃料の噴霧化がまずかったようだ。英国製のゼニス・タイプのキャブレターの購入先まで紹介され、わざわざ矢野自身が上海の販売店まで出向き、購入している。代金が42円60銭、往復の船賃が16円だった。これを取り付けエンジンは、ようやく好調に動き始めたという。たぶん、このほかにもさまざまな苦難があったことは容易に想像できる。
  こうして矢野の情熱と、村上の支援、それに多くの人の協力で、「アロー号」は完成した。1916年(大正5年)のことだ。村上義太郎が68歳のときだ。
  スペックは、全長が2590ミリ、全幅1160ミリ、全高1525ミリ、ホイールベース1830ミリ。車両重量272kg。4人乗り。エンジンは水冷2気筒サイドバルブ方式1054cc。最高馬力は15PSで、最高速度は56km/hだったという。

カーライフ大助かり知恵袋2

スナップオンの全自動タイヤチェンジャーは

スナップオンのタイヤチェンジャー  スナップオンといえば、アメリカを代表するハンドツールの王様。19年間で1500万台を販売したT型フォードのサービスを背景にして、現在のソケットツールに繋がる「インタチェンジャブルソケット」を発明し、いっきに世界のハンドツールメーカーのブランドにのし上がったことでも有名。あれから100年近くたち、スナップオンの活動は、ハンドツールにとどまらなくなりつつあるようだ。というのは、先日新製品お披露目会を取材したところ、なんと小型のコンピューター診断機や最新タイプのタイヤチェンジャーなどいわゆる整備工場向けの設備や機器類が登場。
  なかでも面白いのは、タイヤチェンジャー。タイヤチェンジャーとはいうまでもなく、ホイールとタイヤを別々にして、新しいタイヤに組み付けることもできるという存在理由の大きな機器。いわゆるタイヤ脱着マシンである。タイヤショップで見た読者は分かるとおり、空気を抜き、タイヤをホイールから落とし、片側をホールのうえに持ち上げ・・・というなかなかにプロフェッショナルなスキルを要する世界。しかも、イマドキのタイヤは扁平率がどんどん小さくなり、サイドウオールが堅い。ランフラットタイヤと呼ばれるパンクしても走れるタイヤの場合、さらに堅くて、ほぼ普通のタイヤチェンジャーでは不可能に近い。
  スナップオンのブランドの最新タイヤチェンジャーは、4つのモーターを備え、CCDカメラとレーザーポインターで、ホイールとタイヤの隙間の位置、ホイールの側面形状などを把握し、オートマチックで作業をしてくれる。ビギナーの作業員が扱っても、簡単な入力でタイヤを損傷することなく、作業ができるという。このタイヤチェンジャー「クアンドリア」とイタリア語で「4頭の馬」という。そのココロは4つのモーター。価格を聞いてたまげた! なんと457万8000円だという。下手な高級車より高いのだ。http://www.snapon.co.jp

愛車メンテのプラスアルファ情報

侮るなかれ! 台湾製のラチェットハンドル

台湾製コンパクトヘッドラチェットハンドル  どんな商品でもそうだが、安くて性能が高いことが強く求められる。
  かつての日本のモノづくりは、安い労働力と地道ないいモノをつくろうという情熱、それに企画力で、世界でその名をとどろかせた。ソニーしかり、ホンダしかり、パナソニックしかりである。
  ところが、今やそれがうまくゆかない。労働力コストだけがその原因ではなく、大きな課題はそこで働く人たちのハングリーさの欠如・・・。台湾ツールを眺めると、つくづくこのことに気付かされる。
  今回取り上げる「差し込み角3/8のコンパクトヘッド・ラチェットハンドル」〔藤原産業㈱ 電話0794-86-8200〕は、文字通りヘッド巾が27ミリと小さく、重量も250gと軽く、切り替えレバーの操作感がきびきびしている。とくに駄目出しするところがないところが、いささかナショナリストになりがちな、当方としては悔しさが込み上げる!? 丸型なので、ギア数も72とだんぜん多く、いわゆるラチェットフィーリングも悪くない部類。しかも価格(購入価格)は、1280円と、有名ブランド品の1/10に限りなく近い。台湾工具メーカーは、過去30年近く欧米や日本の一流メーカーの下請け工場として、培った技術と企画力とのドッキングで、こんな素晴らしい低価格なツールを作れるという証明をしているところ。
  しばらくは、台湾ツールの進化と推移に目を離せないところだ。


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