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2014年8 月15日 (金曜日)

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知られざる! 自動車サービスを支える整備機器総合商社

ハンター  自動車整備業界の人間でない限り、整備機器総合商社のことに気付くことはまずない。
  日本にはおよそ7800万台の乗用車が存在し、9万軒ほどの整備工場があるという。整備工場といっても2人ぐらいで営む田舎の修理工場から整備士50名前後をようするメガディーラー工場までさまざま。そうした自動車の整備をおこなう工場を顧客として、ジャッキやリフト、車検機器といった整備機器からハンドツールまでを供給する役目をするのが「整備機器総合商社」である。大手商社としてバンザイ、安全自動車、イヤサカの3つがあり、それぞれスタッフ数は300~400名程度の規模だ。ふだんユーザーからはあまり顔が見えない存在。
  先日、そのひとつイヤサカを取材したところ、思いのほかビジネスが受けにはいっていることがわかり驚いた。
  ここ数年少子化と若者のクルマ離れが加速し、どこの自動車販売業も頭打ちの状態だということはよく知られている。ところが、とくにディーラーなどは、利益を挙げるため新車販売から軸足をクルマのサービス(整備ということだ)に移しつつあることから、新規の整備機器類の販売が好調で、イヤサカはじめ整備機器業界はホクホク顔というわけだ。しかも、ただ顧客の注文に答えるだけがビジネスではない。車検やクイック修理、板金修理だけでなく、ホイールアライメントテスターを導入してのアライメント調整、ハイブリッドカーの修理、洗車、室内リフレッシュ、タイヤやバッテリーの販売など幅広いサービスの展開を進めている。ユーザーから見るとワンストップ自動車サービスということだ。ディーラーから言えば、これまで外注していた業種も内製化することで、より利益を上げていこうということらしい。生き残りをかけてシノギを削っている。
  ちなみにイヤサカは、アメリカのハンター(写真)というホイールアライメント・ブランドの日本代理店権を持ち、かれこれ60年。アライメントの大切さがなかなか日本では浸透しないなか、現在でも1台500万円ほどするアライメントテスターが月に20台は販売しており、日本でのこの分野のシェアは6割だという。

カーライフ大助かり知恵袋1

今年103歳を迎えたミスターK物語 第26回

ミスターK  当初はビッグ3の牙城が厳しく、日本製の乗用車は思うように売れなかった。そこで片山は、日系人の家に一軒一軒回り、ダットサンのピックアップトラックの便利性と使いよさを説明して売り歩いてもいた。何ゆえピックアップトラックか?
  本社からの指示もあったが、1961年から62年にかけて、ダットサンブランドで一番売れたのは実はダットサントラックで、約45%も占めていた。とくにカルフォルニアなど西部では乗用車を逆転し、ダットサントラックのほうが台数で勝った。これは価格の安さ、頑丈で経済的で悪路にも強く、小回りがきき機能性が高かったからだ。日本では考えられない使われ方がされたことも、その背景にあった。DIY精神が豊かな西海岸では大型ホームセンターがあり、そこから木材などの素材を購入し、自分で家を作ったり、修復をしたりする習慣があり、そうしたライフスタイルの中でピックアップトラックが大活躍したのである。
  それまで、こうしたトラックがアメリカには存在していなかったため、燎原の火のように広まり、ダットサントラックがピックアップトラックの代名詞とまでなったほど。
  片山の目覚しい努力がようやく実を結び、アメリカでの販売実績はどんどん上向きになった。とくに西部の売り上げは本社の予想に反して東部の約3倍にも昇った。人口の比率にしても道路網の充実にしても、はるかに東部のほうが有利にもかかわらずそうした結果であった。本社もこうした片山の実績を無視することができず、1965年に片山はアメリカ日産の社長に就任する。とりあえずは、報われたというべきである。

カーライフ大助かり知恵袋2

世界をリードするユーロNCAPのスタッフに聞いた!

側面衝突  NCAP(ニュー・カー・アセスメント・プログラム)というのをご存知だろうか?自動車安全評価テストのことだ。
  1997年からヨーロッパからスタートし(これをユーロNCAPと呼ぶ)、乗員保護、歩行者保護、チャイルドプロテクション、安全運転支援機能・・・この4つの観点からテストをおこない、星の数でどんなユーザーにもわかりやすく表示している。評価基準は年々厳しくなっていて、自動車メーカーとしては売り上げが左右される評価だけに、神経を尖らせる側面は否定できない。
  日本にも、もちろんジャパンNCAPがあるが、スタッフ数がユーロNCAP400名に対し、その10%にも満たなくて、欧州のユーロNCAPの後追いというのが実情である。世界のモータリゼーションの一角を担っている日本としては、かなりお寒いと言わざるを得ない。
  とはいえ、知りたいのは今後のクルマの安全性だ。
  2日にわたるセミナーのキモは、ズバリ言えば3つほどにまとめられる。
  衝突安全装置が今後一般的になるが、たとえば時速30キロ以下でしか効かない自動ブレーキから時速80キロ100キロからも効果がある自動ブレーキの時代が来ること。カメラとレーダーなど2つ以上の装置を付けることになるが、それは全自動運転車につながるということ。2つめが、側面衝突の規制が厳しくなることで、今後パーテーション(敷居)のあるクルマも登場する可能性がある。側面衝突時(写真)、横の人間がとなりの人間の凶器になるのを避けるためで、衝撃で床からせり出すタイプになるかもしれない。3つめは、交通弱者である自転車やバイクのライダーへの安全対策が大きな課題となる。クルマとの衝突時フードが持ち上がるだけでなく、エアバックをフードの根元に付けるとか、ライダーみずからがエアバックを装着する時代がくる可能性も考えられる。車内のシートベルトも、老人には逆に凶器となりあばら骨を破損することもあるようで、この対策シートベルトも登場する可能性も高い。

愛車メンテのプラスアルファ情報

見掛け倒しだった! アジャスタブル・オイルフィルターレンチ

アジャスタブル・フィルターレンチ  エンジンを労(いた)わるひとなら5000キロごと、筆者は1万キロごとにおこなっているのがオイル交換とフィルターレンチの交換だ。
  そのとき、かならず必要となるのが、オイルフィルターレンチ。
  オワンタイプのフィルターレンチはある意味安定して使いやすい(でも、時として旧いフィルターが外れにくいときもある)が、他のエンジンには使えない。やはり主流は、アジャスタブルタイプだ。ストレートで新型のアジャスタブル・フィルターレンチが発売されたので、さっそく手に入れ使ってみた。1580円という激安でニコニコ顔だったのだが、使ってみて見る見る顔色が変わるほど絶望の表情に激変した。まず差し込み角が3/8インチではなく1/2インチで、エクステンションバーとラチェットハンドルをドッキングさせると、イジワルされたほどに重くなる。これでは下からオイルフィルターを捉える場合は、しんどくてたまらない。だいたい1/2インチのソケットツールなど工具箱に入れていないひとも多い。3/8インチに変換するアダプターに頼るしかない!? この製品自体が460グラムと、ライバルのKTC(こちらは差し込み角3/8インチ)に比べ160グラムも重いのだ。しかも、スプリングが強すぎ、最大開きにしてかぶせようとしても、すぐ戻りうまくいかない。くわえても、相手のフィルターに噛むはずの爪がすべり気味で空転するばかり・・・。価格が7700円と、ストレートの5倍近くのKTCの偉大さが図らずも、この製品で知ることになった。ストレートファンとしては、すばやく改善製品をリリースしてもらいたい。


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