テレスコピック機能を持つドライバーが、ドライバー専門メーカーのサンフラッグ(SUNFLAG)にはある。テクニカルドライバー5800である。サンフラッグとは、大阪にある新亀製作所のブランド名だ。http://www.sunflag.co.jp/
グリップの根元にあるガイド部を手前にずらせるとビットが引き出せ、任意のポジションが決められる。任意といっても安定するのは溝が設けている3カ所。全長でいうと220ミリのロングドライバーにもなり、比較的短い150ミリ、その中間の190センチ長さの3ポジションを選べる仕掛けだ。いわゆるビットの両端を活かした“両頭ビット”で、使用頻度の高いプラス2番とプラス1番の差し替えタイプなのだ。
丸断面のソフトな感じのグリップはオレンジ色をしている。縦の3本のスジが5つ設けていて、グリップ感も高い。握ったときの親指があたる部分を6角部にしている点も、老舗のドライバーメーカーだけある心にくいデザイン。手持ちの2面巾1/4インチ(6.35ミリ)のビットが流用できる点もいい(ただし全長135ミリ以上でないとハンドル内部に入り込む恐れがある)。
全体としては、悪くないできばえだ。ただ、差し替えドライバーの最大のポイントである軸とグリップとのがたについては及第点を与えられない。短小の150ミリならまださほど気にならない程度だが、長くするとガタが大きくなり、テクニカルという名にふさわしくないフィールを与える。グリップ内部の軸の受け構造にひと工夫が必要だ。