先日終了した東京モーターショーは、クルマ好きの人間にいろいろな思い出を残してくれた。
かつてのコンセプトカーといえば、かなり実現不可能に近いものが大半を占めていたが、最近の展示車はもちろん多少のモディファイをしても、意外と量産車に近い車両が登場している。
そのなかでいっけん、「これはただのコンセプトカーだね!」と思わず口にしたくなるが、よく観ると、「いやそうでもないかな・・・」というクルマがあった。
その1台がスズキの「エアトライサー」という参考出品車両。スライドドア式のボディがフラッシュサーフェスの未来感覚120%のコンセプトカーである。「クルマを走らせる時間だけでなく、クルマのなかで過ごす時間を大切にしたクルマ」だという。3列シートの位置をアレンジすることで、車内自体が自分だけのくつろぎの空間になる一方、対面でゆったりすごせるリラックスモード、コの字に座れるラウンジモードにカスタマイジングできちゃうのだ。もちろんスマホとつなげて車内を音楽空間にすることもできる。従来のキャンピングカーとは、一味異なるテイストを持つクルマ空間といえそうだ。
車体寸法は全長4200ミリ×全幅1695ミリ×全高1815ミリ。排気量1400cc直列4気筒デュアルジェット・エンジンにハイブリッドを組み込み、4WD仕様としている。