みなさん!知ってますCAR?

2015年11 月15日 (日曜日)

TOP NEWS

プライベートラウンジという名の近未来ワンボックス!

エアトレーサー  先日終了した東京モーターショーは、クルマ好きの人間にいろいろな思い出を残してくれた。
  かつてのコンセプトカーといえば、かなり実現不可能に近いものが大半を占めていたが、最近の展示車はもちろん多少のモディファイをしても、意外と量産車に近い車両が登場している。
  そのなかでいっけん、「これはただのコンセプトカーだね!」と思わず口にしたくなるが、よく観ると、「いやそうでもないかな・・・」というクルマがあった。
  その1台がスズキの「エアトライサー」という参考出品車両。スライドドア式のボディがフラッシュサーフェスの未来感覚120%のコンセプトカーである。「クルマを走らせる時間だけでなく、クルマのなかで過ごす時間を大切にしたクルマ」だという。3列シートの位置をアレンジすることで、車内自体が自分だけのくつろぎの空間になる一方、対面でゆったりすごせるリラックスモード、コの字に座れるラウンジモードにカスタマイジングできちゃうのだ。もちろんスマホとつなげて車内を音楽空間にすることもできる。従来のキャンピングカーとは、一味異なるテイストを持つクルマ空間といえそうだ。
  車体寸法は全長4200ミリ×全幅1695ミリ×全高1815ミリ。排気量1400cc直列4気筒デュアルジェット・エンジンにハイブリッドを組み込み、4WD仕様としている。

カーライフ大助かり知恵袋1

スバル360と百瀬晋六の物語 第5回

百瀬①  「フォードのような、世界に認められる自動車をつくろう」
  百瀬晋六たち富士産業のエンジニアたちは、こころのなかで思っては見たものの、誰一人として自動車などつくった経験を持ち合わせていない。
  たとえば自動車のボディの強度計算はどうやるのか、ということすら把握できていなかった。理論を学ぶつもりで、研究論文に目を通したいと思っても、どこにいけば論文が読めることすら、わからなかった。百瀬は母校の東大工学部を訪ね教授連中に相談をもちかけてもみた。GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の指令により航空機生産ができなくなり、航空機関係の教授たちは、そのころこぞって自動車の研究にシフトしていたからだ。
  でも、東大とはいえ自動車の研究はまだはじまったばかりで、得るものはほとんどなかった。そもそも、当時日産はオースチン、日野はルノー、いすゞはヒルマンという具合に外国メーカーと技術提携し、部品を輸入して組み立てるというノックダウン生産をしている程度。トヨタですらGMやフォードを手本に技術を蓄積している時代であった。

カーライフ大助かり知恵袋2

次世代型のクルマのシート

シート  今回の東京モーターショーは、未来のクルマにもわくわくさせられたが、近未来の部品にも大いに関心を持った。
  たとえば、TACHI-S(旧立川スプリング)という企業が提案した「コンセプトX-2」という名の近未来ドライビングシート。CFRP(カーボンファイバー強化樹脂)で構成されたシート構造は、従来のフレーム構造とはまるで異なり、人間が座ったカタチから発想したものだという。そもそもシートバックの根元が座面に食い込んでおり、これにより骨盤を囲い込んだ形状ができたのだという。シート操作するレバーはPP(ポリプロピレン)にグラスファイバーを混ぜた樹脂である。
  このシートの面白みはもうひとつある。表皮自体をユーザー自らの手軽な作業で、交換できるのだ。表皮自体も合皮、皮、ポリエチレンの織物と複数選択でき、進化したデジタルプリント技術で、カラフルなデザインもシックなデザインも製造の自由度が高くなっているという。クルマのシートはホーム用の椅子より数倍の耐久性が要求される。
  ちなみに、ポリウレタンを4層ほど重ねて創る合皮の表皮は、耐久性が10年以上大丈夫だともいう。

愛車メンテのプラスアルファ情報

サンフラッグのテクニカルドライバーの実用度は?

サンフラッグ  テレスコピック機能を持つドライバーが、ドライバー専門メーカーのサンフラッグ(SUNFLAG)にはある。テクニカルドライバー5800である。サンフラッグとは、大阪にある新亀製作所のブランド名だ。http://www.sunflag.co.jp/
  グリップの根元にあるガイド部を手前にずらせるとビットが引き出せ、任意のポジションが決められる。任意といっても安定するのは溝が設けている3カ所。全長でいうと220ミリのロングドライバーにもなり、比較的短い150ミリ、その中間の190センチ長さの3ポジションを選べる仕掛けだ。いわゆるビットの両端を活かした“両頭ビット”で、使用頻度の高いプラス2番とプラス1番の差し替えタイプなのだ。
  丸断面のソフトな感じのグリップはオレンジ色をしている。縦の3本のスジが5つ設けていて、グリップ感も高い。握ったときの親指があたる部分を6角部にしている点も、老舗のドライバーメーカーだけある心にくいデザイン。手持ちの2面巾1/4インチ(6.35ミリ)のビットが流用できる点もいい(ただし全長135ミリ以上でないとハンドル内部に入り込む恐れがある)。
  全体としては、悪くないできばえだ。ただ、差し替えドライバーの最大のポイントである軸とグリップとのがたについては及第点を与えられない。短小の150ミリならまださほど気にならない程度だが、長くするとガタが大きくなり、テクニカルという名にふさわしくないフィールを与える。グリップ内部の軸の受け構造にひと工夫が必要だ。

2015年11 月 1日 (日曜日)

TOP NEWS

それにしても腹立たしいVW不正ディバイス事件!

VWのマーク  先日、日野自動車の整備士コンテストを取材したさい、同業の業界新聞社の記者から「実は、いすゞも同じ過ちを数年前やっているよ」と涼しい顔で教えられた。
  調べてみると、2011年、東京都の調査で、いすゞの4トンディーゼルトラック「フォワード」が、排ガス対策を無効にする「ディフィート・デバイス(無効化機能)」でソフトウエアを改ざんし、NOⅹの排出量を規定値より最大で3倍出していることが判明。いすゞはこれをほぼ認めて、リコールに応じ、制御プログラムの変更と冷却システムの交換をおこなっている。実は、ソフトウエアのディフィート・デバイスについては、アメリカで1990年、ヨーロッパでも2011年に禁止となっている。日本はこの面で遅れをとっていたのだが、いすゞの不正行為のおかげで、一昨年の2013年に3.5トン以上のディーゼルトラックとバスにこの禁止事項が明文化されているだけ。つまり、乗用車のディーゼルについてはいまのところ無法地帯なのである。
  それにしても、手口こそ小規模だが、4年前日本でもVWと同じやり口で反社会的な規制逃れをおこなっていたとはショックだ。今回のVWの組織ぐるみとしか思えない、ディーゼル車不正問題は、グローバルで1100万台という膨大な数もさることながら、長年にわたりユーザーを騙してきたこと、それもNOⅹ排出量最大20倍~30倍という“天にツバを吐く数値”。1年以上にわたり不正を認めてこなかったという点においても、救いようのない背信行為だといえる。クルマという生業で食べてきたものとして、恥ずかしい気持ちを抱くと同時に、激しく憤りを覚える。もうひとつすっきりしないのは、ディーゼルエンジン車の技術的コアを提供しているメガサプライヤー・ボッシュが、この件にどのくらい噛んでいたのかもいまのところ不明。
  そもそもVWフォルクスワーゲンは、「国民のクルマ」という意味を考えると、これ以上の皮肉はない。人間は誤りをする動物だとはいえ、これをあずかる経営者や不正に手を染めた技術者が、この程度の人間だということに世界はなかばあきれ果てる。ジャパニーズカーのメーカーも、わが身を振り返る奇貨とする!?

カーライフ大助かり知恵袋1

スバル360と百瀬晋六の物語 第4回

バス(下部をカットしてください!)  ところが、入社して3年と立たぬうちに戦況が悪化。1945年8月15日、敗戦の日を迎える。晋六、26歳のときだ。戦後連合軍によって占領下に置かれた日本での航空機製造が禁じられた。研究はおろか製造も何もかも禁じられた。中島飛行機は、二度と軍需産業に進出できないように12もの企業に分割された。このとき、多くの技術者は、自動車産業に転進し、のちの日本のモータリゼーションの発展に尽力する。
  晋六は分割されたひとつ富士産業のエンジニアとして戦後の第一歩を歩むことになる。群馬の太田市にある呑竜工場と東京の三鷹工場では、1946年からスクーターのラビットを生産し、実績を上げた。晋六が所属した群馬の伊勢崎工場では、バスのボディを生産。晋六は、そのバスボディの設計をにない、航空機時代で培った技術を投入して、シャシーフレームを使わないバスのモノコックボディ化に成功。RR駆動方式で、日本初のモノコックボディの「ふじ号」の誕生である。広々とした車内に、座席をこれまで以上にセットできたことで好評だった。ちなみに、昭和25年8月になると旧中島飛行機=富士産業グループは、新しい法律・企業再建整備法により、伊勢崎工場は富士自動車工業、三鷹と太田の工場は富士産業。荻窪製作所は富士精密工業、大宮製作所は大宮富士工業、宇都宮製作所は宇都宮車両とはなったが、社員たちは相変わらず伊勢崎、三鷹、太田という具合に場所名で呼んでいた。
  昭和26年一月、大きな転機が晋六に訪れた。上司である専務の松林敏夫から、「自動車をやりたいので、研究を始めてくれ」というものだった。他社に先駆け本格的な乗用車製造を視野に入れた研究をまかされた晋六は、突然の提案に驚いたが、自動車づくりへの挑戦する気持ちに火が点いた。
  ここから“飛行機やから自動車屋へ”と晋六は、新しい一歩を踏み出した。

カーライフ大助かり知恵袋2

東日のスポークスマンはトルクレンチをラチェットハンドル替わりに

プリセット型トルクレンチ  東日製作所をご存知だろうか?大森にある世界的なブランドをと大きなシャエアを持つトルクレンチメーカーである。
  ここの窓口のIさんにインタビューしたところ、ご自分でも愛車のCX-3をメンテナンスしているということもあり、個人持ちのツールボックスを拝見することになった。そのツールボックスを拝見して驚いた。ハンドツールの中心となるソケット自体はサイズごとにレールにきちんとそろっているのだが、肝心のラチェットハンドルの姿が見えない。そのかわりの2本のプリセット型のトルクレンチが納まっていた。5~40Nmと30~140Nmの守備範囲を持つトルクレンチが2本。もちろん東日製である。
  Iさんがおこなった最近おこなった愛車のチューニングもユニークだ。荒れた路面でフロアが振動するのを気にして、できるかぎりフロア全面に遮音材などを施したことだというのだ。シートを外し、フロアカーペットを取り外し、ネットで手に入れた遮音シートを貼り付けた。さらにタイヤハウスのインナーフェンダーまで外し、遮音ケミカルを塗りたくったという。総額6万円ほどだったという。トルクレンチをラチェットハンドル替わりに使うのは、頭の中では考えたことがあるが、実際おこなっているヒトに遭遇したのは初めて。長すぎて邪魔になることもある?本人に曰く、まったく不都合はない、という。

愛車メンテのプラスアルファ情報

ココロ洗われるラチェットハンドルかも!?

KO-KENのラチェットハンドル  一流の文筆業の一人ではないから、痛いほど分かることがある。自分のことは棚にあげ、ある程度の目利きの能力はあるのかもしれない。
  ともかく“一流品”ということをときどき強く意識する。工業製品でもいいし、食べ物でも、あるいは映画、音楽や絵画、文章にも言えるのだが、これが一流でここからが二流というボーダーを設定しづらいが、それでも「こいつは一流だぜっ!」と確信するときがある。
  工具も工業製品であるので、良し悪しがあり、ときどき一流品と思えるものに出会い、ニンマリすることがある。KO-KENの次世代型ツールシリーズZ-EAL(ジール)の2726Z-3/8。いっけん何の変哲もない首振りタイプのラチェットハンドルのようにも見えなくはない。差し込み角1/4インチのボディに差し込み角3/8インチ角を移植したハンドルだ。
  これを手にとり撫でまわし、ラチェットを作動させ、音を聞き、次に切り換えレバーを逆にして、ふたたびラチェットの音に耳を傾けると、たいていの人は破顔するはず。ギア数こそ36で、80ギアとか90ギアを誇るコンペティターにくらべると見劣りしないではない。だが、何しろ空転トルクが軽く、軽くできているので、まったくスペック上のアゲインスト状態は軽く吹き飛んでしまう。全長11ミリと手のひらサイズで、重量も107グラムと軽く、価格も9800円とリーズナブル。


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