ヘッドがストレートタイプでも、軸に対して直角の場合でもいかようにも選択できるスイベルタイプのラチェットハンドル。競争の激しいラチェットハンドルの世界で、ここ数年グイッと台頭し始めたニュースターだ。とくに性能重視で整備性がいまひとつのバイクの整備には親和性がある。
同じ台湾製のSK11の1/4インチを使っていたのだが、先日ストレートに出かけたら、より使いやすそうなライバル品に出会ったので購入した。「1/4スイベルラチェットレンチ2ウエイスタビタイプ」と名前は長ったらしいが、製品自体は全長115ミリで重量125グラムといたって小柄(スタビとは英語STUBBYで「ずんぐりした、短い」という意味。小瓶のビールのことをスタビともいうらしい)。手に持つと手のひらに隠れるほど。
これがいいのは、小さくて軽いだけではなく、グリップをグイッと回すとTレンチに早替わりして、大きなトルクをかけたいときに活躍することだ。
ヘッドは丸型でギア数は72。ヘッド上面のデザインこそちがえ、外形やつくりが酷似しているので、先のSK11のスイベル1/4とたぶん中身は同じだと思われる。ストレートの店長は「台湾製なので、もしギアが壊れ交換するときは少し時間がかかります・・・」と心配そうだったが、価格が2300円となれば、そうした心配も遠くに消えてしまう!? 工具にも、使い捨て時代がすでに来ているようだ。