「これってグローバル経済の福音かしら?」
ふとそんなフレーズが頭に浮かぶほどの多幸感で胸が満たされた。
例の倉庫タイプのスーパーマーケットのCOSTCOで見つけたのが、このドイツ・ブランドWERA(ベラ)の6本組絶縁ドライバーセットである。
絶縁ドライバーといっても絶縁の必要のないときにも、普通に使えるドライバーだ。
最大のアドバンテージは、先端部だ。WERA得意のカムアウト防止のレーザーチップが施されている。つまり、ドライバーの先端がねじの溝から外れて、ねじ溝が舐めてしまわないような工夫があるレベルの高いドライバーなのである。
プラスはフィリップタイプの2番と1番で、マイナスが先端の刃の長さが、2.5,3.5、4.0,5.5ミリの4本。2.5ミリ以外はすべてレーザー加工が施されている。恐る恐る指で触ると、ギザギザが感じられ、いかにも相手のビスの頭の溝をとらえる。1,2回使えば消えちゃうというたぐいのものではない。このあたりはいかにもドイツ流の質実さが感じられ好ましい。(生産地はチェコだけど)
グリップはゼブラデザインの丸みを帯びた感じだが、ユニークでかつ手になじみ、作業台から不用意に転げ落ちないように軸近くに6画断面を施している。
ちなみに、使用頻度の高いプラス2番は、通常の貫通ドライバーと比べ87グラムと軽く、愛着が持てる。専用のホルダーに検電ドライバーまで付録して、トータル価格2780円(税込)はグローバルエコノミーの“なせる業!”だけでは説明がつかない!?