ズバリ! 「多機能ツール搭載のデジタルタイヤゲージ」である。
価格は977円となると、おのずから中国製だと推理できる。うん、確かにメイド・イン・チャイナとある。
ところが、安い割には合格点を上げられそうなので、ここで紹介してみよう。
工具は、「まず手に持ったところから!」ということで、握ってみると気抜けするほどに軽い。単4乾電池1個入りでもわずか71グラムだ。ふだんよく手に持つTVのリモコンが150グラムなので半分以下だ。しかも、最新の樹脂ボディによくある手にやさしい感触である。
肝心のタイヤゲージとしての機能はどうか?
側面の赤いボタンを押してONにして、さっそく空気圧を測定したところ、265KPAとでた。昔の表示なら2.65㎏/c㎡だ。たしかにかなり以前から「キロパスカル」の単位にはなってはいるが、近くのタイヤショップのおやじでも「2.4キロにしてあるよ」なんて平気で言っている。活字の世界では新しい単位に変化しても、普段の会話のリアルワールドでは、そうはいかない。和裁の世界で、鯨尺がいまも使われているようなものだ。
タイヤゲージの完成度はまあ、合格点に近い。でも不満を言えば、短くてもいいから付属のエクステンションホースを付けるとベストだ。ホイールのデザインやバルブステムの位置が奥まっている場合、とても使いづらいからだ。
このツールには、LEDライトが付いていたり、車内に閉じ込められた際に使うというシートカッターやウインドウブレーカー(窓ガラスを破損して、脱出する!)の役目もする。この辺はテストするにはばかられるが、頭の隅に置いておき、いざというとき使う。そのために運転席の周辺に置いておく・・・。しゃれた専用の黒色のケース付きだ。輸入元は、コストコホールディングジャパン(株)www.costco.co.jp