経済学を語れるほど知識はないが、このドライバーを手に取ると「デフレ経済はいまだに続いているんだな・・・」と思う。
軸は、ニッケルクロム・モリブデン鋼だし、軸の根元には6角部を備えているし、なによりもグリップが悪くない。悪くないどころか、黒と黄色の2トーンタイプで、黒の樹脂がゴム弾性を持つエラストマー樹脂なのである。手にしっとりとなじみ、フィットする。親指が当たるところをきちんと考えているのも好感が持てる。これで513円だから、文句の付けようがない!?
いっけん、難点がなさそうなこの貫通ドライバーだが、あえて言うなら、ずいぶんと重いことだ。2番のプラス100という番手だが、なんと167gもある。かつて10種類ほどの2番の貫通ドライバーを一堂に集め比べてみたことがあるが、軽いもので113グラム(ウッドの貫通だった)から重いものでも150gどまり。今回は、それよりも17gも重いのだ。グリップエンド部が重い感じだ。とにかく、平均で130gなので、通常のモノより37g重い計算になる。全長215ミリはごくごく平均的である。(株)ストレート扱いで、台湾製だ。
試しに、空中で架空のビスを回すしぐさをした。いわば“エアドライバー操作”だ! これを、やったところ数分で腕が下がってきたのである。このドライバーで20本以上のビスを締めようとすると、かなり腕が疲れるのではなかろうか?