みなさん!知ってますCAR?

2018年2 月 1日 (木曜日)

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20年後にはエンジン付き車両が少数派に転落する?

+IMG_5744  「2040年までには、ガソリン&ディーゼルエンジン車の新車販売禁止」を発表したイギリスとフランス。ノルウェーなどは、これより15年も前倒しをして2025年に、「脱ガソリン・ディーゼル車」宣言をしている。その言葉を裏付けるように、いま現在ノルウェーの新車販売の約20%がEVだという。
  ということは現在保育園にかよう孫たちが、大人になったころはエンジン付きのクルマがほぼ消滅している計算になる!
  「こいつは一大事だ! なんとか孫どもに、じいちゃんが愛したエンジンとやらを見せつけておく必要がある!」
  ・・・といった悲壮感をポケットに忍ばせて、日産の「エンジン博物館」に再訪した! わけではないが、一通り見終わってから、前振りで縷々書いたことが、何とはなしに胸にこみ上げてきた。(それほどに複雑な気分なのだ!!)
  正直に言えば、このエンジン博物館は、日産の輝かしき歴史を伝えるには、多少なりとも物が分かっている人には、いささか役不足だ。
  15年ほど前、日産の歴史を調べるため、文字通り“日参”した折に、担当者から、とても残念な告白を聞かされた。
  「じつは、戦前から長いあいだ活躍したクルマをつくる機械類を、ある時期まで、子会社の倉庫に保管してはいたのですが、すべて廃棄しちゃったんですよ」
  つくったクルマはあとあと残るが、モノづくりにフル回転した機械は強い意思が働かなければ、残せない。日産で青春を送ったOBたちのことを思うと、腕をもがれたのも同然である。日産にさほど強い思いを持ち合わせていない筆者ですら、この告白を耳にして一瞬うつろな気分になったものだ。
  エンジン博物館の2階にあがると、日産の歴史を物語るものは写真のパネルでしかない。そのころの工作機械が1機でも2機でもあれば! 時空をこえて大いに語りかけてくれたものを! 唯一興味を引くのが、創業当時の自動車生産をルポしたモノクロフィルムぐらいである。あえて言えば、「自動車用ピストンの変遷」をパネル化したものだが、ややオタクすぎるきらいがある。
  「トヨタ博物館」が横綱級だとすると、こちらは幕下どまり!? それでも、都心から近く、京急の新子安駅から路線バスで行け、しかも入場無料ということもあり、年間2万人以上が来場するという。クルマに熱い思いを持たない普通のツアー客も、訪れる観光スポットのひとつになっているようだ。写真は「4サイクルガソリンエンジンの動く仕組みを手回しで、体験できる」というモデルである。

カーライフ大助かり知恵袋1

あまり語られなかった“浜松スズキ物語”(第3回)

1909年 鈴木式織機製作所  そこで、浜松市菅原町の今村幸太郎に7年間の契約で弟子入りする。父母の元を離れ、わずか14歳で実社会に船出したわけだ。
  親方の今村氏は、腕のいい職人。それだけに仕事にかけては厳しい親方でもあった。もともと勘のいい少年だった道雄は、一人前の技術を習得し、親方の片腕として活躍するのにさほど時間はかからなかったようだ。
  ところが、道雄17歳のときに彼の運命を大きく変える事件が起きた。日露戦争が勃発(1904年)したからだ。戦争が起きた余波で、建築の仕事がほとんどなくなったのだ。戦時下体制の空気のなかで新たに建築物をつくることを手控えるようになった。
  そこで、親方の今村は、当時モノづくりの世界では、一段下と見られていた足踏み式の織機の製作に転向する。道雄も当初の夢であった建築の仕事を途切れさせ、親方の仕事を手伝うことになる。
  1908年(明治41年)、徒弟契約の満了とともに親方の元を辞した道雄は、独立し織機の生産事業を起こす。日露戦争後、日本各地で足踏み式の織機が求められる機運があったからだ。叔父の世話で借り受けたのは、浜名郡天神町に蚕小屋を移築して改装したのが道雄の最初の工場だった。学歴は小学校の補習科どまり、文字通り徒手空拳の船出であった。

カーライフ大助かり知恵袋2

ボディにかすり傷ができた! さあ、ド~する?

タッチアップペイント  先日、夜間に友人宅の壁際にクルマを停めようとして、リアの左側にこすり傷をつけてしまった。
  よくあること。ありきたりの出来事だ。この瞬間にもおそらく…‥何ら根拠がないのだが、100件以上同じ失敗をしている人がいるに違いない!?
  でも、自分がやらかしたとなると少しショックだ。
  次の日、こころを立て直して修理に取り掛かった。さいわい、凹みがなかったので、何とかコンパウンドとタッチアップペイントで、ある程度の修復ができる。そう考えたら少しこころに明るさがさした。
  よく観察すると、こすった相手はモルタルなので、より硬いクルマのパネルが勝って、壁の塗装を持ち込んでいる(こすりつけている!)。そこで、シンナーで付着した壁の塗装を落とす。これだけでかなり擦り傷の面積が激減。さらにコンパウンドを使い、表面の塗膜をそぐことで、こすり傷面積を減らした。ここまでわずか7~8分。だいたい目立たなくなった。でもよく見ると、塗膜が削れ、黒色のアンダーコート(錆止め)がわずかに見えるところが、黒点のように3つほどあった。
  そこで、タッチアップペイントの出番だ。
  タッチアップペイントのカラー番号は、エンジンルームか助手席側センターピラーのプレートに書いてある。これを頼りにカーショップに出かけ、手に入れた。850円ほどだった。使う前によく振って…‥しかるのちに“付属の刷毛”で……というのは間違い! これだとはみ出して塗布するので、かえって傷口を大きくする。そこで、爪楊枝の出番だ。爪楊枝の先端に塗料を付け、まるでドットを打つように少しずつキズ部分に塗料を付けていくのだ。せっかちな人はイライラしそうだが、心を落ち着かせて、地道にこの作業をおこなうと、意外といい感じに仕上がる。といっても、プロが見れば、色も微妙に違い(元のカラーが太陽光などで劣化しているので!)、お金を取る仕事ではない、ともいえる。
  でも、5メートル離れてみれば、ほぼ元通りに見える! 強がりに聞こえるかもしれないが、アマチュアの仕事も悪くはないと思う。

愛車メンテのプラスアルファ情報

お手軽な! 合体式ラチェットドライバー

合体式ラチェットドライバー  お手軽ラチェットドライバーである。
  とあるホームセンターで、998円で手に入れた中国製のラチェットタイプのドライバーである。家庭で、ちょっとしたときに使うドライバーであり、これでクルマやバイクの整備をしようとは、初めから思わない。
  ところが、工具ウオッチャーとしては、なかなかに面白いのである。
  どこが面白いかというと、普通サイズのドライバー(もちろんラチェットタイプ)だけではなく、グリップが2つに分かれ、スタビタイプのラチェットドライバーに大変身するのである。思わず『なんだ! なんだ?』と突っ込みを入れたくなる製品だ。
  グリップがスプリット、つまり2つに分かれるということは、それだけガタ(遊び)が増える。1/4インチ(6.35ミリ)のビットが刺し込み式なので、このビットとグリップ側の受け側のガタもある。ダブルで、ガタを背負いこんでいるわけで、普通のリジッドのドライバーに馴染んでいる人には、「まるでお話になりません!」状態の“遊び”(ガタ)なのである。
  ラチェット自体も、なんだか節度をはじめから失っている感じで頼りない(昔からこの手のラチェット機構はこうした味だった!)。でも、ガタガタと細かいことに突っ込みを入れなければ、家庭で十分使える便利な工具といえなくもない。ちなみに、1/4インチのビットは長いほうが110ミリでプラス2番とマイナス6ミリの両頭ビット。短いほうも両頭タイプで、こちらはプラス1番とプラス2番である。左右の切り換えは、グリップエンドのつまみを回すことでおこなう。重量は149グラムと比較的軽い。心配なのは、小さいビット。収納ができないので、使ううちにどこかに紛失する恐れがある。


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