「そうですね、年間いま2000本ですから、スナップオンのブルーポイント・ブランドやアルミホイールメーカーなどOEMとしても複数のブランドで発売しているものですから、累計は、どうですか軽く3万本以上は世に出ていますね。ただ、すでに行き渡った感はあります」
すでに登場して12~13年ほどたったという。超コンパクトなクロスレンチ「スパーダ(SPADA)」のKDR(小寺製作所)の営業マンのお話。まさにロングセラーである。「ただ、ラリーのお客さんなどは、楽太郎というやはり軽量のクロスレンチを使われていますね」 使用頻度の高い場合は、オーソドックスなクロスレンチに限るようだ。
とにかくスパーダは、1本のパイプと1本の6角棒で構成されており、6角棒は使わないときは、パイプの中に納まり、付属の収納袋にいれておれば、実にこの上なくコンパクトなのである。クロスレンチが本来持っている、整理のしずらさ! からは完全に開放される。ホイールナットの対応サイズは、2面幅17,19,21ミリの3サイズ。
使い勝手も、悪くないのである。組み立ても簡単だ。30秒ぐらい!
パイプにある差し込み穴に6角棒を差し込んで使うだけ。もちろん、「半がかり」の状態で作業しないとか、足でレンチを締めないとか、ハンマーがわりにレンチを使わない、といったことはほかのクロスレンチと同じだ。ちなみに、パイプの素材はS45Cで、6角棒の方は、クロームモリブデン鋼であり、耐久性は問題なしのようだ。㈱古寺製作所 電話0256-35-2121