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2018年9 月15日 (土曜日)

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動く美容室で災害地の女性を支える!

ビューティバス1

ビューティバス2

  こんなことを発言する立場ではないかもしれないが、このところ日本列島は、異常気象、台風、大地震といった自然災害にこれでもかこれでもかと襲われている! 思えば2011年東日本大震災以来の異常事態である。先月、北陸小松にある「日本自動車博物館」に足を踏み入れたところ、7年前の震災に活躍したトラックなどが出迎えてくれた。その中に、少し異色のバスがあった。
  「ビューティバス」と銘打った、どこか華やかなカラーリングの小型バスである。
  じつは、このバス、「移動式ビューティサロン」として、震災の3か月後、つまり2011年4月から2015年3月の丸4年間にわたり、岩手県、宮城県、福島県の被災地にある市区町村、合計13の仮設住宅地などを回り、ボランティア美容師さんによる、地元女性のヘアスタイルとメイクアップを提供してきたのだ。震災のあわただしさのなかである。オシャレなどどこかに置き忘れてきた地元の女性に大いに喜ばれ、明るく晴れやかな笑顔をたくさん見られたとのこと。震災を受けた美容師さんには、働く場所を提供した役割も果たしたという。協力した美容師さんは全部で157名、この試みに参加したボランティアは238名にのぼったという。
  実家が理容店だった筆者は、子供のころダイハツミゼットで、こうした移動美容室の夢想に一時熱中したことがある。それだけに、このバスの内部を見渡すと、感無量である。自動車が、ただ目的地までの移動手段だけでなく、もう一つの付加価値を持たせることで、世の中を少し住みやすくできる、そんなビジネスモデルのひとつ、といえなくもない。
  ちなみに、このバスは、日産のシビリアン(エンジンはガソリンOHV直列6気筒4.5リッター)である。

カーライフ大助かり知恵袋1

あまり語られなかった“浜松スズキ物語”(第18回)

SuzukiEPIC  低価格車戦略を打ち出したアルトの成功は、1979年(昭和54年)である。
  スズキには、その前に長いトンネルをくぐる時代があった。1970年代初頭から社会問題化し始めた排ガスの問題である。クルマのテールパイプから出る排気ガスをよりきれいなものにするべく決められた法律は、いまでこそほとんど社会問題化されてはいないが、当時は、自動車産業を長い期間、大きく揺さぶる大事件だった。
  アメリカのマスキー上院議員から提案されたマスキー法案(大気浄化法)は、一酸化炭素CO,炭化水素HC,窒素酸化物NOⅹの排出を段階的に抑制するというものである。1972年にホンダが発表したCVCCエンジンは今でもその厳しい排気ガス規制をクリアした輝かしい第1歩としてことあるごとに追憶され、記憶をよみがえらせるが、その陰で数多くの排ガスメカニズムが消えていった。
  そのひとつが、スズキのEPICエンジンである。2ストロークエンジンのスズキ独自の排ガス浄化システムだった。

カーライフ大助かり知恵袋2

小学生がレーシングメカニックに!

キッズエンジニア(ホンダ)  「子供のころにこんなイベントがあったらな~っ!」
   思わず、そんな思いが込み上げてきた。先日、パシフィコ横浜でおこなわれた小学生のための「キッズエンジニア」である。日ごろ、次世代型車両や新しい自動車部品などを研究開発している大人のエンジニアたちが、子供のために自動車のメカニズムをやさしく説明したり、科学する喜びを体験してもらおうと様々に工夫を凝らしたイベントだ。
  そのひとつに『ファンビークル:クルマの仕組みを体験しよう』(本田技研が担当)というプログラムがあったのだ。クルマといっても、写真でもわかるように一人乗りのレーシングカートだ。F1マシンのミニマム版! いまにも、音速でサーキットを駆け抜ける、そんな思いに子供心を掻き立てるマシンである!
  実際には、電動アシスト自転車の電池を使った歩くほどの速度しか出ないマシンなのだが、子供のココロには突き刺さるフォルムだ。
  しかも、このマシンのタイヤとサスペンションを4人一組で、子供たちの手で交換するのだ。
  柔らかいタイヤとサスペンション、逆に硬いタイヤと硬いサスペンション。この2つの部品(といっても1台に各4個だから、トータル8個)を交換して、乗り心地を味わう! というものだ。生まれて初めて工具を持ち作業する様子は、初々しくて新鮮だ。
  コースの途中に突起を設けいているので、乗り味はすぐわかる! 「タイヤとサスペンションを替えただけなのに、ガタガタしていたのが、スイスイいくようになり、僕びっくりしたよ!」そんな黄色い声で、自動車評論家真っ青な鋭い感想を述べた坊やもいた。ちなみに、女子の小学生は、おしなべて運転が上手だった。たぶんこれは、ふだん運転するお父さんの横で、ドライビングを観察しているからだと感じた。

愛車メンテのプラスアルファ情報

パーフェクトドライバー2の完成度は?

パーフェクトドライバー1

パーフェクトドライバー2

  「いや~っ、ドライバーもここまできたのか!」
  思わず嘆息せざるを得ない。ドライバーのなかでは一番、使用頻度の高い2番のプラスドライバーである。
  いわく「軸が4角断面、作業台の上で転がりづらい7角形の樹脂製グリップ、つぶれたネジが外せる先端部、カムアウトしづらいギザギザ付きの先端部」。
  ラーメンでいえば、味付け卵、海苔、メンマ、チャーシューなどトッピングをフルに載せた感じ。
  あまりに多機能なので、わかりづらいかもしれない。なかでも、一番のウリは「つぶれたネジに対して、あらかじめハンマーを使い打撃を加え、頭の溝に食い込ませ、緩めることができる!」というものだ。しかも、ノーマルでの使用で、ドライバーは押して回さないとカムアウトといって、工具がそとに外れ、ネジの頭を痛めがち。このカムアウト現象を極力抑えるために、先端部にギザギザ加工を施しているのだ。
  モノづくりの世界から見ると、どういう手段で、このギザギザをつくりえたのか?
  ギザギザのピッチが細かすぎ(4mm幅に7つギザギザがある!)なので、通常、金型でこのギザをつくるのは困難。でも、ルーペでのぞくと、後加工でつくったとは思えない!? 
  しかも価格が649円ということからも、そんな手間はかけられない! となると、金型で、ギザギザ形状を作った、と推理するするしかない。台湾工具、ますます恐るべしである! ちなみに重量130gは2番の貫通ドライバーとしては平均的な重さ。
  販売は、三木市の藤原産業(℡0794-86-8200)である。


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