みなさん!知ってますCAR?

2018年10 月15日 (月曜日)

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刻一刻更新されるHDマップとはなんぞや?!

HDマップ

HDマップ②

  いや~っ、世の中、オジサンの知らないところで、どんどん進んでいるようです!
  先日、TOMTOMというオランダのアムステルダムに本社を持つ次世代モビリティづくりをバックアップする企業の東京での技術説明会をのぞいたところ、≪思わず口がアングリ!≫である。
  会場は、どこか本格的な自動運転車が、登場する前夜の空気感がただよっていた!?

2018年10月の現時点での話題は、ステージ5のフルスペックの自動運転車が近い将来誰もが買えるかたちで販売されるかどうか? 「自動運転は、大いに疑問だとする」派と、イヤイヤ「できるんじゃないの」派が拮抗している。そんな賛成派&反対派などお構いなしに、各種異業種を巻き込んで、砂糖に群がる蟻のごとく、覇権を目指しビジネス戦争が深く広く展開中である。
  そこで、「自動運転に欠かせないツールの一つ」が、地図データだ。
  ところが、地図は、厳密にいうとリアルな地図ではない。半年、いや1週間で、地図が書き換えられることもある。しかも、地図作りは現地に足を運び、マッピング技術などの職人テクで、数か月かけてつくられてきた。20年前、LAのAAA(トリプルエイ:南カルフォルニアの自動車クラブ)で、若い女性が磨りガラスのデスクの上で地図を描いていた現場を取材したことがある。
  これをどうクリアするか? 意外と答えはカンタンだった。ビッグデータというやつだ。たとえば東京の首都圏なら、車両データをたちどころに集め、これをクラウド・コンピューターで、逐一更新できるというのだ(上の写真はそのイメージ)。大量の車両から吸い上げた情報をクラウドに運び込み、それを瞬時に処理し、再び現在走行中のクルマへ送り込み、地図が刻一刻に書き換えられるというのだ! 誤差わずか10㎝のHDマップである。HDというのはHigh Definitionで高細度が高い、という意味。これなら工事規制で車線が少なくなっても、つねにリアルタイムのリアルで超精密な地図が、クルマ側が把握し、それを自動運転に反映させる。
  この技術は、警察や行政が携わる交通行政にも生かされるという。・・・・ということはもし悪意のある行政官がいたら、スピード違反を少しでもした車両は、即天空から伸びたクレーンで上に持ち上げ、排除される! そんなジョージ・オーウェルのSF小説「1984」の続編めいた物語をついつい妄想してしまった!?

カーライフ大助かり知恵袋1

あまり語られなかった“浜松スズキ物語”(第20回)

スズキのミュージアム内部案内図  1970年前後から始まった排ガス規制は、世界の自動車メーカーの喉元に、まるで刃を向けるような厳しい規制だった。
  後から振り返れば、確かにエンジンの燃焼という、これまでお金を投入して、あまり真剣に研究されてこなかったサイエンス(燃焼のメカニズム)を深く考えざるをえなくなり、その後の燃費向上に大きな足掛かりを付けた功績はある。だが、どこのメーカーもニューモデルの開発や新しいエンジンの開発など本来向かうべき方向性を大きく狂わせられ、足踏みを余儀なくされたという側面があった。
  スズキの場合は、このEPICエンジンの開発に結果として失敗したことで、「屋台骨が揺らぐほどだった。アルトのヒットでなんとか盛り返したが……」(鈴木修氏)という。少なくとも4ストロークエンジンの開発に大きく後れを取ったのである。軽自動車の新エンジンK6Aエンジンが登場するのが1994年、その後継エンジンR06Aエンジンがデビューしたのが2011年である。ちなみに、このEPICエンジンの話題は博物館のどこにも見当たらないのは残念だ。負の遺産として、後輩たちへの良きアドバイスになると思うのだが、そうした振る舞いができるにはもう少し時間が必要なのかもしれない。

カーライフ大助かり知恵袋2

マツダのパワートレイン戦略に新型DEあり!

マツダの戦略  欧州と中国などでは、いまや化石燃料エンジン車はつくらない、これからは電気自動車だ!
  そんな声が世界中を駆け巡るなか、先日、マツダのCEOなどの記者会見は「いやいや、うちは電動化も進めますが、エンジン付き車両の開発を進めます」として「現在の第2世代のディーゼルエンジンの性能を高める研究をして2010年以降には発表します!」という。
  しかも、マツダが長く研究し、何度も失敗と成功を繰り返してきたピュアなロータリーエンジン(RE)車も「時期は明確にできませんが、鋭意努力しています!」という。こうしてみると、やはり自動車メーカーは、いつの時代でも“夢”をカタチにするビジネス、モノづくり企業ではないかと思う。エンジンが大好きな社員にもきちんと応えてあげる必要もあるわけだ。
  面白いのは、「2020年までに、小型ロータリーエンジンを載せたレンジエクステンダーの電気自動車(EV)を発売する」という。これは、数年ほど前、横浜研究所で、ほんの少し試作車に試乗させてもらった(車両はデミオ)で、コンパクトな1ローターのREを後部に載せ、電気がなくなった時点で、このREが稼働して電気をつくり、電気で車輪を回転させる。
  ちなみに、マツダは2030年には、95%がハイブリッド車あるいはEVが占め、残り5%がREを含めた化石エンジン車を売るという。

愛車メンテのプラスアルファ情報

手のひらに収まる3/8スタビ・ラチェットハンドル!

スタビラチェット台湾製  このところ台湾ツールに驚いたり、感心したりしているが、今回もメイド・イン・台湾ツールである。
   使用頻度の高い3/8インチのスタビ・ラチェットハンドルだ。
ハンドルという名称を付けるのが気の引けるほど、ハンドル部は小さい。全長わずか100㎜。通常のタイプが180㎜前後なので、約半分の長さ。文字通り、手のひらにすっぽり収まるコンパクトさである。
  ということは、手首のスナップを利かせて、早回しするのにじつに具合のいい大きさである。ハンドルエンド部を少し膨らませているのも、理にかなう。
  逆に言えば、ショートのハンドルということは、大きなトルクを掛けることはできない。そこで、たとえばパイプを延長して使う、なんてことは、「ご法度!」と但し書きがしてある。
  手にした時のフィールは、表面加工で、悪くないが、小ぶりでもずしりと重い感じ。重量は、全長のわりには129gと通常の約6掛けの重さである。肝心のラチェットフィールはどうか? これは悪くないのである。心地よい。72ギアもあるからうなずける。
  ただし、切り換えレバーはやや引っ掛かりがあるのが玉にキズ。プッシュボタン式だが、そのプッシュボタンの操作力も軽くもなし、重くもなしでマル。ボタン自体も一回りデカくして、好感が持てる。ただし、こうした構造上、エクステンションバーやソケットを取り付けた時のジョイント部の遊びはやや大きい。あえて点数を付けるとしたら? 価格も1,229円とバカ安なのを考慮して、百点満点中85点だ。
  発売元は三木市の「藤原産業」(℡0794-86-8200)

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