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2019年1 月 1日 (火曜日)

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バカ安ブレーキパッドの進出をどう見るか?!

中国製VS日本製ブレーキパッド  長引きそうなアメリカと中国の貿易戦争の心配をよそに、衣料品から日用品まで中国製品なくしては日本での暮らしが立ち行かなくなった。いまやそんな感がある。少し前まで、「チャイナフリー」(中国製品を使わない、という意味)という言葉が限定的には有効ではあったが、知らないうちに愛用していることも。
  気にはしているがここまで浸透した背景は、ひと頃にくらべると、中国製品は、安くて品質もそこそこのものが増えているからだ。日本人の低コストライフは中国製品が担っている! そういえなくもない。
  ところが、アフターマーケットの中国製自動車部品はどうだろうか?
  先日、コンパクトカーのフロント・ディスクブレーキをネットで検索していたら、格安のブレーキパッドを見つけた。通常1セットで7000円が当たり前だったブレーキパッドが、なんと1700円なのである。ネットでは、純正同等品も自動車部品商で買うよりも安く、5500円である。「好奇心から、両方購入し、この際だから比較してみよう!」という気分になった。5500円の方は、これまで使ってきたものだ。(写真:左が中国製、右が純正同等品)
  興味深いのは、1700円のブレーキパッド。さっそく梱包を解いてみたら、異様なにおいが鼻を突く。しかも、純正同等品にくらべると、なんだかグロテスクだ。裏金(ベース部分)と摩擦材が明白に分かれていないのだ。いかにもヤバい感じ。心配が先に立ち、友人の1級整備士に聞いてみた。「うちのお客さんのクルマにも、中国製の無印ブレーキパッドを付けて入庫してくる方がいますよ。ブレーキを踏むたびに鳴きが激しく、しかもブレーキローターへの攻撃性が高く、結局いいところ何もないですよ」とのこと。しかも「製品によっては加工しないとキャリパーに収まらないケースもありますよ」。
  これを聞いて取り付け走らせようとした気分は途端に萎えてきた。やはり命を預かるブレーキパッドは、信頼性の高いものを選ぶのが基本だと再認識しました。こうなると、日本もますます自己責任の世の中となりつつあるようだ。

カーライフ大助かり知恵袋1

あまり語られなかった“浜松スズキ物語”(第25回)

鈴木修 (2)   当初は、こうした文化の違いで軋轢(あつれき)が生じたようだ。
   でも、現地の社長の賛同と、鈴木社長はじめスタッフの地道な説明とときには「工場経営はスズキ主導でやることになっている。それができなければインドにおさらばして、日本に帰る」と詰め寄った。このことで真剣みが伝わり、徐々にリーダー格の人が作業服を着たり、現場のラインに降りていったりと・・スズキ流の経営が浸透し始めた。
   こうして1983年12月には工場のオープンを迎え、ガンジー首相が工場まで駆け付け、スタートを切った。インド事業で苦労したのはほかにもあった。現地部品の調達である。当時、日本の自動車部品メーカー(サプライヤー)は「インドで自動車が作れるわけがない」として一社としてインドに進出する企業はなかった。
   そこで、最初はフル・ノックダウンといってほとんどの部品を日本から運び込み、インドで組み立てる方式だった。丸1年少したって生産数が5万台ラインになったころ、ようやく日本のサプライヤーがインドに見学に来ることで、インドでも十分仕事ができると判断、徐々にサプライヤーも進出してきた。

カーライフ大助かり知恵袋2

ブレーキの遊びが過大になった!

ドラムブレーキの構造  自動車のブレーキのメンテナンスといえば、たいていはブレーキパッドの交換とブレーキ液量の点検、あるいは交換で間に合う。
  ところが、リアにドラム式ブレーキを採用している場合、走行距離が10万キロも超えると、駐車ブレーキの引き代が大きくなる。足踏み式の駐車ブレーキなら、床が踏み抜けるほど踏まないと制動力が確保できない。原因は、ブレーキドラムの内壁とリアブレーキのシューとの距離が過大になったためだ。ドラム内壁とシューの摩擦材(ライニング)との距離を適切に保つ機械式の自動調整装置が付いてはいるが、その領域を超えて摩擦材であるライニングがすり減ったからだ。メインのフットブレーキの方も、同じ理由で、踏み込んでから奥のほうでようやく制動がかかる感じとなる。こうなると、すぐ制動をかけられないことになり、はなはだ危ない。
  そこで、ブレーキの調整だ。
  ドラムブレーキのドラムを取り外すと、アジャスティング・ボルトと呼ばれるネジ部が顔を出す。このねじをマイナスドライバーで回すとシューが拡大したり、縮んだりする。ドラムとのクリアランスをスレスレのところに調整すればいいだけだ。やり方は、整備マニュアルなどに出ているのだが、バックプレートのサービスホールからドライバーを突き刺し、アジャスティング・ボルトを回す方法が一つ。
  もう一つは、ドラムを外して適当に回し、ふたたびドラムを取り付けシャカシャカ、あるいはスレスレの感じでドラム内壁とこすれる程度まで詰めればいい。意外と簡単だ。もし、ドラムがはがれないときは、プラスチックハンマーで衝撃を加えてみる。

愛車メンテのプラスアルファ情報

181ピース入った1万円余りの格安工具セット

1万円工具セット  前回の格安工具セットの2回目のリポートである。
まず、悪口からお伝えすると、一抱えもあるデカい樹脂製の工具ケースは立派。いっけん機能的にできているように見える。暗がりでは見えづらいが、明るいところであれば、ケースに表示しているサイズ表示もまずまず読める。
  問題は、肝心のケースから必要な工具を取り出すときだ。指でほじくり出そうとしても、うんともすんとも言わない。動かない! 細身のマイナスドライバーを隙間に入れて“てこの原理”で起き上がらせるしかない。まさに、その都度ほじくり出すわけなので、気持ちがなえる人もいるかも。
  ラチェットハンドルはどうか?
  結論から言えば、これがなかなかイイのである。ラチェットフィール、切り換えレバーの操作性など悪い部類ではない。ギア数は72ギアなので、振り角度5度である。ヘッド部分が文字もなく模様もなく、実にのっぺらぼうであるのが、やや不気味だが、「ブラック・クローム・ポリッシュ」と呼ぶ仕上げは他にはない味を出している。差し込み角1/2インチと3/8インチのラチェットハンドルは無垢ということもあり、重い。例えば3/8インチで305g。これまで扱ってきた10数種の中で最重量である。でも、1/4インチは、124gあるが、実感としては、さほど重さを感じさせない。
  ソケットの脱着性は、やや問題だ。油が付いた手で取り外そうとすると、やっかい。ここでも細身のマイナスドライバーの厄介になることになる。でも、価格の1万円アルファのことを思えば、あまり文句は言えないかも。
  ソケットそのものには、レーザープリントでサイズ表示がしていて、この面では満点。
  次回はレンチ類の使い勝手などをリポートしたい。


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