「工業製品を見れば、その国の技術レベルがわかる!」台湾製の工具は、少し前までは「安いがヤバいかも!?」という評価だったが、いまや一流工具に迫るクオリティのものも珍しくない。
たとえば、工具専門商社ストレート(℡06-4257-1159)で420円で先日購入した「プラスドライバーNo.2(Art.12-726)」。
なかなかに魅力的なプラス2番の非貫通タイプのドライバーである。手に持つと、やや重い。はかりで測ると実測120gもある。これは筆者コレクションの中で、平均100gなのでかなり重いほうだ。全長も長い印象だ。メジャーをあてると、230ミリ。これも平均210ミリ程度なので、1割ほど長い勘定だ。グリップ長を長くするために、この寸法になった? あるいは、グリップエンド部にひもを通せるように、穴を設けるため長くしたのか?
そのグリップは、見た目は3角断面でシャープな感じを受ける。握ってみると、やや日本人の手のひらでは持て余すほど長いことがわかる。よくよく見ると親指の当たるところにスクリュー状のデザインを施し、グリップ力を高めていて好感が持てる。
恒例の家庭用洗剤を手のひらにまぶし、リアルに使ってみるという意地悪試験の洗礼を与えた。う~ん、やはり滑ることは滑るが、悪条件(実際、こんな意地悪な条件はまずない!)のなかでもなんとか使える感じを受けた。軸の根元には、ボルスターといって2面幅10ミリの6角部を持ち、固く締まったネジを緩めるとき、重宝。このドライバー、結論を言えば、手のひらが大きくなくても、悪くない選択だと思う。