みなさん!知ってますCAR?

2019年6 月15日 (土曜日)

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日野といすゞから大型路線バスの連節バスがデビュー!

ハイブリッド連節バス_背景なし_size-S%20-%20サムネ  ひさびさに日本製の大型連節バスの路線バスが登場した。
  通常の2倍以上の定員である120名を一度に運べる連節バスは、いすゞと日野の合弁企業であるJバス(宇都宮市)で生産されるという噂は流れていた。
  これまで三菱ふそうバス・トラック㈱が扱うダイムラー製の連節バスしかなかっただけに、これで、日本の路線バスの明るい話題が一つ増えたことになる。
  日野ブランドでは「日野ブルーリボン・ハイブリッド連節バス」という車名である。
  面白いのは、路線バスでは世界初となる「ドライバー異常時対応システムEDSS:エマージェンシー・ドライビング・ストップ・システム」を標準装備している点だ。
  これは、ドライバーに急病などの異常が発生した際に、乗客や乗務員が非常ブレーキスイッチを押すことで、減速して3.2秒後には停止するというもの。立席の乗客の安全性を配慮し、減速開始と同時に、車内では赤色フラッシャーランプと音声アナウンスで非常時であることを乗客に伝え、周囲へはホーンとストップランプ、ハザードランプの点滅で異常を知らせるというものだ。
  エンジンは、直列6気筒SOHC24バルブのA09C型で、これにシリーズハイブリッド・システムとAMT(MTを自動化した変速機)を組み合わせ、省燃費と環境性を高めたという。価格は、通常路線バスは、3000万円程度だが、これは8800万円と2倍以上。

カーライフ大助かり知恵袋1

知られざるダイハツの歴史―国産エンジン開発の情熱から始まった!(第8回)

42P_6馬力吸入ガス発動機  ダイハツの前身である発動機製造㈱は、こうした時代背景の中で産声をあげたのである。
  事務所兼工場は、大阪駅北側約500メートルのところにあり、敷地面積は約7400㎡。工場の規模はさほど大きくはなかったが、なかに収まる工作機械類は充実していた。6フィートの旋盤が5台、8フィート旋盤が4台、10フィートと12フィートの旋盤が各1台、それに平削り盤(フライス盤)、正面盤、中ぐり盤(ボーリングマシン)など、それに10馬力の発動機などが揃っていた。この発動機は、英国のラストンプロクター社製のもので、吸入ガス機関タイプ。創業時、この地は大阪電燈㈱(現・関西電力)の電力供給区域外にあったため、自家発電装置を取り入れたのである。
  スタッフの陣容はといえば、技師2名に約60名の工員、総勢約70名での船出だった。
  このころ日本で使われていた内燃機関は、輸入品の石油発動機、もしくは動力ガスによるガス発動機。その国産化を目指したのは、5馬力と7馬力の石油発動機だった。
  ところが、自社工場で使っていたのが英国製の吸入ガス機関で、性能のうえでも燃料性能のうえでも石油発動機を上回ることが分かり、急遽方針を変更し「吸入ガス発動機」(写真)の製作に着手した。この「吸入ガス発動機」が、発動機製造㈱のスタート時の売り物となった。

カーライフ大助かり知恵袋2

組み付けラインの世界で、ネジのかじりが大問題!?

APボルト1

APボルト2

APボルト3

  「……ネジについては、みなさん“産業の米だ!”とかなんとか誉めておきながら……ふだんネジやボルトのことなど、どこ吹く風で、クルマやバイクで楽しんでいる人がなんと多いことか!?」
  いきなり「チコちゃんに叱られる!」の上から目線のナレーションもどきをかましてしまったが、要するにクルマやバイク、冷蔵庫や洗濯機など工業製品を組み付けている製造ラインで、大活躍している電動式のドライバー(写真)とねじのお話である。
  この電動式ドライバーを使い、1個ずつねじを締めつけていくのだが、これを手に持つのは作業員である人間だ。そこで、ネジを締め付けるという作業は、相手のメスネジに、オスネジ(ボルト)をねじ込む作業なのだ。この場合オスネジを相手のメスネジに対して斜めにいれてしまうと、「ネジ山がかじる!(つまりネジ山が破損しちゃう!)」という事態になり、ラインが止まり、工場側としては大変なこととなる!
  いくら手厚い訓練を受けた作業員の場合でも、つい前夜飲み過ぎたとか、朝夫婦げんかして気分が平静でいられなかった……などといった理由で、つい油断してしまうことがある。(まぁ、これが“人間だもんね‥‥仕方ないさ”と相田みつを先生曰く!?)
  とにかくだ。オスネジの先端部をよ~く見ると、「案内ネジ部」といわれる通常のネジ山より半分ぐらいの低さのねじがあるので、たとえ斜め挿入具合が、9~10度ぐらいなら何とか“かじり事故”、“焼き付き事故”が起きずにセーフだという。ところが、これ以上になると、ラインが止まり、生産性が落ち、コストを引き上げる原因ともなりかねないのだ。
  そこで、登場したのが、イワタボルトの「APボルト」だ。APというのは、アジャストメント・ポイントの略。ネジの先端部の案内部をさらに長くすることで、たとえ斜めにオスネジが挿入されても、セーフになる可能性を高める役割をする(イラスト)。だいたい12度ぐらいまでならセーフだという。2~3度の差、実はこれ製造のラインでは大きいことなのだそうだ。
  ネジというマニアックな世界の、なかでもトリビアチックなお話でした。

愛車メンテのプラスアルファ情報

1万円で手に入れた充電式ハンディクリーナー「SHARKエボパワー」の実力は?

SHARKエボ1

SHARK2

  いわゆる“掃除魔”ではないが、気分としてはいつも車内をきれいにしておきたい。
  そこで、コンパクトで強力な吸引力のあるカークリーナーを熱望するのだが、12Vシガーライターから電源を取るタイプは、過去散々裏切られたので、論外だ。そもそも吸引力がまるで期待できないからだ。カーペットの隙間に入ったごみを取り除くのは相当の吸引力が必要なのだ。
  かつては、コード式の家庭用電気クリーナーに延長コードをつなげ、車内の掃除をおこなった経験がある(昭和の頃)。いまや充電式のコードレス掃除機がいろいろ出ている。TVのコマーシャルで謳うサイクロン方式がよさそうだが、この方式のものは価格が3万円以上とちょっと手が出せない。
  そんなある日、コストコを散策していたら、「SHARKエボパワー」という名称の充電式ハンディクリーナーが目に飛び込んできた。中国製だ。コンパクトで、吸引力が高く、価格が1万800円と比較的リーズナブル!(ネットだと1万6000円ぐらいだ) 
  正直、衝動買いに近かったが、あらためて冷静に使い、観察してみると、そう悪くない買い物だったので報告したい。本体が600gと軽く、全長が420㎜とコンパクト。手に持った感じも悪くない。デザインもストレートな感じで好感が持てるので、掃除機をかけることが楽しくなる。
  肝心の吸引力についても、「まぁ、こんなものか!?」という程度。驚くほどの吸引力はないが、後悔を覚えるほどでもなかった。たまったゴミの排除も、本体にあるスイッチを押すと、透明のダストカップがパカッと開き、直接ゴミをゴミ箱の中に捨てられる。これすべて片手でできるところがミソだ。
  ただ、いちばん気になるのが、やはり騒音である。従来品に比べ高周波の高い音を響かせる。比較的甲高い音。これさえ我慢すれば、悪い買い物ではないと思う。充電時間や1回の充電での使用時間など、その後の経過が分かればリポートしたい。

2019年6 月 1日 (土曜日)

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フランス製の自動運転EVシャトルバスに乗った!

ナビアアルマ1

ナビヤアルマ2

  「しずしずとゆるゆると小型バスが走る!エンジン音がなく、運転席もハンドルもない!」
  小型バスなので、もちろん線路の上ではなく、舗装路の上を走る! 速度が時速10キロ前後なので、じれったいといえばじれったいが、なんだかこれまでのクルマとは世界観というか概念が異なるので、すべてのこだわりや悩みが洗い流せる・・・・。まるでヨガの世界か、はたまた瞑想の世界!?
  電車でもないし、これまでのバスとはまるで異なる不思議な世界を作り出したのは、フランスからやってきた「ナビヤ・アルマ(NAVIA ARMA)」という小型のバスだ。レベル4の自動運転のEVシャトルバス。日本ではソフトバンク系の企業SBドライブが扱う。
  全長4750㎜、全幅2110㎜、全高2650㎜というから、いま街中でよく見かける日野のポンチョ路線バスに比べ、全長で約1~2m短く、全高で0.4m低く、全幅がほぼ同じ。車両重量は、2400㎏なので、ポンチョの約半分しかない。一回り小型のかわいいバスである。
  面白いのは、デザインが前後とも同じ、前が後ろで後ろが前!ライダーセンサーを車体の前後側面に計8個付け、ルーフにはGPSで位置情報を確認しながら、時速20キロ弱で走る。車内には、運転席もないし、メーターもない。タブロイドのモニターに行き先を入力し、GO! すると、側面のでかい折り畳み式観音開きのドアが閉まり、ゆるゆるとバスが動く。シートの数は補助席入れて11席、吊り革が4つあるので、定員が15名ということだ。
  低床(最低地上高が200㎜)なので、乗り降りがしやすく、乗り心地も悪くなかった。このバス、フランスのベンチャー企業が製作で、すでに世界で120台ほどが走っていて、日本にも4台導入され、あちこちで実証実験やデモ走行をおこなっているという。福島第1でも従業員のシャトルバスとして動いているという。4輪操舵なので、小回りが利く。回転半径4.7m。これはポンチョのショートボディより2.2mも小さい。
  試乗して、途中でちょっとしたトラブルがあった。車両が歩道橋の下に入ったところ、GPSの電波が入力しづらくなり、止まったのだ。そのとき、車中にいた担当者が、ゲーム機のコントローラーのようなものを取り出し、リセットし、無事動き出した。現在ナンバー取得に動いているという。

カーライフ大助かり知恵袋1

知られざるダイハツの歴史―国産エンジン開発の情熱から始まった!(第7回)

55P_ダイハツ 小型機関の組立作業  1913年、大正2年には、「乙号」が大阪砲兵工廠火砲製造所と東京砲兵工廠砲具製造所の2カ所で各2台ずつ完成させている。翌年1915年には4トン級の「丙号」、3トン級の「丁号」を完成。このように、明治の末年から大正初期にかけて「軍用トラック製造計画」は着実に進み、1914年から始まった第一次世界大戦参戦の際には、臨時陸軍自動車班が編成されている。
  ついで、技術将校クラスをアメリカなどに派遣して、さらに研究開発が進められていった。いっぽう軍だけでは質量ともに期待できる車両の確保が難しいと考え、民間の自動車産業の育成策を講じている。「軍用自動車補助法」というもので、1918年に制定し、同年に施行された。これは軍制定の基準を備えたトラックとその応用車(バスなど)を「軍用保護自動車」という枠に入れ、製造者に対して一定の補助金を交付、その車両を購入し、使用する使用者側にも一定の購買&維持補助金を支給するというもの。平時には、民間利用させ、有事の際には軍用車として活用するというのが狙いだった。
  この時代の日本は、こうした状態の自動車発展途上国だったのである。

カーライフ大助かり知恵袋2

とくに軽自動車オーナーへのサビへの警告! そして対策とは?

防錆ケミカル  山崎英志さんは、軽自動車のオーナーさんに警告を発している。
  「軽自動車というのは、通常の乗用車に比べボディの鋼板、鉄板ですね、これが0.6ミリと薄くできている。これって、軽量化には大いに貢献して、燃費にもプラスに働くのですが、ボディのサビという観点から見ると、歓迎できな~い!」。
  もちろん、コストを抑えるためもある。軽自動車とはいえ、いまや衝突軽減装置といった安全システム、それにバックモニターやドリンクホルダーなどの便利装置も複数付けたり。その反面、フロア回りなどに防錆鋼板といって、錆に強い亜鉛メッキ鋼板を軽自動車ではほとんど採用していないのが普通。それに、いまどきの軽自動車は、複雑な車体構造で、合わせ面が多く、そのぶん錆が発生するポイントが少なくない。そう考えると、ますます、軽自動車はサビによるトラブルに要注意ということになる。山崎さんが言うには、「とにかく軽自動車はメーカーを問わず錆に悩みやすい」。札幌あたりを走る軽自動車は、リアのスプリングが収まるところが、腐食して、車検に落ちる、といったことが珍しくないとのこと。
  だいたい、7年目ということなので、3回目の車検を終えたクルマあたりにこうしたことが起きているクルマがあるようだ。
  軽自動車以外の普通の乗用車も油断できないそうだ。タイヤが収まるホイールアーチ、あそこにタイヤの走行音を車内に入れない目的で、吸音材が取り付けられている。いまや静粛性はクルマの大きな魅力の一つなので、こぞって付けている。ところがこれが、山崎さんに言わせると、曲者だ!この遮音壁が新鮮な空気の通りを悪くして、湿気をキープしてしまう役割を演じることが少なくない。となると車体側が錆びやすくなる。ひどいときにはブレーキパイプに穴があいたり、ブレーキキャリパーが錆びて、ピストンが固着して動かなくなるとか、整備工場では車検整備に苦労する。そのぶんユーザーの財布が軽くなる。
  それと、ディスクローター、ブレーキパッド、ブレーキの摩擦材が挟み込み、制動力を生み出す鉄の円盤、これの内側がなぜか錆びるという。意外な盲点はクルマのボディのフロアのサイドの両端、専門用語でサイドシル、左右のドアが付く下部の袋状になっているところ。ごく小さな水抜き用のドレン、というか穴があいている。ここから水が侵入し、内部が錆び、気づいたときにはひどい状態になっているということがあるそうだ。
  不幸にも事故した後、板金塗装をおこなう。溶接で、つなぎ合わせるという修理法。ユーザーが何も言わなければ、溶接個所はそのままになることが多い。となると、数年でそこから錆が発生する!保険会社によっては、保険内で錆対策をおこなうこともあるが、とにかく、板金塗装の修理をする際は、ユーザーの方から、「錆対策をしておいてください!」と一言伝えないとやばいことになる。以上、冬場の融雪剤に始まり、ホイールアーチの吸音材の内部のサビ、サイドシル内のサビなどなど、錆にまつわる現状報告をしたモノだから、なんだか不安をたきつけた!?
  安心してください。解決法があります。出来れば新車時が理想だが、中古車の場合、やれば、そこからでも効果が期待でる!
  錆びる可能性のあるところ、具体的にはフレームのなか、袋状の部位、たとえばサイドシル、フロントメンバー、リアのスプリングシートを支えるメンバーなどなどに、防錆ワックス、英語でいうと「キャビティワックス」、これを吹き付けておく。スプレー式で、カーショップやネットで手に入る。1本3000円弱、1台処理するにはだいたい2本あればいい。6000円弱。
  カーディーラーでも、こうした防錆処理をおこなっていることがある。6000円というわけにはいかないが、プロに頼みたいと思えば、こちらですね。

愛車メンテのプラスアルファ情報

フジ矢の「ネジバスター・ネジ外しプライヤ―150」の実用度は?

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ネジバスター2

  フジ矢といえば、創業100年近い東大阪にある老舗のペンチメーカーである。
かつて数回伺ったことがあるが、モノづくり工場では当たり前だが、愚直な製品づくりの印象だった。そのフジ矢の新製品を先日、近くのホームセンターで見つけた。「ネジバスター・ネジ外しプライヤ―150㎜」である。購入価格は1180円。アタマがつぶれて通常の工具では、何ともならない場合にレスキュー的に活躍する工具である。
  ところが、この手の工具は、いまや戦国時代の様相。しかも、1,2度使うと先端がだめになるケースもある。なかなか難しい製品だ。
  さっそく手に取ると、なかなか老舗の製品だけに手にぴたりとくる。グリップもシンプルで交換が持てる。
  アゴ部分の形状は、横溝が外側に、縦溝がディンプル上に凹ませたところに3つほどこさえている。これで、トラストネジ、鍋ネジといわれる頭が薄いネジをしっかりつかもうということだ。コンペティターと大きく異なるのは、ニッパーとしても使える点だ。鉄線ならφ1ミリ、銅線ならφ1.5ミリまでOKだという。発売元に聞いてみると、「じつは、上あごと下あごの縦溝を若干ずらせることで、よりつかみやすく逃げにくくしている」とのこと。改めて、目で確かめてみると、たしかに若干だが、オフセットしている感じだ。ためしに直径6ミリの鍋ネジをつかまえたが、すんなり回すことができた。でもこれって、錆びついているか、など状況により異なるので、必ずしも満額回答ではない!?


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